タイパの次は「メンパ」? 高校生が選ぶのは“心の負担が軽い”SNS

ヴァリューズは、高校生のスマートフォン行動ログとアンケートデータを掛け合わせた、若年層におけるデジタル行動実態やSNSの利用傾向に関する分析結果を発表した。
調査によると、1日の平均インターネット利用時間について、PCを「利用していない」と回答した高校生は54.5%と半数以上を占めた(大学生は26.0%)。一方、スマートフォンを「2時間以上」利用する高校生の割合は63.3%にのぼっている。新しい情報の入手先についても、「SNS(LINE、X(旧Twitter)、Facebookなど)」が52.2%でトップとなり、「テレビ番組」(26.1%)や「テレビのCM」(26.1%)といった従来のマスメディアを大きく上回る結果となった。


主要SNSの利用時間を比較すると、Instagramを「1日2時間以上」利用する高校生は16.6%となり、大学生(10.9%)を上回る長時間利用の傾向が見られた。一方、テキストが主体のX(旧Twitter)に関しては、「2時間以上」利用する割合は高校生が16.3%、大学生が24.2%となり、大学生のほうがテキスト中心のSNSをよく利用している結果となった。

高校生がよく使うSNSのリーチ率ランキングでは、1位のLINE(97.84%)、2位のInstagram(85.83%)といった定番サービスが上位を占めるなか、リアルな日常を友人とシェアする「BeReal.」が5位(リーチ率32.24%、大学生と比較した特徴度を表すリーチ差は0.02)にランクインした。

また、地図上で現在地をリアルタイムに共有する「whoo your world」も7位(リーチ率22.44%、リーチ差0.12)に入っており、高校生に特徴的に利用されていることがわかった。ヴァリューズはこの結果について、作り込まれた「映え」を発信する従来の利用方法から、「ありのままの自分」や「今の状況や感情」をリアルタイムに共有する使い方へと、SNSに求める価値観や利用目的がシフトしていると分析している。
特徴的に利用しているSNSのリーチ差ランキングには、位置情報を共有できる「whoo your world」、会話を楽しめる「Discord」や「GRAVITY」など、テキスト以外のコミュニケーション手段を持つサービスが上位に入った。また、返信待ちのストレスが少ないテキスト通話アプリ「Jiffcy」(リーチ率3.99%、リーチ差0.02)や、同世代とつながる「Yay!」(リーチ率2.90%、リーチ差0.01)なども利用されている。

ヴァリューズは、投稿に対する周囲の目を気にしすぎることなく、暇つぶし感覚で見知らぬ人や友人とつながれる「メンパ(メンタルパフォーマンス=心の費用対効果・心理的負荷)がよい」SNSが選ばれていると考察している。
高校生が特徴的に利用しているゲームアプリのリーチ差ランキングでは、1位「ブロックブラスト」(リーチ率35.16%、リーチ差0.18)、2位「妖怪ウォッチ ぷにぷに」(リーチ率17.29%、リーチ差0.09)、5位「LINE:ディズニー ツムツム」(リーチ率27.51%、リーチ差0.05)など、数分で完結するパズルゲームが上位を占めた。

また、勉強関連サイト・アプリでは「スタディサプリ」(リーチ率13.13%、リーチ差0.12)や「Classiホーム」(リーチ率11.95%、リーチ差0.11)が多く利用されているほか、大学・専門学校のオープンキャンパス検索などもスマートフォンで行われる傾向が見られた。

ヴァリューズは今回の調査結果から、高校生にとってスマートフォンが遊びから日々の学習、進路選択に至るまで生活全般を完結させる「メインの情報収集ツール」として定着していると総括。今後の若年層におけるデジタルトレンドは、「効率化(タイパ)」だけでなく、「心理的安全性(メンパ)」がいかに担保されているかが大きな鍵を握ると分析している。

























