2025年12月3日に開催された『YouTube Fanfest Japan 2025（以降、YTFF）』に一生友子が出演。ステージでは今年YouTubeで話題になったダンスパフォーマンスを人気動画クリエイターたちと披露し、大きな歓声を浴びた。

　今回はそんなひなことユナに、YTFF出演にあわせてインタビュー。結成のきっかけから今年1年の手応えまで、じっくり話を聞いた。（せきぐちゆみ）

マジで一生友子は“最強”　もっと日本中に伝わってほしい

ーーYouTubeでチャンネルを開設されて約1年半。今年、YTFF初出演となりました。参加について感想をお願いします。

ひなこ：本当にうちらが出ていいところなのかなと。前まで普通の高校生だったのに、「ヒカキンさんがいるステージに出れるんですか？」という感じで、そわそわしますね。

ユナ：同じですね。ヒカキンさんに会えたことが嬉しいです。オフでもなにを着ていてもヒカキンさんという感じ！

ひなこ：YTFFに出ることも、ヒカキンさんに会うこともYouTubeクリエイターの夢だよね。

ーー夢が叶いましたね！　今年は各社が発表しているさまざまなランキングで上位に入るほど、目覚ましい活躍でした。Z世代からの支持がすごく厚いですが、自分たちのどういったところが支持を集めていると思いますか？

ひなこ：やっぱり2人の仲の良さ。高校2年生のときに同じクラスになってから、おかしいぐらい仲がいいんですよ。“運命の2人”みたいな、ほかの友だちとはまた違う。

ユナ：引き寄せられたみたいな（笑）。出会って1日目から腕を組んでいました。

ーーそんな運命の出会いから、2人で活動しようと思ったきっかけは？

ひなこ：私がSNSが大好きで、もともとやっていて。ユナと2人で動画を撮ったらバズると思ったんです。「絶対伸びる」と確信できたときに、「YouTubeやろう」と誘いました。

ーーユナさんのどういうところが、バズに繋がると思ったんでしょう？

ひなこ：ノリがいいところです。でも、高校生のときはこんなに明るくなかったんですよ。だから、ユナがめっちゃ明るいから面白いというわけじゃなくて。あとは、「超かわいいから絶対に人前に出た方がいいよ」と、説得しました。

ユナ：ノリだと思っていたし、最初はマジでやりたくなかったんですよ。人前に立つのが少し苦手で。いまではそんなことはないんですけど……。

ひなこ：でも、もったいないなと思って。YouTubeでの活動を始めるときに、いまの事務所に連絡をもらったんですけど、ユナを連れて一緒に事務所に行きました。

ーーひなこさんが諦めていたら、一生友子は結成されていなかったんですね。すごい発掘ですね。

ひなこ：開花させた感じがある。

ユナ：マジ開花したよ。大学生になってから性格がガラッと変わって、いろんな子と仲良くしようと思うようになったんです。自分から話しかけたりしていたら、どんどんコミュ障みたいなものがなくなっていって。

ひなこ：ユナは人のいいところを吸収するんですよ。私がインスタをやっていたらインスタをやりだしたり、近くにいる友だちの性格に似てきたりする。

ユナ：服の系統とかもそうで、ギャルの友だちと一緒にいたらギャルになっちゃったんですよ。私から見たひなこは、すごいセンスの持ち主だと思います。すべてのセンスがズバ抜けている。

ひなこ：うちらは普段からこうやって褒め合う関係性なんです（笑）。親友同士だと相手のことをけなす人が多いけど、うちらは言わない。それは別に気を遣っているからとかではなくて。うちらを超えるコンビはいないんじゃないかな。

ユナ：マジで一生友子は“最強”だと思うんですよ。もっとそれが日本中に伝わってほしいし、いろんな世代の人に私たちを知ってほしい。

ひなこ：YTFFはいろんなクリエイターのファンの方がいるじゃないですか。絶対私たちのことを知らない人がいると思うので、そういう人たちにめっちゃアピールする機会にしたいです。

