アドビ『Adobe for creativity』コネクタがGoogle Geminiに対応 クリエイティブツールと接続可能に

アドビは、同社のクリエイティブAI技術「Adobe for creativity」コネクタを、Google Gemini向けに提供開始することを発表した。
今回の発表はGoogle I/Oでおこなわれ、AdobeとGoogleのパートナーシップ拡大の一環として位置付けられている。今回の提携により、Geminiの数億人規模のユーザーが、作りたいものを言葉で説明するだけで、画像、デザイン、動画にわたるアドビのプロ仕様ツールが裏側でオーケストレーションを行い、Gemini上で制作を進められるようになる。
アドビはこれに先立ち、同社が開発するクリエイティブAI「Adobe Firefly」内で動作する「Adobe Firefly AIアシスタント」と、その基盤となる「クリエイティブAIエージェント」を導入。さらにClaude向けの「Adobe for creativity」コネクタも提供してきた。今回のGemini対応は、これらに続く取り組みとなる。
アドビは想定利用シーンの一例として、ショップオーナーがGemini上でキャンペーンのアイデアをスケッチし、そのコンセプトを商品モックアップ、SNS用アセット、各サイズへのリサイズ、動画バリエーションへとコンテキストを切り替えずに展開するといったストーリーを挙げた。また、Geminiでアイデアを練り、Firefly Boardsで制作を続け、Photoshop、Illustrator、Premiere、ExpressといったCreative Cloudアプリでさらに発展させるワークフローも想定されている。
クリエイティブAIエージェントの仕組みは、ユーザーが作りたい成果物を説明すると、エージェントが適切なツールを適切な順序・タイミングで連携させ、途中で確認を取りながら進めるというもの。クリエイティブのビジョンはユーザーが保持し、実行はエージェントが担う設計になっている。
Adobeは早期利用したクリエイターの事例も紹介している。あるフォトグラファーはAdobe Firefly AIアシスタントにシンプルなポートレートを持ち込み、よりシネマティックで光や構図、ディテールを強化した仕上がりを希望。PhotoshopとLightroom間の手順を自身で調整する代わりに、求める結果を説明し、アシスタントに段階的に処理させた。本人は「アプリ間を行き来しない。不要な手順もない。コントロールは自分のものだが、プロセスははるかに速く、クリーンになった」とコメントしている。
もう1つの事例は、Claudeと「Adobe for creativity」コネクタを使用したSNSコンテンツクリエイターによるもの。1枚の写真をチャットに投入し、Claudeを離れることなくInstagram、YouTube、X向けの各プラットフォームフォーマットを生成した。途中で色変更を依頼すると、ワークフローが更新され、結果を提示してから承認を求める流れになったという。クリエイターは「作業全体が1つのウィンドウで完結した。これは1日の計画の立て方を変える」と語っている。
























