“検問シミュレーション”はなぜ配信ウケする? 話題の新作ゾンビゲー『Quarantine Zone: The Last Check』

 ゾンビパンデミック後の世界を舞台にしたシミュレーションゲーム『Quarantine Zone: The Last Check』が、配信・実況シーンで存在感を強めている。2026年1月にSteamでリリースされてから、Steamのトップセラーランキング上位に入るなど、販売面でも好調な滑り出しを見せた。YouTube上でも実況動画の投稿が増えており、国内外問わず注目タイトルとなりつつある状況だ。

 本作は、いわゆるゾンビアクションやホラーとは一線を画す「検疫・検問シミュレーションゲーム」である。プレイヤーは崩壊した都市に設置された最後の検問所の管理者となり、次々と現れる生存者を審査していく。提出書類の内容や体調、外見上の症状などをチェックし、その人物を安全圏に通すのか、隔離するのか、あるいは処理するのかを判断することが主なゲームプレイだ。

 審査にはUVライトやスキャナーなど複数のツールが用意されており、どの情報を信用し、どこまで精査するかはプレイヤー次第となる。また、検問所そのものの運営や資源管理、施設のアップグレード要素も含まれており、単なる作業ゲーではなく戦略性の高いシミュレーションとして設計されている。夜間にはゾンビの襲撃に備える防衛パートも存在し、緊張感のある展開が続く。 

 2013年8月にリリースされた『Papers, Please』など、検問シミュレーションゲームは他にもあるが、共通してゲーム性と配信との相性が非常に良い。判断のたびに結果が即座に反映されるため、視聴者が「その判断は正しいのか」「別の選択肢はなかったのか」とコメントしやすく、配信中の双方向的な盛り上がりが生まれやすくなる。さらに、選択次第で異なる結末に分岐するので、配信者ごとに展開が変わる点も繰り返し視聴されやすい理由の一つだろう。

 直近では、VTuberの赤見かるびが本作を配信上でプレイしていた。リアル志向なシミュレーションゲームで出来ることが多いため、説明に戸惑う部分もあったが「おもろいかもこれ!」と終始楽しく遊んでいる。また、検問所の管理者として他人の生死を決めるため「重い仕事だよこれは!」と思わず叫ぶ場面もあり、そのゲーム性と世界観にハマっているようだ。

ネジ仕分けからゾンビ仕分けに転職し夢のス◯ス◯ビームを楽しむかるび

 発売直後から見られる販売動向や実況動画の増加といった点を踏まえると『Quarantine Zone: The Last Check』の配信・実況は引き続き増えていく可能性が高いだろう。判断と責任をプレイヤーに突きつける独特のコンセプトは視聴者にとっても考えさせられる体験となっており、今後どのような配信者がどんな判断を下すのか、その動向にも注目していきたい作品である。

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