業界初!ライブ配信プラットフォームの垣根を超えた祭典『JAPAN LIVER FESTIVAL 2025』開催レポ
2025年11月14日、東京都内ホール会場にて、プラットフォームの垣根を超えたライバーの祭典『JAPAN LIVER FESTIVAL 2025』が開催された。
現在、国内では多数のライブ配信プラットフォームが存在し、それぞれが独自にイベントを企画し、業界を盛り上げている。今回は、業界初となる“プラットフォーム横断型”の祭典として、これまで交わる機会が少なかったライバー同士や、本イベントのビジョンに共感する企業が一堂に会する場になった。業界全体に新たなシナジーを生み出し、ライブ配信が持つ可能性をより広く社会へ発信することを目指すという。
また、本イベントのコンセプトのひとつとして「ライブ配信の力を社会貢献へ」という言葉も掲げられており、収益の一部はユニセフや日本赤十字社などに寄付される。
本稿では、そんな『JAPAN LIVER FESTIVAL 2025』の模様をレポートしていく。なお、イベントの模様は17LIVE、TikTok、everylive、ミクチャの4つのプラットフォームで同時配信。普段は競合となるサービス同士が手を取り合い、業界全体の盛り上げに貢献した記念すべき瞬間となった。
トップライバーを称える表彰式「LIVE TIMES AWARD 2025」
この日のメインイベントは、「LIVE TIMES AWARD 2025」。業界唯一の専門メディア「LIVE TIMES」が、各配信アプリで顕著な活躍を見せたトップライバー・クリエイターを多角的に評価し、その栄誉を称える表彰式だ。
「業界貢献部門」「インフルエンサー部門」「ミュージック部門」など多様な分野に加え、「エンパワーメント賞」「パイオニア賞」などの各賞が設置され、計30名が受賞。インスパイヤ部門の「革新栄誉賞」には、タレントとしても活躍しながらTikTok LIVEで圧倒的な実績を残した明日花キララが選ばれた。既存の枠を超えた挑戦と表現が、ライブ配信に新たな価値をもたらした点が高く評価された。
印象的だったのは、多くの受賞者が「ライブ配信業界を盛り上げたい」という強い意志を口にしていたことだ。いまではトップライバーとして活躍する彼らのなかには、配信を始める前は専業主婦だったり、コロナ禍で活動の場を失ったりした人もいる。ライブ配信によって人生が大きく変わったからこそ、この文化の力を深く実感し、その成長に貢献したいという思いが真っ直ぐに伝わってきた。
熱いバトルが繰り広げられたライブ配信イベント「REAL EVENT」
祭典ではリアルタイムのライブ配信イベント「REAL EVENT」も実施。参加者は、事前のオンラインイベントを勝ち抜いた入賞者と、アワード参加ライバーの希望者。上位入賞者には、スポンサー企業のPRモデル出演権やアドトラック掲載など、豪華なプライズが用意された。
今回のエキシビジョンマッチはトーナメント方式だ。プラットフォームの垣根を超えた対戦は、いつもとは違う緊張感と熱気を生み、会場全体が大きな盛り上がりに包まれた。
結果は、1位みのり、2位大坪俊樹、3位き-ぽん となった。上位入賞者のコメントは以下の通り。
みのり
「たくさんの有名ライバーさんがいるなかで、このような素敵な賞をいただけて本当に感謝しています。応援してくださった皆様のおかげです。まだまだ実力は未熟ですが、何もなかった私に価値をつけてくださった皆様のために、これからも17LIVEで精一杯頑張ります」
大坪
「僕は2018年に東京芸大の大学院を卒業し、演奏家として活動してきましたが、コロナ禍でライブ配信に出会いました。最初は無料で演奏を配信することに迷いもありましたが、“一人でも多くの人に音楽を届けたい” という思いで発信を続けて5年になります。今回このような素晴らしい賞をいただけたことが本当に信じられませんし、応援してくださった皆様に心から感謝しています。これからも、自分にできることを大切に活動していきますので、今後ともよろしくお願いいたします」
き-ぽん
「このようなイベントを開いてくださった運営様、スポンサーの皆様、本当にありがとうございます。そして一緒にバトルをしたライバーさんも、そして最後まで応援してくれたリスナーの皆様も本当にありがとうございます!」
イベントの合間には、普段は異なるプラットフォームで活動するライバー同士が交流し、新たなつながりが生まれる場面が多く見られた。こうした横のつながりに加えて、スポンサー企業のPRモデルをライバーが務めるなど、近年は配信以外での活躍の場も広がっている。
今回の祭典は、そうしたライバーたちの活動の広がりを象徴するものであり、ライバーという職業が社会的ポジションを確立しつつあることを感じさせた。そしてオンラインとオフラインの両軸で活躍していく未来を、より鮮明に思い描ける一夜となった。
■開催概要
『JAPAN LIVER FESTIVAL 2025』
開催日程:2025年11月14日(金)
主催:LIVE TIMES / JAPAN LIVER FESTIVAL制作委員会
PARTNER:17LIVE
SPONSOR:日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社、大阪ガス株式会社、Pococha、ジット株式会社、everylive、株式会社ロイヤリティ マーケティング、株式会社クレディセゾン
協力パートナー:ミクチャ、ミコライブ
公式サイト: https://japanliverfes.livetimes.jp/