トップYouTuberたちが続々と“休暇”を取得 一時は毎日投稿時代も…働き方改革の背景に迫る

 2025年の年明けに、平成フラミンゴとおるたなChannnelの渋谷ジャパンが“休暇取得を発表。YouTuberたちの働き方が少しずつ変わってきているように感じられるが、なぜここにきてプライベートをより重視するようになったのか。2組の事例から、YouTuberたちの働き方について考えてみたい。

 平成フラミンゴは、幼馴染のNICOとRIHOによるYouTuber。2020年4月の動画投稿開始以来、まもなく活動6周年目を迎える2人は、同世代をはじめとする視聴者から支持を集め、登録者数は362万人を突破(1月14日時点)。人気動画クリエイターとして多忙を極める平成フラミンゴが、1月4日に投稿した動画で、しばらくの間、休暇を取ることを発表した。

【ご報告】5年分の有休を取ることにしました

 「この5年間、平フラのことだけを考えていた」と話すNICOは、「休日1日とか作らないじゃん」と、休みなく働き続けていることに言及。空いた時間や仕事が早く終わる日に買い物や食事に行っていることを明かしているが、「動画を撮ってるのが遊びっていう感覚になっちゃった」と、活動自体は楽しんでいるという。

 肝心の休む理由については、「病んでないし、結婚発表控えてません」と断言すると、今年30歳という節目を迎えるNICOは「いろいろ立ち止まってみたり、時間っていうのを感じてみたい」と述べ、昨年30歳の誕生日を迎えたRIHOも「時の流れをしっかり感じて、自分の人生に向き合う時間をください」と説明している。しかし一方で、RIHOが「どうしようね、その1か月でわーってすごい伸びてくるクリエイターの人とかいたら 」という不安を口にする場面も。休むことへの葛藤も感じられるが、休みの間は、身体のメンテナンスや今後の活動に関する話し合い、ショピング、遊びなどやることは盛りだくさん。最後は「本当に勝手なことを言っているのは百も承知」「少しの間、待っていてくれると嬉しいです」と結んでいる。

【ご報告】相方が活動休止します。

 そして、2025年で活動13年目に突入するないとーと渋谷ジャパンによるおるたなChannel(登録者数277万人)は、1月2日に投稿した動画で、渋谷ジャパンの活動休止を発表。これまで夏休みなどの休暇を積極的にとってきた同チャンネルだが、それでもこれまでは週に1本は投稿しており、どちらかが完全に活動を止めるのは初めてのこと。ずっと走り続けてきただけに、休止の発表は驚きの事態なのだ。気になる活動休止理由は「育休」。育休といっても会社員ではないため制度などはないが、渋谷ジャパン一家に第一子が誕生することから、1月中旬から2月いっぱいにかけておるたなchannnelでの活動を休むと説明している。

 今回の育休取得について相方のないとーは、「率先してそういうのを取っていくというのは、みんなも取りやすくなるし、今の時代に合っている」とコメント。渋谷ジャパンも、「クリエイターって、そういう休み期間とか充電期間みたいなプライベートを疎かにしすぎ」とし、「むしろその期間でちょっといろいろ学んで、またそれをこうちょっとクリエイティブとかYouTubeの方に活かしたい」と、今後はプライベートと仕事の両立を目標に活動していくと述べている。

 これまで第一線で活躍するYouTuberたちは、「休みもプライベートも関係なし!」と言わんばかりに、活動に没頭する姿が目立っていた。それは平成フラミンゴがいうように、仕事が遊びのようになっているという理由や、休止中に新たなクリエイターが台頭することへの怖さなど、休んだことによる代償の大きさを懸念してきたからだろう。しかしながら、ないとーと渋谷ジャパンがいうように、古参YouTuberが率先して休暇をとり、プライベートと仕事を両立させることは、より活動を充実させることに繋がるはず。2組の休暇は、自身や家族、チームの未来をより明るくするための働き方改革といえるだろう。

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