なぜ「iPhone8」はいまだに人気なのか? 専門店に聞いた中古スマホ市場の“いま”

中古スマホならではの注意点とは?

 ひと通り話を聞いて中古スマホ市場の全体像が見えてきたが、やはり『中古スマホって大丈夫なの?』といった不安を抱えている人は多いのではないだろうか。そこで、氷見氏に改めて中古スマホを購入する際に気をつけるべき点を挙げてもらった。

 「1番気をつけるべきは『ネットワーク利用制限』です。これはどこの中古ショップでも確認していると思うのですが、前のオーナーさまがまだキャリアに分割支払いを続けているのかどうかということです。全額支払い済みだと「◯」、まだ分割支払い中なのは「△」と表示されています。「△」の端末を購入して結局支払われず通信制限がかかってしまった(通称:赤ロム)場合、ゲオでは全額返金の保証があります。ただ、データを移行しなければいけなかったり、来店などの手間が出てきてしまいますので、最初から「◯」の端末を選んだ方がいいかもしれませんね」

 ネットワーク制限の保証は、中古ショップだと基本的に行っているところがほとんどだという。ほかにも、端末固有の識別番号である「IMEI」から状態を知ることができるので、ネットなどで購入する際は自身でネットワーク制限がどうなっているのか調べることも大切だ。

 「あとは外装の傷がないかどうかを、購入時にしっかりと確認することですね。帰宅してから傷に気づいても、保証の対象外になってしまうので。逆に小さな傷程度だったらカバーをつけるから気にしないよ、というのであれば、金額も大きく変わるのでそういった選び方をするのもひとつですね」どちらにせよ、外装については購入前にしっかりと確認をした方が良さそうだ。これは中古ならではの注意点だろう。

 盛り上がりを見せている“中古スマホ市場”。中古のなかでも古いものから新しいものまで、それぞれに使い道があることが人気の背景にあるようだ。性能には満足しているなかで新モデルが発売され続けるのであれば、今後中古スマホユーザーはさらに増えていく可能性もある。中古といえど、品質もよく保証も手厚いのであれば、購入のハードルもグッと下がるだろう。もし買い換えを検討しているのであれば、ぜひ選択肢のひとつに中古スマホを入れてみてはどうだろうか。

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