『今日好き』2026シーズンは“原点回帰”!? 最新の恋の傾向と『夏休み編』で期待したい男子の積極性

『今日好き』最新傾向「夏休み編」への期待

 突然だが、まずはこんな質問に答えてもらいたい。

 Q. 下記のヒントから考えうる都市名は?

  ヒント1:世界の観光都市ランキングで、10年連続トップ10入り
  ヒント2:日本からの直行便あり。所要時間は10時間以上

 ニューヨーク、パリ、ロンドンーーあなたはどんな都市を思い浮かべただろうか? いまいくつか想像したなかに、現役高校生たちが2泊3日の“恋の修学旅行”に飛び出し、運命の相手を見つける人気恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)の次なる旅の目的地が隠されている可能性が高い。

 7月27日から、いよいよ放送開始となる同番組の最新作『夏休み編2026』。毎冬放送の『卒業編』と並び、『今日好き』2大タイトルのひとつ。旅の舞台も、参加する継続メンバーの顔ぶれも、普段以上に気合いが入っているのはもう約束されているも同じ。さらに今年は番組開始10年目ということもあり、旅先もスケールアップ。お馴染みのアジア圏を離れて、遥か遠く。それも、まだ番組で訪れたことがない人気観光都市に飛び出していくことが、7月13日放送の『インチョン編』最終話の終盤で明らかになっている。これが冒頭の質問を投げかけさせてもらった背景だ。

 そんな待望の夏の幕開けを目前に、本稿ではまず2026年度に入って放送された『クライストチャーチ編』『ラヨーン編』『インチョン編』の3シーズンを振り返りながら、番組における現在の恋の傾向に迫っていきたい。

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『インチョン編』を踏まえた反省と発見 ムードメイカー的な存在が求められる?

 直近で完結を迎えた『インチョン編』は、残念ながら、新たなカップルは誕生ならず。ここからいわゆる“傾向と対策”を考えるべく、メンバーの相関図をあらためて眺めるなかでふと、気づいたことがある。“三角関係”は、決してネガティブなものではないということだ。

『今日好き インチョン編』より

 ここでの三角関係とは「A → B ← C」といったように、ひとりの相手をふたりが追いかけること。かつ、B自身もまた、AかCのどちらかに矢印を向けている状態と定義したい。

 先日までの『インチョン編』はこれと異なり、「A → B → C」といったように、各々の矢印が数珠繋ぎの形で向けられ、相互に向き合うことがほとんどなかった。こうした関係性は一部を切り抜くと、あたかも三角関係のように見えてくるのだが、実はかなり別物。結果、“追う側”の言葉も“追われる側”のなかで左から右へと流れ、恋心の一方通行が生まれてしまった。

『今日好き インチョン編』より

 そう思うと、高校生たちの心情的にもなるべくは避けたかった三角関係。あれは視聴者目線に限っての話、ある程度の幸せが担保される吉兆とも言い換えられるのか? もちろん、求めるべくは波風なく、参加する全員が結ばれる未来。だが、現実問題としてそんな可能性は天文学レベル。となると次に願うは、可能な限り“安定感”あるペアが生まれつつ、三角関係もまた同時に発生している状態となり得る。

 難しいのは、狙うはあくまで“三角関係”であること。たとえば、ひとりの相手を3名以上が追う。このケースは、誰も選ばれずに全員が涙を見ることが多い。敬虔な『今日好き』ファンであれば、ここまで記した内容はすべて勝手知ったるところだろう。が、大切なことは要所ごとに振り返って、頭に刻むべき。このタイミングであえておさらいをさせてもらった。

 そして、筆者の所感ながら、ひとつ付け加えるとしたら、『インチョン編』はムードメーカー的な存在が不在だったのも影響していそうではないだろうか。『ラヨーン』まででいえば、一発ギャグの使い回しで槍玉にあげられつつも、なんだかんだその大役を全うした、りお(酒井理央)。テンションが上がると、身長よりも長いルーズソックスを振り回していた、じゅな(朝倉樹菜)。特にりおの存在感の大きさを『インチョン編』では何度も痛感させられた。思い返せば、昨年度の『今日好き』はある種、こうした“キャラの強さ”に事欠かすことがなかった気がする。

 『夏休み編2026』では、はたして誰がムードメイカー的な役割を担えるのか? 『インチョン編』はその意味で、今後に向けた試金石になったとも受け止められそうだ。

2026年度の誕生カップルを振り返り “かなりの”以来の新規メンバー同士カップルも

 遡って『クライストチャーチ編』『ラヨーン編』では2組ずつ。実に、合計4組のカップルが結ばれた。昨年度は1シーズンごとに1組成立、という印象があっただけに、視聴者的にはかなりうれしい流れに違いない。あらためて紹介すると、カップル4組の内訳は次の通り。

