“イケメン高1男子”、漢すぎる恋愛観を披露し最後の決断へ 『今日好き チェンマイ編』最終話

『今日好き チェンマイ編』最終話

 11月17日よりABEMAにて放送中の恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。チェンマイ編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。

 以下より、12月15日に公開された最終話の見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

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りくと×たまき、目に見えるものがすべてじゃないと思わせられる“最後のアピールタイム”

 とうい(木村斗一)がここね(大森心音)との“炭酸一気飲み対決”で惨敗した罰ゲームとして、EXILE「道」を歌唱したところから始まった『チェンマイ編』最終話。とういが奏でる心のこもったビブラートは、原曲を歌うEXILE TAKAHIROも顔負け。二の矢として用意していたナダル(コロコロチキチキペッパーズ)の声マネよりも完成度が高いあたり、さすが期待を裏切らない男子である。

 いや、そんな前置きも不要だろうか。スタジオの“恋愛見届け人”たちが予想した通り、今回の旅で生まれるカップルは最大3組。まずは、最も可能性が低いと思われるところから見ていきたい。

 りくと(森本陸斗)×たまき(今井環希)による“最後のアピールタイム”は、なかなかに衝撃的な時間だった。あらかじめ記しておきたいのは、決してりくとを責めないでほしいということ。なにがあったのかというと……たまきがなぜ、自身を気になるのかを尋ねたときのこと。りくとがぽろっと「話しやすいから、だんだん“あやか”……」と、意図せぬ名前を出してしまったのだ。

 彼が前回の『チュンチョン編』で出会い、いまだ失恋を引きずるあやか(伊藤彩華)。このミスを合計2回起こしてしまうのだが、たまきは苦笑し、恋愛見届け人たちも思わず顔を背ける事態に。過去にも何度か『今日好き』では同様のシーンが目撃されているものの、やはり“名前間違い”は一発レッドカードである。

 が、たまきの特技=ルービックキューブを使ったこの後のメッセージアピール、さらにはお互いに遠距離を乗り越えようとする話題など、最後には明るい雰囲気で着地したこの時間。“ご都合主義”だと指摘されても構わない。強調しておきたいのは、我々は“見えないもの”も信じる力も持っておきたいということだ。結果的に、りくとはたまきからの告白に応えることができなかった。その上で「いま、自分のなかではもう一度、あやかちゃんに会いたいです」と、号泣しながらにその想いの強さを語った。たしかにここまでは事実である。

 それでももし、彼が先ほどミスをしたシーンで、たまきを安心させる言葉を掛けようとしていたとしたら? 言葉がうまく出てこないせいで、思わず口をついた名前があやかだったとしたら? もちろん言い間違いが起きたことに変わりはないし、この場面で“目に見えるものがすべてじゃない”と書くと、りくとの失言を擁護しすぎることになるかもしれない。

 それでも彼の決断の理由が、たまきの人生初彼氏になるにあたり、悩んでいる状態での自分は相応しくないと思ったこと。加えて、おそらくは告白までの時間にスマホなどで調べたりしたのだろう。まったく得意ではなかったはずのルービックキューブにも関わらず、直前までバラバラの状態だったはずのものを、告白の場には全面揃えた形で持参してきたこと。特に後者については、たまきの用意してくれた“楽しみ”に報いたいという想いが、しっかりと伝わってくるものだった。決して、彼女の気持ちを蔑ろにしていたわけではないと、誰もがわかってくれるはずである。

しゅん×ゆまが「だいすき♡」発言で成立後の未来を“前借り” 告白にはニヤケ顔で登場

 カップル成立予想をする上で最大の難所=とうい×すみれ(表すみれ)の話題に進む前に、しゅん(倉澤俊)×ゆま(谷村優真)の“安定ペア”で景気づけでもしておこうか。最後のアピールタイムでは冒頭、ベンチに腰掛ける際にふたりの手が重なり、まるで繋いでいるかのように見えるシーンが。こうした何気ない一瞬で、いちいち勝手にドギマギさせられるのが悔しい。まぁ、そんなことお構いなしに、彼らはちゃんと刺してくるのだが。