企画は“フッ軽”で考える　楽しむことが1番

ーーいい関係性なんですね。動画ではメイクやカラオケ、ドッキリなどいろんな企画をやっていらっしゃいますが、YouTubeだからこそできることや見てもらえる企画についてはどう考えていますか？

ひなこ：質問募集だったり、みんなから集めたものに答える動画は、みんな共感できるものだと思います。こういう企画の動画はファンの人も参加できるので、見たくなるんだよね。

ユナ：でも毎回企画は“フッ軽”で考えていて、楽しむことが1番。

ひなこ：「なに撮る？」という感じでラフに決めているんですよ。

ユナ：むくえなちっく。さんとか、女性の2人組クリエイターさんに憧れていて、参考にしながらもとにかく楽しむ。

ひなこ：ほかのYouTubeクリエイターさんは毎回しっかり考えていて、すごいですよね。そう思うと、うちらは考えていない方だと思うんですけど、考えるときは考えています（笑）。

ユナ：「日頃のうちらがカメラに映っちゃった」という、それが私たちの“日常”で、企画みたいなものなんです。

ひなこ：一部のSNSのプロフィールに、「友子の日常」と書いているんですけど、それはサブアカウントにあげるような、気張らずにおもろい動画を載せていこうと思っていたからなんです。でも結局めんどくさくなっちゃって、踊る動画をあげるようになって。

ユナ：たくさんの人にうちらを見てもらえるようになった双子ダンスは、ノリと勢いで生まれました。

ひなこ：だから過去の動画見ると、ただふざけている動画ばっか（笑）。でもYouTubeにあげいてる長尺動画は自分たちの良さが出ているから、みんなに見てほしい。

　YouTubeは夢を叶える場所だなと思っていて。憧れのクリエイターさんに会えたり、自分たちのファンの子がいたり。しかも自分のアカウントで私たちの動画を作ってくれて。最初の頃はそれが嬉しくて、毎回画録して家族とかに送っていたんですよ。いまではそういう子たちがめっちゃ増えて、動画をたくさん作ってくれて嬉しいですね。でも、切り抜きは拡散されるけど、いい伝わり方もすれば悪い伝わり方もするなというのは、いま悩んでいて。

ユナ：もう慣れたけど、最初はあんまりよくない伝わり方をしたときはずっと泣いていたんですよ。

ひなこ：それまで普通の高校生だったので、最初の頃は叩かれて落ち込みました。片方が褒められて、片方がけなされたり。

ユナ：だから2人を好きになってほしい。

ひなこ：それな？　「どっち派？」とか言わないでほしいです。もちろんありがたいし、めっちゃ嬉しいんですよ。だけど、2人を好きでいてほしい。

来年は歌にも挑戦　おばあちゃんになっても終わりはない

ーー2人で一生友子ですもんね。1年間を振り返って印象的だった出来事やYouTubeで挑戦したことはありますか？

ひなこ：これしかないよ。せーの！

ひなこ・ユナ：（チャンネル登録者）50万人！

ひなこ：50万人いくために、毎日ライブ配信を頑張りましたね。24時間ライブもしたり。

ユナ：ランウェイの後とか疲れたときにもしたし。でも寝ちゃうんですよ。超きつくて、それで大泣きして。

ひなこ：体にも出ちゃったね。顔もパンパンで、風邪で咳が止まらなくなっちゃって。24時間ライブは深夜まで見てくれている子とか朝方まで残ってくれる子がいて、そういう愛が深いファンがいるから頑張れました。でも正直、もうやりたくない（笑）。

ーー今年は身を粉にして日々活動した1年だったんですね。最後に来年の抱負、YouTubeで挑戦したいことや叶えたいことを教えてください。

ひなこ：いつもトークしているだけとかで企画っぽくないんですけど、歌ってみた動画は出したいかも。うちらは歌が大好きで、来年に歌を出すんですよ。

ユナ：だからその歌に合わせてみんなで踊ってほしい。あと、もっと有名になりたいです。自分たちで頑張って、投稿を続けて、人気になっていきたい！

ひなこ：YouTubeは楽しんでいないとダメで、楽しむのが1番。おばあちゃんになっても終わりはないと思っています。