みのがサブスク時代に700枚超の“レコードディスクガイド”を作った理由とは? 担当編集と語り合う

 YouTubeチャンネル「みのミュージック」にて、古今東西のポピュラーミュージックの魅力を発信している音楽系クリエイター“みの”。新著『みののミュージック』は、彼自身の膨大なレコードコレクションから“100年先も聴き継がれるべき私的名盤”をテーマに編纂されたディスクガイドだ。

 7インチレコードと同じ判型サイズ(180×180mm)の書籍に収録されたレコードの枚数は700枚超。音楽の原体験となったThe Beatles、音楽鑑賞の概念を覆すほどの衝撃を受けたというモノラルシングル盤との出会い、日本の音楽史の考察などに関するテキストなども掲載され、音楽の多彩にして奥深い魅力にどっぷり浸れる1冊になっている。

 リアルサウンドでは、みのと『みののミュージック』を企画・編集した尾藤雅哉(BITTERS,inc.)との対談をセッティング。本作の制作を軸にしながら、音楽とレコードへの強くて熱い“偏愛”を語り合ってもらった。(森朋之)

みのが熱弁する”モノラルレコードの魅力”

尾藤雅哉(BITTERS,inc./左)とみの(右)

——みのさんと尾藤さんの出会いは?

尾藤:2019年くらいですね。

みの:僕がミュージックチャンネル(みのミュージック)を開設した年ですね。

尾藤:僕は当時、『ギター・マガジン』(以下、ギタマガ)の編集長だったんですけど、その頃、たなしんさん(グッドモーニングアメリカのベーシスト)が音楽系のYouTubeをがんばっていて、「ハマ・オカモトくんに会いに行く」という企画をリットーミュージックの会議室でやっていたんですよ。そのとき、たなしんさんと一緒に来たのがみのくんで、そこで初めて会ったんじゃなかったかな。

みの:そうですね。その頃はミュージシャンの音楽系YouTubeが少しずつ増えていて、僕もたなしんも試行錯誤していて。

尾藤:僕も2009年にギタマガのYouTubeチャンネルを立ち上げて、ギタリストに実演してもらったフレーズを誌面でタブ譜に起こしたり、誌面とYouTubeを連動させるような取り組みをやっていたんですよ。横山健さん、ウィルコ・ジョンソンにも出てもらったり、ナイル・ロジャースに「Get Lucky」を弾いてもらったり。ギタリストとしてのみのくんももちろん知っていたし、何か一緒に出来ないかなと思っていたんですよね。

みの:僕もギタマガはキッズの頃から読んでいたし、YouTubeとのクロスオーバーにも興味があって。すぐ意気投合した感じでしたね。

尾藤:『Cult of Pedals』というマニアックなエフェクターの本を作ったときには、みのくんに貴重なビンテージ・ペダルを弾いてもらったこともありました。音楽系のYouTubeをやっている人で、こんなにギターが上手い人はいないし、それが解説などの信頼性や説得力の高さにつながっているのかなと。

——たしかに「最高のギターリフ・ランキングTOP100」「邦楽史上最高のギターリフ70」という企画を実際に演奏しながら進行できる人は、みのさんしかいないですよね。

みの:ありがとうございます。「Bad Feeling」(BOØWY)や「God knows...」(涼宮ハルヒ(CV:平野綾))などは代役に弾いてもらったんですけど、「逃げるな」って叱られました(笑)。「そばかす」(JUDY AND MARY)にも「もっと16(ビート)を感じて弾け」とご意見をいただいたり。

——いろんな感想が押し寄せたと(笑)。では、『みののミュージック』について。尾藤さんがみのさんにディスクガイドの提案をしたのはいつ頃ですか?

