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アイドルラップユニットのプロデュース戦略を解剖(前編)

ライムベリーのプロデューサーが明かす「彼女たちが『YO』と言わない理由」

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岡島紳士
桑島由一
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左からHIME、MIRI、HIKARU、YUKA

 アイドルラップユニット・ライムベリー。3MC&1DJで構成されたこの中高生4人組は、アイドルでありながら基本的には歌わず、ラップのみを行うことが特徴だ。

 アイドル界においても特殊なその魅力を武器に、昨年10月にタワーレコードのアイドル専門レーベル「T-Palette Records」に加入。先月には同レーベルから2枚目となるシングル「SUPERMCZTOKYO」をリリースし、オリコンインディーズ週間チャートで4位、そしてタワレコ全店総合シングル週間チャートで10位を獲得した。さらに今月11日に渋谷WWWにて開催された初めてのワンマンライブには、400人を越える超満員のファンを動員、大成功を収めている。

 そんな要注目のアイドルユニットのプロデューサー・E TICKET PRODUCTION氏に、ライムベリーのプロデュース全般について、話を聞いた。

――「PRODUCTION」と言いつつも、実際は桑島(桑島由一)さんお1人のことを指してるんですよね?

E TICKET PRODUCTION(以下、Eチケ):はい、僕は普段はライトノベルと呼ばれる小説やゲームシナリオを書いたり、作詞をしたりしています。E TICKET PRODUCTIONは音楽活動の名義ですね。

――具体的なプロデュースの内容を教えて貰えますか?

Eチケ:全ての楽曲の作詞作曲(DECKSTREAM『DECKSTREAM.JP』収録の『Blight Light』の作曲は除く)を手掛けています。「女の子による "明るく楽しいラップ"」というメインテーマを設定して、それに添ってメンバーの人数や役割、細かい世界観を構築して、さらにそこからブレないように、グッズやCDなどのデザインの方向性を決めています。グッズのデザインに関してはデザイナーさんに外注する以外に、自分自身で実際に行うことも多いです。

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イメージ写真には、フィギュアやファミコンといったポップなアイテムが散りばめられ、
ライムベリーの世界観が反映されている

――ラップの指導も行っている?

Eチケ:そうですね。まず僕が吹き込んだデモのラップをメンバーに送って、その後にリハを何回かやりながら、直接調整して行きます。デモ通りにやるというわけではなく、メンバーの特性に合わせてラップの仕方を変えたり。レコーディングにも立ち会い、指示します。それから、ライブもなるべく観て、お客さんとの掛け合いやステージング全般をチェックして、調整が必要な箇所があれば繰り返し行います。

――プロデューサーと言いつつも、曲を作るだけでなく、かなり多くの仕事をされてますね。

Eチケ:トータルのパッケージングが重要だと思っているので。全部自分でやりたい、ということではなくて、方向性を共有できるそれぞれの専門職の方がいたり、あるいはそこにコストが掛けられるなら、任せられる部分は人に任せたいです。

――「これだけはやらない」と決めていることはありますか?

Eチケ:MCが歌わない、ということです。女の子のラッパーが、デビュー当初はラップだけをしてたのに、活動の途中から歌物ばかりになっちゃうことがよくあるんですが、それは絶対避けようと。ニューシングルのカップリング曲「We did it」で歌っている箇所がありますが、あれはサンプリングネタみたいな感覚で入れたし、MCには歌わせてはいないのです。

     
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