XREALが“見る”を変える? 新しいカメラアクセ『XREAL Eye』を使った、新しいARのカタチ

ARグラスのパイオニアとして知られるXREALが、XREAL One専用の新アクセサリ『XREAL Eye』を発表した。2025年5月14日15時より、公式オンラインストアおよび取り扱い販売店にて予約受付がスタートしている。

『XREAL Eye』は、『XREAL One』の拡張性を飛躍的に高める小型のカメラ型デバイスだ。装着することで、これまでの3DoF(スリードフ)から6DoF(シックスドフ)へと対応が拡張され、空間内の前後位置にもディスプレイを自由に配置できるようになる。これにより、映画鑑賞やゲーム、リモート作業などで、好みに応じた表示距離を実現することが可能となる。
それに先立ち、2025年5月13日には『XREAL Eye』の体験会が開催され、実際に触れることができたので、その様子も一部交えながら紹介していく。
写真・動画撮影機能も搭載、1.35gの超軽量ボディ

『XREAL Eye』は、重量わずか約1.35gという超軽量設計。長時間の使用でも負担にならず、快適に装着できるのが特徴だ。さらに、ボタン操作により、写真や動画の撮影も可能。撮影したデータは内蔵メモリ(2GB)に保存され、Type-C接続で手動転送ができる。

製品サイズは約W12×D8×H15mmと非常にコンパクト。実際に『XREAL Eye』を装着してみても、重量やデザインの違いはほとんど感じられず、言われなければ気づかないほどの小型設計となっている。
動画は最大1600×1200の解像度で撮影でき、電子式手ブレ補正(EIS)によって安定した映像が記録できる。ステレオ録音にも対応し、リアルな記録が可能だ。写真は2016×1512ピクセルのJPEG形式で保存される。
また、プライバシー保護の観点から、撮影時には必ずシャッター音とLEDフラッシュが作動する仕様となっており、設定での無効化はできない。
撮影設定のカスタマイズも可能、使い勝手の良さを追求

撮影設定も柔軟で、フレームレートは30FPSと60FPSから選べるほか、動画の撮影時間は15秒・30秒・60秒の3段階に対応。シャッターボタンのワンタップで写真撮影、長押しで動画撮影というシンプルな操作体系も魅力的だ。

正直なところ、室内利用が前提のARグラスでありながら、最大60秒という使用制限がある現状では、活用シーンがやや限られてしまう印象は否めない。ただ、6DoF(シックスドフ)への対応や、空間内にディスプレイを自由に配置してPC作業が行えるといった進化は、VRと比べて比較的気軽に装着できるARグラスならではの利点をさらに引き出すものであり、「XREAL」のプレゼンスを一段と高める要素になっていると感じた。
これらの新機能については、別の機会にじっくり試したうえで、あらためて記事として紹介できればと考えている。
価格と販売情報
『XREAL Eye』の販売価格は13,980円(税込)。予約は公式サイトおよび一部販売店で5月14日から受け付け開始となっており、実際の販売開始は2025年6月下旬を予定している。Amazonや楽天市場での販売も6月下旬より順次開始される。
対応機種は『XREAL One』のみで、使用時以外は取り外すことが推奨されており、端子部の保護カバーも忘れず装着するよう案内されている。
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