Apple発表会『Awe dropping.』直前予想 新型iPhoneや3年ぶりのAirPods Pro、識者による“その先”への期待も

「空間コンピューティング」を提供する新たなデバイス
Appleは、現実空間にデジタル情報を重ね合わせる新たな環境として「空間コンピューティング」を提唱している。現在、それを実現するのが『Apple Vision Pro』だ。世間ではAppleが開発したVRゴーグルと称しているが、AppleはVRというキーワードをあえて使っていない。あくまでも空間コンピューティングを提供するデバイスなのだ。
筆者も日本での発売開始を機に入手して利用しているが、はっきり言って装着感はイマイチだ。顔の前面にゴーグルを押し付けて長時間利用するのは多少なりとも不快感が伴うし、視野角もある程度限定されてしまう。やはり空間コンピューティングを快適に利用するには、少なくともメガネ型のデバイスが必要だろう。
『Apple Vision Pro』の後継機種に関しては開発が一旦中断したとか、安価版を開発しているなど噂が絶えないが、より快適に空間コンピューティングを実現する新デバイスの登場を待っている。
“折りたたみ式”への布石か 薄型のiPhoneがいま登場する理由を考える
今回の発表会とは直接関係しないが、将来的に期待したい製品としては“折りたたみ式”のiPhoneも挙げられる。そこで気になるのが、薄型ボディを採用すると噂されている『iPhone 17 Air』がいま登場した理由と、そこからの“発展”だ。
『17 Air』の基本的なデザインは「iPhone 17」シリーズと同じ、すなわち最近のiPhoneと同じデザインを採用すると見られているが、なぜ今になってボディを薄型にしたのだろうか。筆者は、これが来年以降に折りたたみ式のiPhone(フォルダブルiPhone)を発売するための布石だと考えている。
フォルダブルiPhoneの理想は、折りたたんだ状態で今のiPhoneと同じサイズになることだ。なので、現状のiPhoneと同じボディを2枚重ねたのでは意味がない。薄いボディが必要になる。薄型ボディを実現するには、新しいシャーシ構造の設計や、内部の部品やバッテリーなどの薄型化が必須だ。
折りたたみ式iPhoneの開発がかなり進んでいると仮定して、今後フォルダブルiPhoneを大量に供給するには、薄型ボディの製造や組み立てが重要になる。そのために、今回、このタイミングで薄型ボディのAirを登場させるのではないだろうか。
海外の専門メディアによれば、折りたたみ式のiPhone、フォルダブルiPhoneの登場は2026年と予想されている。単に折りたたむだけでなく、Appleらしい特徴を持つことを期待したい。
まったく新しいモデルとなる『iPhone 17 Air』は、従来のiPhoneユーザーだけでなく新たなiPhoneユーザーにも人気を集めるだろう。ある程度の出荷台数が期待できるだろうから、そこでしっかり製造のノウハウや実際に使った上での問題出しなど、各種のデータを集めることができる。1年間、しっかりフィールドテストを行った上で、来年以降、登場するだろうフォルダブルiPhoneに反映させるのが『iPhone 17 Air』の役目だと考えている。
「One more thing」にも期待

Appleのイベントでは、発表の最後に「One more thing(もう1つ)」と、とっておきの内容を紹介することがある。スティーブ・ジョブズ氏がよく使ったフレーズとして有名だが、現CEOのティム・クック氏も何度か「One more thing」を使っている。今回のイベントで「One more thing」は登場するのだろうか? 期待して待ちたい。
ちなみに、今回のAppleイベントが終了した後には、改めて「実際に発表された製品・アップデートのラインアップ」と題してアップデート内容をまとめる予定だ。
■Appleスペシャルイベント「Awe dropping.」

























