『Castlevania: Belmont's Curse』試遊レポート 往年の“悪魔城”らしさはそのままに、アクションは鮮やかに進化
KONAMIにて『Castlevania: Belmont's Curse』のメディア向け体験会が行われた。
本作は1986年の『悪魔城ドラキュラ』から続く大人気シリーズの最新作。共同開発を行なうEvil Empire、Motion Twinの力により、現代的なアクションゲームとして復活した「Castlevania(ドラキュラ)」を心ゆくまで体験した。
『Dead Cells』開発陣が手掛ける、40周年の新たな『悪魔城ドラキュラ』
まずはプロデューサーの谷口勲氏から、本作の概要について説明があった。
ベルモンド家のふたりに囲まれ、妖しく照らされた玉座が設えられたメインステージは、単なるメディア向け体験会を超えた豪華さであり、KONAMIの本作に懸ける思いを感じられた。
本作は人気インディーゲーム『Dead Cells』を作り出したEvil EmpireとMotion Twinが開発を手掛けている。
『Castlevania(悪魔城ドラキュラ)』シリーズに影響を受けた彼らが、本家本元の作品に携わるということで、非常に素敵なシナジーが生まれていた。
ローズ・ベルモンドが炎上する1499年のパリへ
では、ゲームプレイに入ろう。まずはアニメのカットシーンから。
舞台は1499年のパリ。ドラキュラの眷属が跳梁跋扈し、パリは燃え上がっていた。そこでノートルダム司教が、かの有名なヴァンパイアハンター「トレバー・ベルモンド」に手紙を送り、助けを求める。
水路を辿ってパリにやってきたのは、トレバーと彼の娘であるローズ・ベルモンド。
手紙の送り主を探しに行くトレバーに対して、ローズがパリの街がどうなってるか見て回ることに……ここからローズとしてプレイすることになる。
武器とアルカナを使い分ける、自由度の高いアクション
ローズは武器による近接攻撃と、アルカナ(タロットカード)による魔法攻撃が可能だ。タロットカードは母の形見としてトレバーから贈られたものであり、魔物の力を秘めている。道中で新しいアルカナを見つけることで、タロットカードが増え、追加の魔法攻撃ができるようになるのだ。
また、アルカナには「救済の道」というミッションが表示されており、それをこなすことでアルカナのパワーが増す。これも積極的に狙っていきたい。
アルカナ以外にも、武器は7種類(用意されているブランクから察するにそれぞれ4つずつかと思われる)あり、これも道中で拾うことができ、いつでも変更可能だ。試遊の範囲では、扱いやすいロングソードの他に、連撃を見舞うことで火力が上がるセスタスや、遠距離に投擲攻撃ができるランスが手に入った。どれも一長一短であり、付け替える楽しさがあった。
道中では『悪魔城ドラキュラ』らしく、敵を倒したり物を壊したりすると、回復アイテムがポップする。現代的なビジュアルのなかに、昔懐かしのマンガ肉が落ちてくるのはちょっと面白かった。
謎を解き、能力を手に入れて道を切り開く“悪魔城”らしい探索
ゲーム自体はいわゆる往年の『悪魔城ドラキュラ』を意識しており、蟻の巣状に伸びた2Dステージを行ったり来たりし、仕掛けをアンロックしたり、スキルを手に入れたりして奥へと進んでいく。
道中には青白い亡霊がいて、新しいアルカナへの手がかりを示してくれる。これがちょっとした謎解きになっており、ただ単にマップを右往左往するだけでなく、行くべき道筋を推理する要素になっていたのが面白かった。
手強いボスに挑戦 細やかな難易度調整で遊びやすさも充実
そして最初のボス「怪物」と対峙した。出の速い近接攻撃や、遠距離からの投擲攻撃など、いくつかパターンがあり、なかなか手強かった。こちらも安全に遠距離から攻撃したいが、MPを回復するには近づいて攻撃するほかなく、タイミングを見極めるのが重要だ。
倒されると近くの休憩地点に飛ばされるが、本作はいつでも自由に難易度調整が可能だ。攻撃力や体力などの割合を好きに決められるほか、ボス戦で敗北した際にボス部屋の前からリトライすることができる項目もある。これにより、いちいちボス部屋まで戻らず、スムーズにリトライができるのはかなり嬉しかった。こういう痒いところに手が届くオプションはゲーム体験を大きく向上させてくれる。
怪物を撃破し「聖なる十字架」のアルカナと「ペンデュラム」のスキルをゲット。ペンデュラムのおかげで、空中にあるフックに鞭を引っ掛けて新しいエリアに行けるようになった。このペンデュラムは敵にも引っ掛けることができ、思わぬポイントへと行けたりもして、なかなか面白い。探索型アクションらしい要素もしっかりあり、往年のファンも満足の出来である。
燃えるパリを鮮やかに描く、視認性に優れたアニメ調ビジュアル
改めてマップを探索するが、本作はビジュアルも良くできている。
赤く燃えるパリから、薄暗い下水道、郊外にある粉屋、邪悪に聳え立つ塔まで、シリーズの伝統を踏襲しつつも、パキッとしたアニメ調のグラフィックに仕上がっている。それでいてゲーム的な要素(キャラクターや扉など)は視認性が高く、加えてアクセシビリティで輪郭を強調させることもできるので、遊びづらくなっていない点も素敵だ。もちろん、印象的なサウンドも健在である。
行動パターンを見極めて攻略する、アクションパズル的なボス戦
試遊の最後に「メデューサ」とのバトルを体験した。2x2の足場が用意されており、下段にいるとメデューサの尻尾による薙ぎ払い攻撃が飛んできて、上段にいると本体の攻撃に加え、石化ビームに襲われる……という、なんとも厄介なボスだ。
行動パターンを観察したところ、メデューサのいない方の上段足場が安全地帯だと判明した。そこからなんとか撃破することに成功。戦略を組み立て、上手い具合に立ち回れたときの感動はかなり大きかった。アクションパズル的な側面を求めているプレイヤーも楽しめることだろう。
もちろん『悪魔城ドラキュラ』らしく、レベル上げして再挑戦することも可能だ。難易度調整とも相まって、自分に合うバランスでのプレイをすることができるだろう。
伝統の味わいと現代のエッセンスが融合した、新たな“悪魔城”
40周年の節目に登場した、まったく新しい『悪魔城ドラキュラ』は、伝統の味わいと現代のエッセンスが混じった、スパークリングワインのような作品だと感じた。高難易度アクションファン、ARPGファン、ゴシックホラーファン、そして往年のファン、誰も彼もを満足させる一本に仕上がっているだろう。
※ゲーム画像は開発中のものです。