那須川龍心が狙う“RISE世界スーパーフライ級王座”への道  明かした「超具体的なキャリアプラン」とは?

那須川龍心が狙う“王座”への道

  6月21日、横浜BUNTAIにて開催される『RISE WORLD SERIES 2025 YOKOHAMA』(「ABEMA」にて全試合無料独占生中継)。メインイベントでISKA世界ストロー級王座決定戦に挑むのは、那須川天心の実弟で急成長を遂げているRISE注目のファイター・那須川龍心だ。

 今回、リアルサウンドテックでは、キャリア初の世界タイトル挑戦を控える那須川龍心にインタビュー。現在の心境とともに、本人が語った“狙うはRISEの世界スーパーフライ級王座”という具体的なキャリアプランを読めば、覚醒しつつある天才が次に描いている未来の輪郭がよりはっきりと見えてくる。

「政所仁・花岡竜・大﨑一貴・・・」龍心が語る“倒すべき相手”

――今後、目指している明確な目標のひとつとして「RISEの53kg世界ベルト」があるというお話でした。

那須川龍心(以下、龍心):はい。あのベルトはずっと狙ってます。現王者の大﨑一貴選手はめちゃくちゃ強いし、格も文句なし。でも、あのベルトを僕が巻いたら、風向きが一気に変わる気がしてて。あのベルトは僕が巻かないといけないと思ってます。ただ、一気に挑戦できるわけじゃない。だから、しっかりステップを踏むつもりです。狙って、準備して、そして倒していく。

――その「ステップ」、かなり具体的に描いていますか?

龍心:はい。来年の初めにはその舞台にたどり着きたいと思っています。まずは今回の試合でしっかり勝つ。そして、8月ごろには53kgに階級を上げて、ランキング1位の政所仁(まんどころ じん)選手に挑戦。そこをクリアして、11月か12月くらいには現・国内王者の花岡竜選手に勝って、国内の頂点に立ちたい。その上で、理想は来年3〜4月にRISE世界スーパーフライ級のタイトルマッチで大﨑選手に挑む。そういうストーリーを描いています。

――まずは、その「ステップ」のひとつとなる今回のISKA世界ストロー級王座決定戦に向けた想いを聞かせてください。

龍心:ここでどんな勝ち方をするのか、自分の試合内容で大会全体の印象が決まると思ってます。この試合が「よかった」と言われるか、「微妙だった」と言われるかは、僕の責任ですから。RISEのメインイベントを任されるということは、「客を引っ張れる存在かどうか」が試されているということ。そこで中途半端な勝ち方をしたら「龍心はメインには早かったな」と思われる。だからこそ、しっかり締める。しっかり倒す。インパクトのある勝ち方をしたいと思ってます。自分の今後の立ち位置を決める重要な一戦。本当に大切な試合です。

「天心がいなくなったからこそ」——キック界を背負う覚悟

――近年では「天心の弟」としてではなく、「那須川龍心」というブランドを確立しています。ご本人として意識の変化はありましたか?

龍心:昔は正直、「兄ちゃんが盛り上げてるから、ついでに乗っかってる」みたいなポジションだったと思うんです。でも、天心がキックを離れた今、自分がやらなきゃダメでしょっていう責任感が湧いてきた。

 ただ、そのときはまだ「実力が伴ってない」って気づいてたんですよ。だからまずは結果を出すことが大事だった。今は少しずつ勝ち続けて、ようやく「言葉と実力」が揃ってきたなって思います。

――最近はSNSで日記を投稿されていますよね。あれはどういった意図で始めたのでしょう?

龍心:やっぱり自分しかできない表現方法だなと思ったことがきっかけです。天心の弟だからこそ、天心のマネもできるし、それがウケる。でも、俺以外がやったら「何してるの?」って思われるじゃないですか(笑)。そういう意味では“使える武器は使おう”という考えです。

 毎日書くのって大変なんですけど、投稿することで自分の行動を振り返ることにもなるし、ファンにも「次どこで試合するの?」って明示的に伝えられる。SNSってPRにも自己管理にもなるんですよ。6月21日が世界戦だ、って何度も言ってれば、「あ、龍心ってこの日が勝負なんだな」って自然と広まるんで、やりがいがありますね。

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