尾藤:メールを遡ったら、2023年の8月でした。

みの:2年以上前ですね。

尾藤:みのくんがドープな音楽リスナーだというのは知っていたんですけど、もっと深いところを探ってみたくて。人生のサウンドトラックというか、「この人のなかにはどんな音楽が流れているんだろう?」と興味を持ったのがきっかけですね。

——尾藤さんはこれまでに真島昌利さん、チバユウスケさん、古市コータローさんともレコード本を作っていますね。

みの:「そこに僕が連なっていいんですか?」というのも正直あったんですよ。ただ、真島さん、チバさん、古市さんの本もすごく好きだったし、自分のレコード棚にあるアナログ盤をオールカラーの本にして、自分の文章も添えられるというのはレコードコレクター冥利に尽きると言いますか。ぜひやらせてくださいという感じで引き受けさせていただきました。

尾藤:今は、誰かが作ったプレイリストを無作為に選んで音楽を聴いている方が多いと思うんですけど、以前は音楽に詳しい先輩から「これ聴けよ」って半ば強引に押し付けられるようなこともあって(笑)。そうやってマニアックな作品や知られざる名曲に出会い、それが自分の人生名盤になったりしたわけですけど、自分だけではなかなかタッチできない音楽に触れられる機会を作れるような本にしたかったんですよね。みのくんは驚異的な知識があるし、視点も独特なんですよ。たとえば、ゆらゆら帝国とはっぴいえんどをつなげたり、独自の考察を紐づけたり。そうすることで普段とは違う聴き方をしてもらえるんじゃないかなと。一つのギターのフレーズを意識することで、曲の捉え方が変わることもありますからね。

みの:そうですね。

尾藤:あと、本を作るとき、2つの用途があるとずっと読んでもらえるんじゃないかなと考えているんですよね。今回の場合は、ディスクガイドでありつつ、読み物としても成立させることを目指していて。7インチの判型にしたのも「レコード棚に入れて、ずっと手に取ってほしい」という気持ちがあったからだし、ジャケットの写真も大きめに載せてるんですよ。しかもオールカラーなので、素晴らしいアートワークも含めて楽しんでもらえるんじゃないかなと。

みの:ジャケットの撮影はけっこう大変でしたね。撮影は僕の家だったんですけど、アシスタントの方にレコードを運んでもらって、カメラマンさんにどんどん撮っていただいて。

尾藤:撮影は西槇太一さんにお願いしたんですが、1日に300枚くらいが限度でしたね。特に7インチ盤が難しくて。

みの:見た目も代わり映えしないですからね(笑)。

尾藤:A面、B面の確認をするのもけっこう大変で。「両方撮るのがいちばん早い」ということになりました。

みの:膨大ですよね。

——掲載するレコードを選ぶだけでも大変そうですね。

みの:文章があるページに載せるレコードと、ジャケットだけを載せるレコードに分けて選びました。前者は“語りたい”レコードで、後者は面(つら)がカッコよかったり、コレクター的に自慢したいものが中心だったんですけど、そこは意外とスムーズでしたね。

尾藤:みのくんのレコード棚を見させてもらってる感じもあって。サイケや60年代のガレージはすごく多くて、逆にパンクはそこまで多くなかったり。

みの:それは所有レコードの分布の話というか。僕の音楽の趣向が反映されているというより、「レコードで聴きたい」というものを中心に買ってるんですよ。意見が合わない人もいるだろうし、これを言うと叱られると思うんですけど、音がいいパンクのレコードって少ないんですよ。

尾藤:ハハハハ。

みの:60’sガレージも音質は良くなかったりするけど、モノラルにこだわっている僕からすると、ステレオ盤よりもガツーンと来るんですよね。音だけでいうと、The Troggsのほうが、Led Zeppelinよりも迫力があったり。その文脈で言うと、60年代のモータウンはめっちゃ爆発力があるんです。

尾藤:みの君にとっては60’sガレージとモータウンがつながってるんですよね。

みの:たしかにそういう聴き方をしてますね。ジャズもヤバそうですけど、あまりにも深すぎてまだ入れてないんです(笑)。

尾藤:モータウンで言うと、みのくんはMartha & The Vandellasの「Dancing in the Street」の7インチを13枚も持ってるんですよ。この本でも1章使って書いてもらったんですけど、最初は僕も「13枚って、マジかよ?」と思いました(笑)。

