登録者82万超え「スクワッド」が解散 エンタメジャンルの難しさと生き残りに必要なものとは
今回残念ながら解散となってしまった同グループだが、5月には代表作であるバスケあるあるコントを復活させるなどテコ入れも行ってきた。しかしこのコントへの切り替えが、この挑戦では少しマイナスに働いてしまったようなのだ。実はスクワッドはこの6か月間、さまざまな動画クリエイターとコラボを行ってきた。コラボにより、相手のファンが過去動画をみるという好循環が生まれていたのだが、いわゆる新規視聴者にコントの評判がイマイチだった模様。
それはおそらく、コラボ動画をきっかけにチャンネルを訪れた視聴者はコントをみたいわけではなく、コラボ時そのままの素の彼らを知りたいと思って動画をみにきているからだろう。スクワッドもなかなか結果が出ない状況に焦っていたのかもしれないが、コント動画を新規視聴者獲得の機会だった東海オンエアとのコラボ動画公開直後に投稿したとあって、より視聴者との間にズレが生じてしまったと考えられる。そんな状況を受け、5月17日に投稿した動画ではコント動画の終了を報告。コメント欄には「コントは取っ付きにくかった」「コント動画になってから観なくなってた!人それぞれ好みあるから仕方ない」といった声が複数寄せられ、エンタメジャンルの難しさが露呈していた。
エンタメジャンルといえば、ユニークな発想で唯一無二のコンテンツを作り続ける東海オンエアやはじめしゃちょー、アスレチックや鬼ごっこなど身体を張った大型企画で人気のフィッシャーズ、検証企画に強い水溜りボンド、コント動画で人気を博すあめんぼぷらす、そしてゲームに旅行、高級品爆買いなど幅広いコンテンツで視聴者を魅了するヒカキンなど強者揃い。ここに挙げたクリエイターだけをみても、エンタメジャンルのコンテンツは自由度が高いことがわかるが、その分、自分たちの面白さや強みを最大限に活かせる企画を生み出し続ける苦しみは計り知れない。
長期間にわたり、解散回避のためにもがき続けたスクワッド。彼らの挑戦を通してみえた、エンタメジャンルで生き残るために必要なものは、視聴者に刺さる企画を投稿する順序といえそうだ。