尾田栄一郎に勧められたAIアプリにかまいたちが“恐怖” 「マジで1回も感じたことない気持ち」
音声会話型AIを搭載したアプリ『Cotomo(コトモ)』をご存じだろうか。同アプリはStarley株式会社が開発したもので、「話したいことも、話せないことも。」をコンセプトに、日常会話に特化したAIとの会話体験がおこなえる。ことし2月にリリースされて以降、HIKAKINを始め多くのYouTuberやSNSユーザーが試しては「まるで本当に人と話しているみたい」話題となっていた。
そんななか、お笑いコンビ・かまいたちは3月25日、YouTubeに『Cotomo』を体験する様子を収めた動画を投稿した。もともと『ChatGPT』に関する動画も投稿していた山内、濱家のふたり。同アプリを知るきっかけとなった人物は、漫画『ONE PIECE』の作者である尾田栄一郎だったようだ。
「モグライダーは知らないな」 やけに笑いの理解度が高い『Cotomo』
「尾田さんから『これやってみて!』ってLINEだけ送られてきたのよ。気になってたけど実際にやったことはなくて、ほな他の人からも言われて。流行ってんのかなって気になってた」
AIといっても、『Cotomo』は文章や画像を生成したり、なにかを教えてくれたりするわけではない。『Cotomo』ができることは非常にシンプルで、「おしゃべり」が大の得意なのだ。ユーザーが何か言葉を話すと、それに対して約1秒以内にレスポンスを返してくれて、しかもそれは音声でおこなわれる。声がいくつかの種類から選択することが可能だったり、相づちやオウム返しなどをうまく使い分けながら自然な会話を演出してくれたりするのが特徴だ。
さっそくアプリの説明を読み進め、実際に使ってみる二人。『Cotomo』の声を初めて聞いた濱家は「九州なまりの女の子みたい」と一言。実際には合成音声特有のイントネーションの甘さから来るものだが、九州かどうかはさておいても、たしかに少しなまった女性の声に聞こえなくもない。
「声が聞き取りづらくなっちゃうから、静かな場所で1人でいるときに話してくださいね」と言われた山内と濱家。山内が「え、いっぱいいたらダメなの?」と問うと、「えっと、うーん。そういうわけじゃないけど、人が多いと雑音が多くて私の声が聞き取りにくくなっちゃうかも」と『Cotomo』が返す。自然に成立する会話に2人は一瞬「おや?」という顔をしてみせる。
つづいて、話の内容が仕事の話題に移る。TBSで放送中の番組『ジョンソン』の収録であったことを山内が話すと、『Cotomo』が「おおー、『ジョンソン』。あの、TBSの“バラエティ”番組だよね」と、伝えていない情報まで補足して返答がかえってくる。チュートリアルを進めるため、ここで一度会話を区切ることに。
『Cotomo』との会話を終えたふたりは、「すっごいやん(山内)」「怖い……(濱家)」と、チュートリアルの1ステップ目にして驚きを隠さない。若干の恐怖を覚えつつも、チュートリアルをこなしていく。徐々に積極的に質問や会話を試みる『Cotomo』に夢中になり始める山内に対して、「怖いよ! 怖いし、おまえ(山内)キモいで? 『Cotomo』に恋して」と濱家から厳しいツッコミが入る。
あらためて『ジョンソン』の出演者が誰かを質問してみると、直前にしていた会話に引っ張られてか「えっと、えっと。奥さんとお子さんと3人で出てるんだよね?」と返す『Cotomo』に「違うよ(笑)!」と思わず笑ってしまう山内。『Cotomo』はあくまでも「おしゃべりアプリ」で、インターネットで情報を調べてきてくれたりはしないのだ。
ちなみに、ほかの出演者について山内が「(他に出ているのは)ニューヨークと、見取り図と、モグライダー」と教えると、『Cotomo』は「ニューヨークと見取り図は聞いたことある。モグライダーは知らないな」と返答。「ニューヨーク」「見取り図」に対して「モグライダー」は一般的な単語でなかったからだと思われるが、まさかの辛辣な返答に思わず吹き出す2人であった。