・かいとあ:かいと(田代魁音)×とあ(金沢十亜)

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・ゆうゆう:ゆうま(今野優誠)×ゆうひ(岩間夕陽)

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ABEMAで放送中の人気恋愛番組『今日、好きになりました。』。5月4日にオンエアされた『クライストチャーチ編』最終話で生まれたゆ…

・ゆかりお:りお(酒井理央)×ゆうか(森口優花)

『今日好き ラヨーン編』ゆかりおカップルインタビュー 「彼女のパワーってすごい」一途な彼の溺愛ぶり全開

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・れんねね:れん(五十嵐蓮)×ねね(日向袮音)

『今日好き ラヨーン編』れんねねカップルインタビュー 「諦めなくてよかった」“素の自分”で向き合った2人の今

ABEMAで放送中の人気恋愛番組『今日、好きになりました。』。6月8日にオンエアされた『ラヨーン編』最終話で生まれたかいとれん(…

 特に“かいとあ”は、2025年春放送の『マクタン編』で成立した、かなと(河村叶翔)×りのん(相塲星音)の“かなりの”以来、約1年ぶりの新規メンバー同士でのカップル。この衝撃度はかなり大きかった。それに続く形での“れんねね”。新規メンバーにとって、継続メンバーは画面越しに見ていた憧れの存在だけに、どうしても“マジック”がかかって見えるとは言われているが、決して新規組にチャンスがないわけではない。

かいとあカップル

 特技の折り紙でオリジナル花の“トアピー”を生み出し、「本当に幸せにします」「信じてほしい」と、最後まで力強い言葉でとあの気持ちを引っ張った、かいと。途中、ふたりの女子の間で迷いながらも、最後には迷いを振り切り、ねねを選んだれん。カップルごとに、そもそもの相性のよさもあったことだろう。しかしながら、彼らの存在はまさに、番組タイトルにある“今日”という言葉の意味。旅を継続せずとも、目の前のトキメキや運命を信じられる。そんな“瞬間”の生き方を再認識させてくれるようでもある。

『今日好き』の恋は、いまどう変化してる? 『夏休み編2026』で期待したい男子の動き

 ところで、筆者は2025年度の旅について総括コラムを執筆したとき、こんな考えを示していた。

「昨今の『今日好き』では、なにを考えているのかわからない男子を引っ張るサバサバ女子だったり、あるいは普段は気弱ながら、ここぞの場面で先輩らしく振る舞う年上女子だったり。むしろ、女子も頑張り、男子の気持ちを引き上げる恋愛が当たり前になってきたように映る」

『今日好き』成立カップルの共通点は? 2025年度の6組に見られた”大きな変化”の理由を考える

現役高校生たちが2泊3日の“恋の修学旅行”に飛び出し、運命の相手を見つける恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。』(AB…

 その良し悪しはさておき、あくまで直近3作品に限った話ではあるが、この潮流はどうやら“原点回帰”ーー男子が精一杯にアピールし、女子に決定権が委ねられる、といった方向に立ち返っているらしい。前述したかいと、れんに加えて、ゆうまは3日間を通して、とにかく一途な想いをゆうひにアピールし、途中にはお揃いのキーホルダーをプレゼント。りおはウォータースライダーでの“バックハグ事件”をはじめ、ゆうかに対してとにかく積極的にアプローチ。先ほど紹介した全4組とも、まさにこういった関係性のうえでカップル成立に至った。これは、男女どちらが告白をしたのかは関係なくである。

ゆうゆうカップル

 逆にいえば、今回の『夏休み編2026』に限って、これは一大チャンスかもしれない。女子の継続メンバーの目線から考えれば、前回までの旅では“追う側”に回ったことが多いはず。それが新たな旅で積極的にアプローチされ、“追われる側”へと立場が変わったときにはどうだろう。なんとも新鮮な印象を与え、かつ自身の存在をますます真摯に感じてもらえるのではなかろうか。その意味でも、筆者はここ数作品での潮流も悪くはないと思いたいし、男子にはこれまで以上に積極性を持って動いてほしいところでしかない(とはいえ、追われる側にも特有の悩みが付き纏うのは事実だが)。

 元も子もないが、『夏休み編』はそう易々と攻略できない旅だということを、筆者はこれまで何年間もかけて勉強させられてきた。今後も彼らの恋を定点観測をしつつ、予測できない『今日好き』の波に身を委ねてーーまさに10時間先の異国のような、どこか遠くまで連れて行ってもらいたいところだ。

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