「りんかウンセラー」や「悲しがおポーズ」も大ブレイク 自己肯定感の塊・りんかが抱くポジティブマインド「りんかはりんかだし、人は人」

「古典わからなくて“悲しがおー”って、何気なく生まれたのがあのポーズ」

ーーここまでのお話を聞いていて、りんかさんの幼少期が気になってきました。なにか印象深いエピソードを聞かせてほしいです。

りんか:昔は、大の人見知りでした。

ーーウソですよね。

りんか:ホントです!(笑) りんかは兄弟たちと違って、公園に遊びに行ってもママからずっと離れない子でした。

ーー現在とは真逆なキャラクターですが、なにか変化のきっかけがあったとか?

りんか:高校に入って、新しい友だちをイチから作ろうと行動してみたことかな? 中学生になったときに「まわりが小学校と変わらない子たちばかりでつまんない!」って感じちゃって。だから高校はわざと、自宅から1時間半くらい掛かるところを選んだんです。

ーー中学校の通学圏は基本的に学区で決められますからね。高校入学を機に、自分自身も変えたい意志があったのでしょうか。

りんか:いや、りんか自身はまったく。環境と一緒に変わった部分はあったかもしれないけど、昔からの友だちに「キャラが変わったね」みたいに言われたことはないです。人見知りな部分だって、いまも少しは残ってますけど……まぁ、見えないですよね?(笑)。

ーー申し訳ないことに(笑)。人見知りな性格、気にしちゃいます?

りんか:「それもりんかだし、いっか」で割り切ってます。りんかって、自分のことが本当に大好きなんですよ。性格的に気になる部分も、飽き性なことくらいしかなくて。なにごとも切り替えが早くて、思ったことはすぐ行動するタイプ。そのせいでYouTubeのコメントでも、トークの途中で話題がころころ変わるねって言われちゃうんです(笑)。

ーーわかります。冒頭でご自身の肩書きとして伺ったYouTubeですが、トークの主題と主題の間に突拍子もない雑談が挟まって、全体で3部構成のようになるのが“りんかスタイル”ですよね。

りんか:ウケる(笑)。りんかも最近やっと、そうなんだって認識するようになりました。まぁ普通に話してるだけだから、自覚自体はないんだけど……。

ーーりんかさんのトーク力はむしろ、配信者としての方面で大いに活かされそうです。

りんか:たしかに。りんかはインスタライブやYouTubeのメンバーシップ配信をビデ通(=ビデオ通話)って気軽な感じで呼んでるんですけど、そこでも一生喋っちゃってる。「50分になったら終わるねー」とか言っても、話が尽きなくて逆に困るんですよ。

ーーやはり才能ですね。SNSの話題が挙がったところで、TikTokについても質問させてください。りんかさん×TikTokといえば、代表作のひとつに「悲しがおポーズ」が思い浮かびます。ティーンのあいだで大流行しましたが、そもそも思いついたきっかけは?

りんか:高校のころ、古典の授業内容に本当についていけない日があって。だけど発言したがりだから、挙手して問題に答えては、先生からそっけなく「違います」くらいに流されて。それで、仲よしの子とふざけながら「えーん、古典わからなくて“悲しがおー”」って、何気なく生まれたのがあのポーズでした。

ーー「悲しがお」は一大バズだっただけに、さすがに校内でも真似されたのでは?

りんか:それが誰もしてこなくて……あ、違う。1回だけありました。“じいじ”って呼んでいた英語担当のおじいちゃん先生に、卒業式で一緒に写真を撮ってもらったとき、まさかの“悲しがお”をしてくれていたんです。りんかは別にしてなかったし、そもそも知ってることにもうビックリ。じいじはいまもYouTubeを観てくれているらしいので、それがめちゃめちゃ“嬉しがお”です!

