透明じゃないNothingはアリ? 新デザインの『Nothing Phone (4b)』を使ってみた

Nothingなのに透明ボディじゃない!?

透明ボディーから鮮やかデザインに変更

 Nothingといえば透明デザインが有名だ。しかし今回、その「Nothingらしさ」を少し変えてきた。『Nothing Phone (4b)』の外観における大きな特徴は、背面デザインの変化だ。従来のNothing製スマートフォンは、背面全体を透明仕上げとしたトランスルーセントデザインを採用しており、これは同社の「顔」ともいえる意匠だった。一方、『Nothing Phone (4b)』では、カメラ周辺こそ透明パーツで覆われているものの、背面全体は樹脂素材の質感とカラーを前面に押し出したデザインへと変更された。Nothing初の「b」シリーズであることに合わせ、従来モデルとは異なるデザインコンセプトを打ち出した格好だ。

背面
透明パーツはカメラ周りだけに採用されている

 その一方で、AIノートと呼べる「Essential Space」を活用するためのクイックボタン「Essential Key」を本体サイドに搭載。これを押すだけで画面のスクショや、録音メモを自動的に保存。Essential Sapceから、それらのデータをAIを使い、後から活用できる。NothingのスマートフォンならではのAI機能だ。

側面
AI活用のキーとなるEssential Keyを搭載

 画面サイズは6.77インチ、バッテリーは5200mAh、本体サイズは164.4 x 78.2 x 8.6mm、重量は210gとなっている。チップセットにはクアルコムのミドルレンジ向けとなる「Snapdragon 6 Gen 4」を搭載。現時点ではヨーロッパとインドのみで販売中だが、本体内には技適もあり、日本での発売も期待される。なおヨーロッパでの価格は329ユーロ(約6万円)だ。

側面
Nothingのスマートフォンの入門機という位置づけでもある

Nothing Phoneならではの光る機能「Glyph Bar」

 Nothingのスマートフォンといえば、『Nothing Phone (3)』などのハイエンドモデル、『Nothing Phone (4a)』などのミドルハイエンドのラインナップに加え、『CMF Phone』シリーズというエントリーブランドがある。今回の『Nothing Phone (4b)』はNothing PhoneとCMF Phoneの間に位置する製品であり、「透明デザインのNothing Phoneがほしい、でもより安いモデルがほしい」というユーザーの声に対応して生まれたモデルと考えられる。モノトーンのアイコンテーマや、前述したEssential Spaceなどは、Nothingならではの機能だ。

モノトーンテーマのアイコン
モノトーンテーマももちろん搭載

 背面のカメラの横に並ぶLEDライト「Glyph Bar」は、バッテリーや音量を棒グラフで示したり、タイマーの残り時間などを簡単に知ることができる。上位モデルとなる『Nothing Phone (4a)』よりライトの数を減らした簡易版だが、アナログチックな雰囲気もあり、Nothing Phoneを使う楽しさをより引き立ててくれる機能だ。写真撮影時のセルフタイマー表示など、日常的に使う機能を多数搭載している。

Glyph Bar
ライトで通知を知らせるGlyph Barを搭載

 ディスプレイ下部のベゼルが太いあたりは下位モデルということで割り切った仕上げだが、背面のGlyph Barや独自のユーザーインターフェースなど『Nothing Phone (4b)』は使い続けていると、他社のスマートフォンとは異なる個性が感じられる。尖った機能はないものの、様で競うのではなく、所有する楽しさと実用性を両立させた一台といえるだろう。

モノトーンテーマを使ったホーム画面
持つことが楽しくなるスマホ

日常利用に十分なカメラ性能

 カメラに関しては5000万画素の広角と800万画素の超広角の2つで、最近のスマートフォンの性能を考えると必要最小限といえる構成だ。望遠が無いもののデジタルでの2倍も十分使える絵が撮れる。一方、超広角は暗い室内などでやや不満が出るため、割り切って使えばいいだろうか。

カメラ部分
カメラは割り切った仕様といえる

 広角カメラは日中はもちろん、多少暗いシーンでもしっかりと撮影できる。画素数は5000万画素だが通常は1200万画素相当での撮影となり、細かいディテールもしっかりと表現してくれた。

撮影例
広角カメラで撮影

 超広角撮影は風景撮影などに十分使える。近場では画角の左右にゆがみが見えるものの、遠景の撮影なら気になることはないだろう。

超広角 撮影例
超広角で撮影

 同じ場所で2倍のデジタル望遠で撮ってみた。ベースが5000万画素ということもあり、十分使える画質だろう。

2倍デジタル望遠 撮影例
2倍デジタル望遠

 マクロはないものの、食事の写真もある程度食材に近寄って撮影できる。この程度近寄れれば日常利用には十分ではないだろうか。

食事 撮影例
食事に近寄って撮影

 夜景撮影も意外とがんばってくれる。細かいライトをつぶすことなく、暗い部分の雰囲気もうまく表現していると言えるだろう。

夜景撮影 撮影例
夜景撮影も十分な性能だ

 『Nothing Phone (4b)』は日本での発売にも期待したい一台だ。メモリ価格の上昇や円安の影響を考えると、従来のエントリー機のような割安感を打ち出すのは簡単ではないかもしれない。それでも背面のGlyph BarやEssential Spaceといった、他社のAndroidスマートフォンにはない機能を備えることは大きな魅力である。Nothingらしいデザインと遊び心を、より多くのユーザーに届ける新たな選択肢として、ぜひ日本のラインアップにも加わってほしい。

ホーム画面
Nothingの新たな魅力を教えてくれる1台だ

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