『Weekly Virtual News』(2024年11月5日号)
人気VTuberが出産を報告、ホロライブはVRChatで大型企画を開催 “異例続き”なバーチャル業界の一週間
ホロライブで大型『VRChat』企画が開催 宝鐘マリンも単独配信にて上陸
ハロウィンに合わせて、ホロライブでユニークな企画が実施された。「ホロライブEnglish」内ユニット・Justice主催の、VRChat配信企画「Justice's Haunted Investigation」だ。ホロライブ、ホロライブEnglish、ホロライブインドネシアから、約20名ものタレントが参加した大型コラボ企画である。
企画内容を端的に説明すれば、『VRChat』に設けられた特設ワールドを探索し、謎解きとアイテム収集をおこなうゲームバラエティだ。6月にデビューしたての「Justice」メンバーが先輩たちとコラボをするきっかけも兼ねた本企画だが、これだけのホロライブタレントが『VRChat』に集結したことに驚かされる。これまで積み重ねてきたホロライブEnglishの『VRChat』活用と、ホロライブプロダクション全体の『VRChat』への興味が、絶妙なタイミングで合流した事例と言えるだろうか。
そのきっかけを生んだひとりであろうReGLOSSの火威青も、ハロウィンのソロ配信では市販アバターと衣服を組み合わせる「アバター改変」文化を紹介しており、『VRChat』カルチャーの発信に引き続き熱心な印象だ。個人からはエンドユーザーにより近いカルチャーを紹介しつつ、ホロライブプロダクションのタレントたちによって一斉に「VRChatとはなにか」がファンに伝えられる、稀有なハロウィンとなった。
そして、11月4日には宝鐘マリンが『VRChat』に上陸した。平時より使っている3Dモデルはもちろん、SDモデル「宝鐘クマリン」の3Dモデルまでお披露目し、さらに動画シリーズ「ホロのぐらふぃてぃ」に登場するホロライブ事務所もワールドとして見せるなど、力の入れようがうかがえる配信を仕掛けている。『VRChat』へ急接近するホロライブの動向に、いよいよ目を離せない状況だ。