「もし番組ができたら、頭に飴ちゃんを隠しておきますね!」

ーー過去に投稿したTikTokで、とくにお気に入りがあれば教えてください。

りんか:ピン留め投稿にしてる3本! 下唇を噛んで髪をかきあげるダンス、道端で捕まえたセミ。あと、高校の廊下で吹いた口笛ネタです。

ーー髪をかきあげて得意気な顔をするダンスは「りんかちゃんの音源」が通称となっています。なにか具体的な名称はあるのでしょうか。

りんか:とくにないです! りんか自身も気づいたらあの通称になっていて、これからも名前を付ける予定はないですね。

ーーあのダンスは、どんなきっかけから生まれたもの?

りんか:りんかは、みんなみたいにダンスを練習できる性格じゃないから、踊れなかったら潔く踊れないまま投稿するんです。だって、ありのままのりんかを見てほしいから。でも、あの音源だけは唯一、当時見つけた振り付け通りに踊れたんですよ。それがうれしくて投稿してみたら、りんか族のみんなが「りんかちゃんが踊ってる! すごい頑張ってる!」ってたくさん褒めてくれて。それがまたうれしくて、調子に乗って16回くらい投稿しちゃってました。

ーー私のおすすめ欄が一時期、「りんかちゃんの音源」で埋め尽くされていたのをよく覚えています。最近は、ファンからのお悩み相談企画「りんかウンセラー」が好評を博していますね。

りんか:「りんかウンセラー」は、みんなの気持ちに寄り添いたくて始めた企画なんです。「りんかはみんなと友だちだよ!」とか「世のなかにはそんな人だっているよ!」って、たくさん伝えたい。りんか族同士がそうであるように、私もみんなに混ざりたいし……仲間とか、それこそ“チーム友達”みたいな! チーム友達って、めちゃめちゃ素敵じゃないですか。

ーーりんかさんが目指す先は、千葉雄喜やJin Doggだと。「りんかウンセラー」の方には、ちゃんと名称がありますね。

りんか:りんか族の子が名前を付けてくれました。めっちゃお気に入り!

ーーInstagramの質問箱で相談募集をしているのをたびたび見かけますが、どうしたら実際に読んでもらえるのか、特別に教えてほしいです。

りんか:みんなが共通して悩んでそうなことを送ってください! たとえば最近だと、新学期のクラス替えのこととか。「好きな人や友だちと離れたらどうしよう?」って、みんなすごく悩んでる。あとは、目を瞑ってランダムで選んだものや、りんかが答えることで、送ってくれた子が元気になってもらえそうな質問を採用する日もあったな〜。

ーーカウンセリング映像は一発撮りのようですが、だからこそ翌日以降、かつての投稿を遡って「あれは言わない方がよかったな」などと、反省や後悔も生まれてしまいそうですが。

りんか:う〜ん、ないと思う。「この前はこう言ってたよね?」って聞かれても、「そのときのりんかは、そのときのりんかだったから」としか言えない(笑)。

ーーお母さまの手料理みたいに。

りんか:そうそう、同じ味付けには二度と出会えないから(笑)。誰だって、生きていれば気分や意見も変わるもの。みんなもそうでしょ? 26回目のりんかがAって言っても、35回目ではBになってるかもしれない。それもまた醍醐味です!

ーービリー・アイリッシュが毎年10月18日に実施しているインタビューシリーズ「Same Interview」を思い出しました。タイトル通り、毎回決まって同じインタビューをして、自身の考え方やその変化を定性的に捉える企画なんですよね。

りんか:初めて聞いたかも。面白すぎるから、りんかも100質(=100の質問)でやってみたい!

ーーここまでを踏まえて、その瞬間のりんかさんをありのままに切り取っているところも「りんかウンセラー」が心を掴む理由なのかと思いました。令和のご意見番にまで上り詰めた勢いのままに、次世代の和田アキ子さんを目指したいですね。そう、TBS系列で『りんかにおまかせ!』が放送される、その日まで……。

りんか:もし番組ができたら、頭にアメちゃんを隠しておきますね!

ーー大御所繋がりではありますが、それは『徹子の部屋』では……。

りんか:あれ、違うの!? 待ってヤバい、めっちゃ申し訳ないです。

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