“ガチ”なクライミングゲーム『Cairn』が熱い サバイバル×登攀の高難度作品が配信界で盛り上がる理由

 フランスの「The Game Bakers」が手がける『Cairn』は、サバイバルとクライミングを融合させたゲームだ。SteamおよびPlayStation 5向けに展開され、発売後まもなくプレイヤー数が10万人を突破。同時接続数も1万人を超えるなど、早くも注目を集めている。

 本作のジャンルは、サバイバルクライミング・アドベンチャー。プレイヤーはプロクライマーのアーヴァとなり、未踏峰「マウント・カミ」の登頂に挑む。最大の特徴は、決められたルートを進むのではなく、岩壁のどこをどう登るかを自分で判断できる自由度の高さだ。姿勢や重心、力のかけ方といった要素が登攀の成否に直結し、単なるボタン操作ではなく、身体感覚を意識したプレイが求められる。掴む場所を間違えただけで数十分かけた努力が水の泡になることもあり、登れば登るほど緊張感が高まっていく。

 また『Cairn』はアクション要素だけが魅力ではない。食料や水、医療品といったリソース管理が重要で、どこまで進むか、どこで引き返すかといった判断が生存に直結する。登山中に出会う人物や過去の出来事が語られるストーリー要素も用意されており、過酷な環境下での孤独や葛藤を描く物語性も本作の魅力となっている。

 常に落下のリスクが伴う緊張感の高いプレイは、成功と失敗がはっきり映像に表れるため、配信では視聴者のリアクションを引き出しやすい。さらに、ルート選択や装備管理といった戦略的要素が多く、コメント欄での助言や議論も自然に生まれていく。

 配信者が自分が登ったルートとは異なる場所から攻略していくこともあるため、プレイ済みの視聴者であってもまた違った視点でゲームを楽しめる。加えて、高山の断崖や天候の変化を描いたビジュアルも評価が高い。壮大でありながら恐怖感も伴う自然描写は、ライブ配信でも動画でも強い印象を残す。こうした“見て楽しめる”要素が、配信人気を後押ししているといえるだろう。

 本作は兄者やSasatikk、赤見かるびなどの有名実況者・配信者たちがプレイしており、リアル志向のゲーム性について高評価を示していた。たとえば、Sasatikkはしばらく遊んだあとに「良いねー、ちゃんと難しいわ」とコメント。プレイ初日には「マジで良いゲームだな。これ早くも今年のインディーゲーム部門のGOTY、ノミネート間違いなしだろうね」と感想を話している。

# 1発売直後から圧倒的好評!!超リアル志向の登山ゲーで伝説の山制覇を目指すSasatikk【CAIRN】

 プレイヤー数や視聴データを見ると『Cairn』は今後もさまざまな配信者にプレイされていくことだろう。「The Game Bakers」がこれまでに培ってきた表現力と挑戦的なゲームデザインが、本作でも存分に発揮されている。今後どのようなプレイスタイルや配信企画が生まれていくのか、そして誰がこの険しい山を制するのか。配信シーンの動向とあわせて注目していきたい。

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