大丸松坂屋百貨店のVTuber事業「EchoVerse」運営に聞く、2期生オーディションへの期待 「次世代型クリエイター」の創出を狙う“意味と意義”とは
「自分の表現領域をもっと広げ、楽しく挑戦できる人」──応募者に求められる条件を聞く
──プレスリリースには「VTuber=配信者の枠にとらわれず、個性を活かした表現力や作品を重視する」という記載がありました。ということは、合格した方は必ずしも配信をメインにしなくてもよい、という立て付けになるのでしょうか。
春田:そうですね。その方ご自身の特性を活かしていただくのが一番だと思っているので、配信にとらわれず、その方に合わせた活動方法を一緒に考えていく形になります。
いまVTuberは、配信だけに限らず、本当に様々な領域で活躍できるようになっていますよね。2Dも3Dもあるし、動画も配信もライブもできる。グッズという形でファンの方に寄り添うこともできるし、メタバース空間での活躍など、可能性は広がり続けています。日々新しい表現が生まれているからこそ、幅広い挑戦ができる場にしていきたいと考えています。
──では、クリエイターとしてのジャンルは特に絞らないということでしょうか?
春田:クリエイターとして作品づくりを続けてきた方であれば大歓迎です。絵画やイラスト、書道、3Dデザインなど、あらゆるアート・ビジュアル表現に取り組まれてきた方を想定しています。見る人の心を動かし、記憶に残るものを生み出せる方とご一緒したいですね。
──より具体的に、どのような方、マインドを持つ方に応募してほしいと考えていますか?
春田:自分の表現領域をもっと広げたいと考え、そのための努力を続けながら、前向きに挑戦を楽しめる方を求めています。
ものづくりを続けることは、決して簡単ではありません。制作そのものの難しさだけでなく、いろんな環境のなかで継続していくことにも多くの苦労が伴います。そうした中で、「自分の作品をどう届けるか」に悩みながら模索している方や、新しい表現に挑戦して可能性を広げようとしている方にとって、VTuberという手法は、表現を新たに拡張する有力な選択肢になるかなと思っています。
──新たな表現と活動に積極的な人が望ましいのですね。ちなみに、すでに個人で活動しているVTuberからの応募は可能でしょうか?
春田:ご応募いただけます。その方が最も輝く形で活動できるようにプロデュースしていきたいので、活動内容や実現したいストーリーに合わせて、ビジュアルや表現のあり方もいっしょに検討できればと考えています。

──「自分の表現領域を広げる」という点では、花依よるはさんがVTuberとして活動を始めたことで、ご自身の創作の幅が広がっていった先例かと思います。半年間、タレントマネージャーとして彼女をそばで見てきて、どのような変化が生じたと感じられますか?
春田:彼女はVTuberの姿を得たことで、より生き生きと、自由に表現できるようになったと感じています。
私個人の考えにはなりますが、VTuberには3つの特性があると考えています。まずひとつめは、キャラクターとしての特性。キャラクターには、その人の持つ物語を、視覚的に一瞬で伝えることができます。花依よるはの場合、チャレンジ精神を持ち、これから成長していく姿を見せていきたいという想いから、高校生の姿を選んでいます。意図や背景をパッと見て伝えられる、というのがキャラクターの特性です。
ふたつめは、表現の自由度です。2D・3Dやリアルといった垣根を越え、時間や場所、身体といったさまざまな制約を超えて、より自由な表現ができる。さまざまな挑戦を後押しできる手法だと感じています。
3つめは、「VTuber」という表現手法やカルチャー自体が、クリエイターさん同士のコラボレーションで成り立っている点です。姿を描くイラストレーターさん、Live2Dを組み上げるモデラーさん、ミュージックビデオを作ってくださるクリエイターさん……挙げればキリがないくらい、いろんなクリエイター同士の響き合いが、当たり前のように発生している場所なんです。
花依よるはも、いろんな方と一緒にものづくりをすることを楽しみに活動しているので、そういった意味でも、より自由に、楽しく活動できていると感じています。
「クリエイター同士の本気の遊び場」へ──EchoVerseが描く未来
──最後に、今回2期生を迎えることで事務所としても“ハコ”感が出てくるフェーズに入っていくと思います。次の1年、あるいはもう少し先のEchoVerseのビジョンについてうかがえますか。
春田:将来的には、EchoVerseを「クリエイター同士の本気の遊び場」として進化させていきたいですね。
クリエイターさんそれぞれが持つ才能や可能性をフルに発揮し、真剣に悩み、ぶつかり合いながら、最高のものを生み出せる。EchoVerseは、そうしたチャレンジができる場所であり、環境でありたいと思っています。また、クリエイターさんたちのご縁を繋ぐことで、個人では成し遂げきれないことや、ひとりでは見えなかった可能性に出会える「本気の遊び場」を、EchoVerseは目指していきます。ゆくゆくは世界のクリエイターともコラボできる場へと広げていきたいですね!
一方で、クリエイターさんが安心してものづくりに専念できる環境を守り続けることも、同じくらい重要です。信頼性に欠ける運営体制や、報酬面でのトラブルが起きたりという出来事は、クリエイターにとっても、応援してくださるファンにとっても大きな不安につながります。母体がしっかりした百貨店である私たちだからこそできる形で、安心して活動してもらえる事務所であり続けたいですね。
■大丸松坂屋百貨店「EchoVerse」各種リンク
「EchoVerse」公式WEBサイト
「EchoVerse」2期生オーディション特設サイト
EchoVerse公式X
EchoVerse・花依よるは公式X
EchoVerse・花依よるは公式YouTube






