 この間、何度も登場してきたシール帳を完成させるべく、最終日もシール交換を実施。ここでゆまが用意してきたのが、かわいい文字で「だいすき♡」と書いた、なんともシンプルな1枚。それを見て、ふたりがお互いに「大好き」と、相手の方に首をちょこんと傾げながら呟く光景に、これから始まるカップルとしての普段の日常を我々に“前借り”で見せてくれるような感覚を覚えた。ただ単純に、シールに書いた言葉を復唱しているだけなのに。それを利用して勝手に明日以降の“予習”しちゃうなんて、ズルすぎるよ……。

 もはや記すまでもないが、彼らはカップル成立。告白時、ふたりしてニヤケ顔で登場したかと思えば、ゆまが「しゅんくん大好きー! 付き合ってくださーい!」と大声で想いを伝えると、その流れで「はい! しゅんくん、言って! 叫ぶ!」と煽る。いや、そんなリードの仕方ある? 稀な雰囲気のやり取りに、思わず眉が上がってしまった。

 スタジオの井上裕介(NON STYLE)による鋭い考察だと、しゅんもおそらくはなんらか告白の言葉を用意していただろうとのこと。ここでもやはり「見えないところにも想いを巡らせてみると……」といった話になる。とはいえ、幸せならそれでもういいじゃない。おめでとうございます。

とうい×すみれ、告白の結果はいかに? いまこそ聴きたい番組主題歌=幾田りら「恋風」

 少しだけ先送りにしたが、最大の難所。とうい×すみれについてである。最後のアピールタイムでは、お互いに進展のない、なかなか玉虫色な時間を過ごしたふたり。とういへの告白の場面には、すみれ&りりか(島津凛々華)の2名が登場したが、悩んだ末にも彼の本命はすみれで変わらず。

 もはや忘れられていたかもしれないが、すみれ自身にも“告白をしない”=この場に姿を現したとて、旅での感謝を伝えるのみで静かに別れを告げる、という選択肢もあったはず。つまり、彼女は告白直前のわずかな時間で、しっかりと想いを固め切ったわけだ。

 では、とういの決断は? その内容は、彼が前回参加した『ニュージーランド編』を思い出させるものに。すみれへの気持ちは、間違いなく強い。それでもカップル成立に至るまで、気持ちが盛り上がることはなかった。とうい、よくも悪くも落ち着きすぎている。SNS上で「高校14年生」を噂されるも伊達ではないのだろう。

 なお、この決断の理由はりくと同様、直前まで迷っている状態の自分が、彼氏になるのは相応しくないというものだった。もしかすると、すみれが先ほどのアピールタイムまでに少しだけ早く決断し、”好き”と伝えていたら結果は変わっていたかも? とはいえ、それは彼女の責任ではないし、なにより最初はとういの方が“追う側”でもあったはず。気づかぬうちに、恋のシフトチェンジが起きている。

 最後には「これからは“幸せにできるかわからない”とかじゃなくて、“幸せにする”って気持ちを心の芯から持って、生きていきたいと思いました」と、“漢すぎる”なコメントで反省を述べた、とうい。「目に見えるものが……」という話題も、さすがに3回目だとくどくなるので割愛するものの、今回のやり取りを見ていてふと頭をよぎったのが、幾田りらが歌う番組主題歌「恋風」のワンフレーズ。〈いつかの恋の後遺症で 踏み出せなくなってしまっていた〉〈恋に落ちることはきっと もっと簡単でいいはずだ〉。とうい、いまこそ「恋風」を流し、その想いを歌詞に委ねるんだ。もっと簡単に、恋しよう。

 そんな「恋風」も収録されている、幾田りらさんの約3年ぶりの最新アルバム『Laugh』が、12月10日にデジタルリリースされました(フィジカルリリースは来年1月14日とのこと)。いい曲揃いなので、『今日好き』視聴者もぜひ聴きましょう。

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