パン派じゃなくてもマストバイな調理家電 過熱水蒸気でパンを焼く「ヘルシオトースター」の実力をレビュー
様々な家電製品の中でもこの10年劇的に進化をしているのが、オーブントースターだ。そしてこの冬、最高といえる新型オーブントースターが登場した。それが、シャープのヘルシオトースター『ヘルシオトースター AX-WT1』(実勢価格3万3000円)だ。
オーブントースターの中では、かなり高価なモデルではあるが、それだけの実力を備えている。パン派はもちろんのこと、コンビニグルメや惣菜などの中食を利用することが多いなら是非、1番の選択肢に入れて欲しい調理家電なのだ。
「ふわふわ度」が選べる! 最大15段階のカスタマイズで自分好みに焼き上げ
「ヘルシオトースター」の最大の特徴は大容量水タンクを搭載し、100℃を超える過熱水蒸気でパンを包み込んで焼けること。このため、前にもともと含まれている水分を逃がすことがなくふんわりからカリカリまで、好みに合わせて焼けるのだ。
しかも面白いのが、焼き加減だけでなく「ふわふわ度」が選べるということ。これはパンを焼く時に庫内に噴射する過熱水蒸気の量を調整することで、パンに含まれる水分量を調整できる機能。安いパンや、古いパンもふわふわの焼きたてに戻せるのだ。
たとえばトーストを焼くときは、常温/冷凍と枚数を選んだ後、ふわふわ度を3段階、焼き色を5段階から選ぶことができる。最大15段階のカスタマイズで好みの食感にできるというわけだ。
この「おいしさ食感マイスター」機能は食パンだけでなく、フランスパンやクロワッサンなどのパンでも利用可能。それらのモードを利用することで、最適な状態に焼きあげあれる。具材が乗ったお惣菜パンやカレーパンも美味しく焼ける。
テイクアウトの揚げ物がサクサクになる「揚げ物リベイク」も魅力的
忙しく働いているとコンビニやデパ地下などでお惣菜を買って帰ることも多いはず。そんなシーンでもトースターは大活躍だ。「揚げ物リベイク」機能は過熱水蒸気を使ってコロッケや天ぷら、唐揚げなどの揚げ物を温め直す機能。電子レンジで温めたときのような、油っこくべちゃっとした食感ではなく、余分な油を落としながら、温め直すので衣は揚げたてのようにカリカリ、サクサクに戻せるのだ。
これならコンビニのコロッケなどもより美味しく食べられる。なお、テイクアウトした焼き鳥や焼き魚などを美味しく温め直す「焼き物リベイク」機能も搭載する。これも普段使いできる機能だ。
手軽にノンフライ調理ができる
そして、ヘルシオトースターは料理にも使える。シャープのウォーターオーブンヘルシオと同じように、過熱水蒸気を使ったノンフライから揚げの調理が可能。鶏もも肉に市販の唐揚げ粉をまぶして付属のコーティングトレーに並べてメニューの「13ノンフライから揚げ」を選ぶだけでいい。通常のから揚げとは異なるあっさりとしたあじわいのから揚げが15分ぐらいでできるのだ。脂を落としながら焼き上げるためヘルシーなのはもちろんだが、カリカリ食感はくせになる味わいだった。
同じく、かぼちゃや玉ねぎピーマンなどを付属のトレーに並べて焼ける「焼き野菜」メニューも用意。これも手軽メニューで、ソーセージはベーコンなどを加えれば、しっかりとしたおかずになる。
このほか2種類の食感が楽しめるお餅メニューや焼きいもメニューも搭載。最長90分かけて焼く、焼きいも(低温焼き)は、お店で買った石焼き芋のような、甘くてとろっとした食感が楽しめるのだ。
最高のトースターがあると、QOLが上がる
毎日を楽しく過ごすために大切なのが、美味しい朝食を食べて、1日をスタートすることだ。トースターはそれができる調理家電だ。ヘルシオトースターがあれば、1斤100円の安い食パンでもフワカリ食感の美味しいトーストになる。それは安いトースターでただ焼いただけのトーストとはまったく異なる味わいなのだ。
さらに、夕食時もコンビニ弁当をただ温めて食べるのではなく、揚げ物や焼き物のお惣菜をリベイクして食べられるのが嬉しい。自宅で1杯飲むときにも、熱々でサクサクのから揚げやフライドポテトをおつまみにできるのだ。
ヘルシオトースターがあれば毎日の食事がより美味しくなり、QOLがアップするはずだ。