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柴 那典のチャート一刀両断!

嵐『GUTS!』50万枚超えチャート1位に 楽曲に込められた「音楽的仕掛け」とは?

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柴 那典
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今やジャニーズの中でもトップの人気を誇る嵐。

参考: 2014年04月28日~2014年05月04日のCDシングル週間ランキング(2014年05月12日付)(ORICON STYLE)

 週間ランキングの1位は『GUTS!』。初週売り上げは50.1万枚を記録し、2月にリリースされた前作「Bittersweet」に続いての50万枚超えを達成。さらには、この週でデビューからのシングル総売上枚数が2000万枚を突破。男性アーティストでは、B’z、Mr.Children、SMAP、GLAYに次ぐ史上5組目の記録となった。

 5月28日には早くも次作シングル『誰も知らない』がリリースされる。これもオリコン1位を記録することは確実。押しも押されもせぬ国民的グループとして、嵐はこの先も様々な記録を塗り替えていくことだろう。

 さて、ここで書きたいのは、そんな嵐の新曲『GUTS!』に込められた非常に野心的な音楽の仕掛けについて。基本的にはとても爽やかでキャッチーな楽曲である。ブラスバンドのファンファーレを思わせる華やかなイントロに始まり、ラテンなビート感とファンキーなカッティングを散りばめつつ5人が楽しげに歌う。「♪ラララ〜」というユニゾンで始まる歌のメロディも、とても陽気な響き。MVのサビで繰り広げられるダンスの振り付けも含めて、クールさよりも親しみやすさを重視した「参加型」の楽曲になっている。

 ただ、そんな曲調の中で際立っているのが、Aメロのラストで歌われる「♪心がざわめいていた〜」の部分だ。全編わかりやすいメロディーの中で、この部分だけ中近東っぽいというか、スパニッシュというか、どこかエキゾチックな響きの旋律になっている。

 ここ、音楽的に説明すると“ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ”という、普通にはあんまり使われないタイプのスケール(音階)を使ったメロディなのである。

 さらに面白いのは、この曲は転調のテクニックも駆使している、ということ。イントロの「♪ラララ〜」という歌い出しの部分でいきなりBメジャーからBマイナーに転調。その後、Bメロの歌い出し「♪光の無い 荒野を独り いざ行け〜」のところでBメジャーに転調し、さらにはサビの「♪VIVA 青春」で再びBマイナーに転調。かなり頻繁な転調を行っているのである。

     
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