恋愛感情一切なしの“親友婚”夫婦を直撃 「結婚できるくらいの人間関係のゲージが貯まってる」
9月5日より、ABEMAにて今を生きる女性の“幸せ”を、MEGUMI・剛力彩芽・ヒコロヒーが本音で語り尽くす番組『ダマってられない女たち』シーズン2がスタートした。“ダマってられない女”とは、他者に物申すわけではなく、思わずおしゃべりが止まらなくなる状態のこと。当番組はさまざまな女性の人生観に触れ、自分自身の価値観と照らし合わせるなかで、“女性の幸せ”について考えていく。
本稿では、第4回の内容を振り返りながら、見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。
『ABEMA』総力特集 人気作品の裏側に迫るインタビュー&コラム
まず密着したのは、吉本新喜劇の看板女優・島田珠代。いつも明るく周囲に笑いを届けてきた彼女だが、その裏には“娘との涙の別れ”をした経験があった。島田が2度目の結婚をしたのは、34歳のとき。その3年後にはひとり娘の璃子さんを出産し、「芸人である前に人間なんだ」「娘がわたしのすべて」と思うほど、幸福に満ちた日々を過ごしていたという。しかし、璃子さんが8カ月のときに、当時の夫が直腸がんステージ4と診断され、「もって5年」と余命宣告を受けた。島田は当時のことを「ベビーカーを押しながら唖然……という感じ」と振り返る。
投薬の影響もあってか、夫婦間の口喧嘩が絶えなくなり、島田は泣く泣く離婚を決意。そこで、夫に「俺の生きる望みは娘だけなんだよ。娘は俺が引き取るから」と懇願され、璃子さんの親権を譲ってしまった。そして、島田は大阪に残り、璃子さんは夫の実家がある名古屋で暮らすことに。遊園地に行くみたいな感じで無邪気に帽子を被っている娘に、「今からママと離れちゃうんだよ」と言いたい気持ちをグッと堪え、走り去る車を泣きながら見送ったという。当時、璃子さんはまだ3歳だった。
それから9年が経ち、元夫が他界。島田が璃子さんを引き取ることになった。しかし、9年のブランクがあるため、「どこかよそよそしい。親戚のおばちゃんと暮らすみたいな感じ」だったという。そんな距離が一気に表面化したのは、1年後。口ごたえをした璃子さんを、島田が叱ったときのことだった。
「わたしのこと、何も知らんくせに。ママは、わたしが大変なときにおらんかったやん。ずっと一緒にいてくれたのは、お父ちゃんや。何もしてくれんかったくせに、母親づらせんといて!」
娘の言葉に、島田は深く傷ついたというが、先輩ママ芸人の浅香あき恵に「そういう態度を取るのは、あなたに甘えてるからだよ。あなた、もう璃子ちゃんから母親として見られているんだよ」とアドバイスをもらったことで、気持ちが変わったという。空白の9年間を埋めることはできなくても、いま目の前にいる娘は母を必要としている––––––。そう気づけたとき、島田はようやく真正面から母親として向き合えるようになったのだ。
今では、大の仲良し母娘になった島田と璃子さん。島田が仕事で忙しいときには、璃子さんがお弁当を作って持たせてくれることもあるという。また、島田が8年前から交際しているひろしさんと璃子さんの仲も良好で、現在はひとつ屋根の下、3人で暮らしているそうだ。「わたしには、たくさんの選択肢があります。これは、全部ママがわたしに与えてくれたものです」「ママが大大大好きです」という璃子さんの手紙を読んだ島田は、大号泣。その様子をスタジオで見守っていたMEGUMIも、「すごい辛い時期に、みんなを笑わせていた姉さんが本当にカッケー」と涙を浮かべていた。