みの:レコードの個体差というか、まず“マト番”(マトリックス番号/レコードの初回製造盤に刻まれた番号)ですよね。番号が小さいほうが音がデカくて偉いっていう話があるんだけど、それって本当なの? と。あとモータウンは当時、北米に3つくらいプレス工場を持っていて、工場によっても音が違うとされてるんです。ざっくりの説明になりますが、材料も微妙に違っていて、“耐久性があるけど音が微妙”とか、“レコード盤自体は繊細だけど音がいい”というパターンもあるらしくて。実際、見た目の光沢とかもちょっと違っていて、人によって好みはあるんだけど、それを全部聴き比べたくなったんですよ。そうしたら本当に全部違ったっていう。

尾藤:お金と時間をかけて、自ら検証したと。

みの:そうですね。レコードマニアって、そういうことを語りがちなんですよ。ビートルズの『Rubber Soul』は最初にプレスされた盤こそがすごい。針飛び寸前の「Drive My Car」をおまえは聴いたのか? みたいな。「ゴールド・パーロフォン盤を持ってないと、ビートルズを語る資格はない」という方もいましたが、僕も一部、それを真に受けちゃって。ただ、実際に聴き比べて検証している人はそんなにいないと思うんですよね。

尾藤:そう言えばジャケットの撮影をしているときに、『Rubber Soul』のインド盤はシタール(北インドの伝統的な弦楽器)の音がデカいらしい、みたいな話もしていて。そしたら次の撮影のときにみのくんが「インド盤、買いました」って(笑)。

みの:はい(笑)。聴いてみたら、単に下(低音)がペラペラで。全体がトレブリーになっていたから「シタールもデカめに聴こえるかもね」というのが僕の見解です。考えてみたら、ドイツのエンジニアが勝手にシタールをデカくするわけもないし(笑)。

尾藤:本を作ってる間にもそうやってレコードが増えていくので、「やっぱりこっちを載せてください」ってどんどん更新されていくんですよ。

みの:生き物のように変化し続けるっていう(笑)。

——(笑)。みのさんは、レコードショップに行くことが多いですか?

みの:もちろん行くんですけど、最近はインターネットのオークションもよく使ってますね。ディスクユニオンとか、信頼できるショップのサイトをずっと張ってたり。

尾藤:最近はブックオフにもレコードが置いてあったり。ゾーニングされてないから、チェックするのに時間がかかるんですけど(笑)。この前、家の近くのブックオフでAlien Sex Fiendというポストパンクのバンドのレコードを見つけて。ちょうど、あるミュージシャンからオススメされたバンドだったので、思わず買ってしまいました(笑)。そういう予期せぬ出会いもうれしいですね。

——先ほど話に出ていた、モノラルレコードへのこだわりについて、もう少し聞かせてください。『みののミュージック』のなかに、“年配の音楽好きの方に、スペクター・サウンドはモノラル専用の針で聴かないと体験できないよと言われ、実際に聴いてみたら音が全然違っていて衝撃を受けた”というエピソードが出てきます。レコードに詳しくない人に、モノラルの魅力を説明するとしたら、どう言いますか?

尾藤:レコードコレクターの先輩として(笑)。

みの:何でもそうですけど、それを楽しむための最適なメディアが存在していると思うんですよ。ビートルズで言うと、モノラルとステレオの両方が出てるんだけど、メンバーはステレオ盤の制作にはほぼ携わってなくて、ミックスの立ち合いすらしてないケースも多い。メンバーやジョージ・マーティンが想定していたのは間違いなくモノラルだし、ステレオ盤はメンバーが意図してない音だと思うんですよね。最近、ジャイルズ・マーティンが中心になって、ステレオ盤のおかしな音の位相を是正するプロジェクトが始まっていて。それはすごくいいことだなと思いますけど、やっぱりアナログは迫力が違うし、それはもう本当に代えがたいものだなと。別のアプローチから話すと、僕、レトロゲームが好きなんですよ。スーパーファミコンとかNINTENDO 64もやってるんですけど、ブラウン管の色味じゃないと魅力がめっちゃ下がることに気づいて、ブラウン管のテレビを買ったんです。

