ファーサイドからthe HIATUSまで……『テラスハウス』コンピCDの魅力は“多様性”にあり 

 フジテレビの人気リアリティーショー番組『テラスハウス』の劇中曲を収録したコンピレーションCD『TERRACE HOUSE TUNES』が5月21日に発売されるにあたり、”テラスハウスで流れる曲がオシャレ過ぎると話題に【フジテレビ】”というまとめ記事が作成され、200万PVを記録するなど、音楽面で新たなファンの開拓に貢献している。

 同コンピレーションは、『テラスハウス』開始当初~宮城大樹、筧美和子が卒業する2013年9月27日までの“第一期“に放送された楽曲が主に収録されており、番組オープニング・テーマ曲を務めるテイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together」や、エンディング・テーマ曲であるスノウ・パトロールの「Chasing Cars」などのほかに、劇中の挿入歌がたっぷりと収録されている。

 では、今回のようなコンピレーションが編まれるほど注目を集める、同番組の選曲とはどのようなものなのだろうか?

 選曲リストを見ていくと、番組のカラーを押し出すものというよりも、出演者個人の性格や心情にスポットを当てたものが多く、入退去を繰り返しながら恋愛模様を繰り広げる個性的な男女6人が、いかにバラエティーに富んだ面々であるかということが伺える。このことから、テラスハウスの音楽における特徴は“多様性に富んでいること”だといえるのかもしれない。

 例えば、同番組内で現メンバーである島袋聖南との関係性が話題になった、サーファーの湯川正人。彼が登場するシーンでは、昨年末の来日が記憶に新しいヒップホップ・グループ、ザ・ファーサイドの代表曲である「Runnin‘」が主に使用されている。彼が卒業後も同番組にたびたび登場することからその使用頻度も高く、ファンにはお馴染みの楽曲となっている。

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