村上信五の分身AIによるYouTubeチャンネルが未来すぎる 既存の芸能人との違いに見る「エンタメ精神」の凄さ

SUPER EIGHT・村上信五が自費で開発したAIシンゴを使った「AIシンゴCHANNEL」を始動した。MCやキャスターなど、“喋りのプロ”である村上は、なぜ自身ではなくAIをメインにしたYouTubeを開設したのか。今回はAIシンゴCHANNELの開設理由や、AIをYouTubeを通して成長させていく新たな試みを紹介しながら、YouTubeで人気の芸能人チャンネルとの差別化を考えてみたい。
最近はビジネス本の出版や農業ベンチャー企業の取締役に選任されるなど、アイドル以外の話題で注目を集める村上だが、自身をモデルにしたバーチャルタレント・AIシンゴを自費で開発したことも話題になっている。AIシンゴのベースとなっているのは2024年の村上自身で、覚えているこれまでのエピソードをAIに投入したもの。そんな村上の“分身”ともいえるAIシンゴは、大阪万博関連の番組でロケに参加し、大きな関心を集めていたのだ。
そして村上は2025年6月から、YouTubeでAIシンゴによる発信を開始。「AIシンゴ、ついにデビュー!村上信五と語る、誕生秘話を大公開!」では、自身のAIを開発した理由を、「僕が動けないときに24時間365日、みんなの側で寄り添えるエンタメ作れるんちゃうか」と説明している。AIシンゴについてはAIに完璧を求めがちな風潮があるなか、「(AIシンゴは)やっぱ僕なんで、完璧にはほど遠い人間です。AIやけど全然あかんやんみたいなミスまで含めて、ファンのみなさんとコミュニケーションを図れる“コミュニケーションツール特化型AI”というご認識のもと、みていただければ」と述べている。
なお今後は、視聴者がハッピーになるニュースや企業とのコラボ企画などを発信していくとし、目指すは登録者数100万人。「このチャンネルが続いていったらどんどんアップデートされて、進化していきます」と話し、中身やビジュアルはAIシンゴの働きによって”成長”していくことも明かしている。
コロナ禍からYouTubeでは芸能人によるチャンネルが増加し、登録者数100万人を突破しているチャンネルは数多。プライベートや新たな一面がみられる芸能人のチャンネルは、もともとファンである視聴者だけでなく、それまでそのタレントにあまり興味がなかった視聴者を新たなファンとして獲得できるツールとして意味のある媒体だ。しかし今回取り上げた動画の概要欄には、「自立したタレントとしての挑戦」「エンタメとテクノロジーの未来」という言葉が並んでおり、同チャンネルの動画に村上が毎回出演することはないという。