尾藤:きれいに見えればいいというわけじゃないですからね。

みの:そうなんですよ。レコードもそうで、当時の音で聴くからこそ得られるものがたくさんあって。The troggsの「Wild Thing」もそう。あの曲って、ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)が『Monterey International Pop Festival』でギターを燃やした曲じゃないですか。「なんでこんなオカリナのソロが入ってる拍子抜けの曲が、あんなに激しいパフォーマンスのインスピレ—ションになってるんだろう」と思ってたんですけど、アナログ盤で「Wild Thing」を聴いたら、めっちゃ音がデカいし、ギターもギャンギャン鳴ってて。「なるほど、これか」と。

——原理主義というか、レコードが発売された当時の音を聴くためにはアナログが最適だと。

尾藤:どちらも聴いたうえで、「自分はステレオが好きだな」はいいと思うんですよ。片方だけではなくて、両方知って楽しむのが豊かなのかなと。

みの:今“原理主義”という言葉がありましたけど、「これこそが最高で至高なのだ」という物言いって敬遠されるじゃないですか。でも、試しにやってみると「なるほどね」ということもけっこうあって。僕も年上のおじさんに「おまえは何もわかってない」みたいに言われたときはちょっとムカッとしましたけど(笑)、ここはいったん謙虚に聴いてみようと思って。そしたら「あのおじさんの言ってたことは間違ってなかった」と思ったので。

尾藤:今現在“いい音”とされているのは、各楽器の音の分離が良くて、きれいに聴こえるサウンドじゃないですか。モノラルはそうじゃないから、どこかの地点で価値観が転換したんだと思うんですよね。

みの:全部の音をきれいに掴み取れて、エコーの跳ね返りの回数までわかるような、ドナルド・フェイゲン的な高音質の考え方ですよね。60年代のフィル・スペクターをアナログで聴くと、聴覚上はどんな楽器がどう重なっているかわからないので。大瀧詠一さんみたいに高解像度でウォール・オブ・サウンドをやろうとした方もいるし、サウンドの変遷を追うことで、いろんな捉え方ができるようになるかもしれないですね。

「アルゴリズムには出てこない音楽に触れる」ことの大事さ

——尾藤さんが『みののミュージック』のテキストのなかで、印象に残っているものは?

尾藤:いろいろありますが、Genesisをここまで愛を持って語れる人はなかなかいないですよね。

みの:そうですか?(笑) 

尾藤:プログレに対する解像度もすごく高くて。読み応えがありましたね。

みの:僕はディスクガイドのマニアでもあって、本棚の一角がそれだけで占められてるんですよ。特にシンコーミュージックから出ているディスクガイド・シリーズがすごくて、「ブリティッシュ・ハード・ロック」とか「プログレ」をめちゃくちゃ読み込んでいたんです。希少盤も紹介されていて、コレクターの世界と地続きなんですけど、ほとんど暗記しちゃってるから、レコ屋に行って「うわ、あるじゃん!」みたいなことも結構あったんですよね。

尾藤:欲しいレコードのリストが頭に入ってるんですね。

みの:そうそう。「Vertigo」というレーベルがあって、70年代にハーロックやプログレのレコードをたくさん出してたんですよ。

尾藤:Black Sabbathもそうですよね。

みの:いちばん有名なのがBlack Sabbathなんだけど、あまり有名になれなかった個性的なバンドもたくさんいて、それも大好きなんです。Vertigoではないんだけど、ロジャー・ベイン(イギリスの音楽プロデューサー)が手がけたBudgieとか。人間椅子の「針の山」はBudgieのカバーなんですよ。

