ニッサン新時代へキックオフ! 走り、デザイン、そして価格も挑戦的な新型「キックス」は「売れて当然」の大進化!

2016年にデビューした“技術のニッサン”のコンパクトSUV「キックス」が二代目へと進化した! 競争激しいコンパクトSUVジャンルのトップランナーとなるべく開発された「新型キックス」の魅力、実力やいかに⁉
「日本においてコンパクトSUVは、10年前に比べて約3.8倍も売れています。つまり日本の乗用車のどまんなか。ここにニッサンが投入するのが新型『キックス』です」
と、壇上で誇らしげに語るのはニッサン執行職の杉本全氏。発表会当日の六本木は青く晴れ渡り、さながら天がキックスのアンヴェイルを祝福しているかのよう。

キックスと言えばニッサンが誇るコンパクトSUVの代名詞。特長的なカプセルデザインの印象も強く、支持者も多いベストセラーカーだ。しかし全面改良は6年ぶり! 「どまんなか乗用車」であるコンパクトSUVジャンルゆえ、その間にも各社から強力なライバルが登場しており、さすがのキックスもその存在が霞んでしまっていた。
「ニッサンはこれまで約350万台の電動車を世に送り出してきた電動車のパイオニアです。第三世代『e-POWER』とモデル初搭載となる『e-4ORCE』によって、大人の遊び心を刺激するクルマに仕上がりました!」と杉本氏。先ほどよりもなお一層、自信満々な顔つきである。

キックスの走りにまつわるキーワード
キックスの走りにまつわるキーワードは「e-POWER」と「e-4ORCE」のふたつだ。「e-POWER」(イーパワー)はニッサン独自のハイブリッドシステムで、ガソリンエンジンで発電し電気で走る。だからエンジンは積んでいるしガソリンも必要だが、充電スポットに寄らなくても給油さえすれば走り続けられる安心感がある。
WLTCモード燃費で25.7㎞/Lと先代比10%の燃費向上を達成したのは誠にアッパレ! むろん電動車特有の(まるでゴーカートのような!)ワンペダル操作も可能だ。

次いで「e-4ORCE」(イーフォース)。これはモーターを前後に二基積むことにより、走りとブレーキを効率的に、安全にコントロールする電動4WD制御技術で、雨の日や悪路でも適切なトルク配分、ブレーキ作動を実現してくれる「出木杉君」なのだ。新型キックスではこの「e-4ORCE」の有・無が選択可能。無しの場合、フロントモーターの2WDとなり、当然こちらの方が価格も手頃なので、使用環境によって選択すべし。
先代ユーザーが悔しがる⁉ 荷室の使い勝手アップ
キックスといえばワンモーションのカプセルフォルムが特長的だが、コロナ以降急速に定着したアウトドア趣味、キャンプ趣味などに使うギアを積もうと思うと、いささか荷室の使い勝手に気になる場合もあった。容量自体は十分あるのに、だ。

ニッサンのグローバルデザイン本部デザインマネージャーの中尾明文氏は、「後席乗車時でも荷室容量476Lを確保。さらに荷室開口部をできるだけ直線的に、四角く開くように設計しているため、使い勝手の向上が図られています。またオプションでAC100V電源ソケットも展開しており、遊びシーンだけでなく、万一の災害時でも活用いただけるようになりました」と語ってくれた。

新型キックスのグレードと選び方
新型キックスのグレード構成は最上位の「G」から「X+」、「X」、「Xシンプルパッケージ」の4階層で、それぞれ「e-4ORCE」の有・無があり計8ラインナップ。価格はもっとも手頃な「Xシンプルパッケージ」の「e-4ORCE」無で299万9700円~と、「より多くの方に興味関心を寄せて頂けるよう、頑張りました!」(杉本氏)。

ただ実際のところ「Xシンプルパッケージ」は、引き算の美学というか、いろいろな装備を敢えて積まない素の状態だ。たとえばセンターディスプレイがないし、バックドアオートクロージャーもバックモニターもない……となれば、現実的な購入検討となるのは「X」グレード以上だろう。これだと325万9300円~と25万円程度上乗せとなるが、それを凌ぐ使い勝手の向上は間違いない。

「G」グレードはここが違う
価格設定上の最上位となる「G」の「e-4ORCE」は424万8200円~。他グレードより装備の充実が図られているのはもちろんだが、「G」固有の装備としては、アダプティブLEDヘッドライトやワイヤレス充電器(Qi)、運転席パワーシートに19インチアルミホイールと意外に多くない。逆から見れば、ボリュームグレードである「X」、「X+」で十分な装備がなされていると言っていいだろう。


- 「フロントのアクセントランプ(三本線)がLEDで実際に点灯するのは「G」グレードだけです」と笑顔の中尾氏
だから「G」グレードは最上位というよりは、「X」とはテイストの異なる仕上げのモデルと考えた方がいい。たとえば「X」の前後・サイドシルはアウトドアライクな樹脂製マットブラックでスニーカーソールパターンが施される。こちらはSUVらしさ、アウトドアギアらしさの仕立てだろうし、「G」が採用する光沢ある塗装のグロス仕上げバンパー・サイドシルは、よりアーバンライクで、スニーカーではなく上品な革靴とでも形容すべき装いをまとう。



なおこれは「G」のみ設定のオプションだが、音楽好きなら「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」は見逃せない。ヘッドレストスピーカーを含む合計10スピーカーで迫力あるサウンドを楽しめるのだから、音楽好きの「リアルサウンドテック」読者にはぜひ前のめりで検討いただきたいところだ。
新型キックスってどんなクルマ?
「ニッサンは最近あまりいいニュースをお届けできていないのですが、新型キックスは十分な時間をかけて今お届けできる最もいいクルマに仕上げることができました。デザイン、先進技術、ユーティリティ、いずれも自信をもってお届けできる内容です!」とはニッサンのチーフプロダクトスペシャリストの田中聡氏。

ニッサン新時代をキックオフする2026最重要モデル、それが新型「キックス」だ。ドライブへ、遊びへ、そして日常の移動ツールとして乗り手を誘う「キックス」の進化と深化。ぜひ君も感じてみないか!

余談ですが……。
実は「日産モータースポーツ&カスタマイズ」(旧オーテック+ニスモ)による派生モデルの登場が予告されている。その名は「ROCK CREEK」。アウトドアのギアテイストを色濃くデザインに落とし込んだ一台だ。2WDモデルは約400万円~、4WDは約430万円とされ、今夏の発表、今冬の発売を予定している。検討の価値、大アリだぜ!

■商品情報
新型キックス
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/kicks.html




























