AI生成の“推し選手”と対話するアプリ『マイドラAI』検証結果を公開 試合観戦増加を確認
ビーライズは、プロバスケットボールBリーグ所属の広島ドラゴンフライズと共同で実施した公式ファンアプリ『マイドラAI -MY DRAGONFLIES AI-』の実証実験を完了したことを発表した。
本プロジェクトは、広島県の補助金制度「ひろしまAIサンドボックス」に採択された事業であり、AIで生成された“推し選手”との対話を通じて、試合のない日常におけるファンのエンゲージメント向上と、新たなスポンサー価値の創出を目指したもの。実証期間は2025年11月1日から2026年1月31日まで実施され、アプリケーション登録者数は563人となった。
ユーザー属性は女性が61.3%、男性が34.6%、その他が4.1%となり、年代別では40代(23.2%)が最も多く、次いで30代(21.6%)、20代(21.6%)と、幅広い層が参加する結果となった。
検証結果として、全登録ユーザーのうち13.2%が「毎日ログインするユーザー」として定着した。また、アプリ利用開始後に選択した選手に対する愛着や応援したい気持ちに「変化があった」と回答したユーザーが61.2%、「少し変化があった」が23.2%となり、約8割のユーザーに意識の変化が確認された。全ユーザーの20%からは「実際の試合観戦が増えた」との回答も得られている。
会話内に自然に組み込む形のスポンサー紹介については、「自然で気にならない」との回答が86%、「スポンサーへの興味や好感度が上がった(不快では無かった)」が80%、「チームを応援するためならあっても良い」が90%となり、スポンサー広告に対する高い受容度が示された。
ビーライズは今回の実証実験を通じ、日常的なAIとの対話がファンエンゲージメントの維持およびスポンサー認知の獲得に寄与するデータが確認できたとしている。一方で、デジタル操作に慣れない層へのUI/UX改善や、より自然な会話体験の追求が今後の課題として挙がった。
今後の展望として、スポーツに限らずアニメやタレントなど多様なIPへの波及、無料体験から有料課金へのビジネスモデル確立、スマートグラス・ウェアラブルデバイスへの展開、ユーザー行動の分析精度向上によるスポンサー提案の自動化などに取り組むという。