尾藤:Budgieの楽曲は、Van HalenやMetallicaもカバーしてますよね。J-POPでいうと小泉今日子さんの「Fade Out」の解説が面白かったです。近田春夫さんがプロデュースされた楽曲なんですが、友達が待っているディスコには行かず、二人でハイウェイに消えるという歌詞になっていて。最後の〈二人きりハイウェイに消えてゆくわ〉という歌詞の後、火を吹くようなサックスソロが入っているんですけど、それが二人の情事を表わしているという。それはかつてよく取られていた手法で、たとえばKISSの「She」(『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』)もそう。〈As she takes off her clothes(彼女が服を脱いだら……)〉と歌った後、エース・フレーリーが鬼のようなギターソロを弾くんですよ。“あとのことは……言わなくてもわかるだろ?”的な(笑)。

みの:映画的な手法ですよね。アルフレッド・ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』のラストで、列車のなかの男女がいい雰囲気になるんですけど、いきなりトンネルに入って終わるんです。それは情事の象徴なんだけど、大人にしかわからないっていう。

尾藤:そういう手法を取り入れた曲を、トップアイドルだった小泉今日子さんがやっているのがすごいなと。そこにも時代性がパッケージされているんだと思うんですよね。例えばビートルズの『ホワイト・アルバム(10thアルバム『The Beatles』の通称)』の章でみのくんが解説している、「Back In The U.S.S.R.」の背景も興味深くて。マイアミからソ連に帰った男が〈Well, the Ukraine girls really knock me out(ウクライナの女の子は最高)〉って言ってる歌詞なんですけど、当時は冷戦の時代で、アメリカとソ連の摩擦のことを考えるとすごく皮肉が効いてるんですよね。

みの:ジョン(・レノン)とポール(・マッカートニー)の立場の違いも興味深くて。「Back In The U.S.S.R.」を表面的に聴くと「ポールってソ連寄り?」みたいになるかもしれないけど、同じアルバムに入ってる「Revolution 1」でジョンは「世界は変えたいけど、破壊してでもやろうっていうなら、僕は関わらない」って歌っていて。たぶん当時の共産革命を否定しているんですよね。一つのバンドでそれをやれるのがすごいなと。

——たしかに。レコードの入門編としても最適だし、マニアックな収集家も唸らせる。『みののミュージック』は本当にいろいろな楽しみ方ができる本ですね。

尾藤:ありがとうございます。サブスクの時代になってからは、ビートルズやThe Rolling Stones、Mrs. GREEN APPLE、藤井 風もすべて並列に並んでいて。“初めて聴いたときがその人にとっての新譜”ということを考えると、そのタイミングでアーティストや楽曲の背景がわかるものがあったらいいだろうなと思ってるんですよね。たとえば「『I Fought the law』はThe Clashの曲だと思ってたけど、カバーだったんだ」と知るだけでも広がりがあるだろうし。

みの:原曲はThe Cricketsですからね。カバーは「自分たちはこの曲が好きなんだ」と伝える行為でもあるし、原曲を聴いて「このバンドもいいな」と思うこともあって。そうやって誰かの目利きを頼るのはいいことだと思うし、アルゴリズムには出てこない音楽に触れる機会になるんじゃないかなと。僕の場合は「ジャニス」が原体験なんですよね。御茶ノ水にあった貸レコード屋なんですけど、“おすすめ”ってハンコが押してあるレコードがあって、それはもう絶対に間違いがないんです。もし理解できなくても「これは自分が未熟なんだな」と。

尾藤:「勉強させてもらいます」という(笑)。

みの:ジャニスの生徒くらいの感じでした(笑)。そういうノリはこの本にもあると思うんですよね。……こう言うと、自分がすごい目利きみたいな感じだけど、そういうことではなくて。

尾藤:音楽にしても楽器にしても、知らないことがめちゃくちゃありますからね。音楽のメディアで仕事をするようになって20年くらい経ちますけど、知らないことのほうが圧倒的に多いので。

みの:本当にそうですよね。知らないことばかりだなと日々痛感しています。

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