オーディションを勝ち抜いた17LIVEの音楽ライバーが躍動! 『GFEST.2024』レポート

『GFEST.2024』レポート

【10/13(日)】

ストレイテナー

写真:AZUSA TAKADA

 2日間の出演アーティストのなかで、特に長いキャリアを誇るストレイテナー。「Melodic Storm」「冬の太陽」「シーグラス」「KILLER TUNE」といった歴代の代表曲を次々と放ちながら、四半世紀以上の歴史を紡いできたロックバンドとしての圧巻の存在感を堂々と示していく。そのなかでも輝かしいハイライトを担ったのが、10月末にリリースされる最新アルバムに収録される2曲。そのひとつが、ホリエアツシの歌を大きくフィーチャーした「雨の明日」。豊かな包容力を誇るバンドサウンドのなかで響く、切なく美しい歌のメロディが心に深く沁み入る。もうひとつが、「COME and GO」。ロックのダイナミズムとポップな浸透力を兼ね備えた疾走感が溢れるナンバーで、今年の夏にリリースされたばかりの曲ではあるが、既に新たなライブアンセムと化していて驚いた。常に絶え間なく変化・進化を重ね続けるストレイテナー 、その最新のモードを高らかに見せつけてくれた2曲だった。

04 Limited Sazabys

写真:タカギユウスケ

 はじめにGENは、1曲目「monolith」の〈きっと間違えられないな〉以降の歌詞を替えて歌い、初出演の喜びとこのステージに懸ける熱い気概を伝えた。そして、まるでブレーキやリミッターがぶっ壊れてしまったかのような猛烈な勢いで次々と楽曲をドロップしていく。あまりにも熱烈な展開だ。MCでは、最近、群馬でライブをする機会が増えていると振り返ったGENが、「( 『GFEST.』の)GはGENのGと言っても過言ではないですからね。」と語り、会場から大歓声が起こる一幕も。その後も、高まる群馬熱を炸裂させるように猛スピードで爆走していく展開が続く。

 そして終盤のMCで、GENは自身の幸福論について語った。彼曰く、幸せは自分だけのものではなくて、誰かとシェアしたり一緒につくったりするものであるという。そう語った後に届けられたのは、新たなライブアンセム「Keep going」。先のMCと相まって、〈君となら辿り着ける〉という言葉がいつも以上に深く心に響いた。何より、曲の終盤の観客の特大シンガロングがとても感動的だった。

go!go!vanillas

写真:AZUSA TAKADA

 仲間のバンドたちがつないできたバトンを受け取り、大トリとしてステージに立ったgo!go!vanillas。牧達弥いわく、昨年も愛と熱意のある出演オファーを受けていたというが、そのときは残念ながら出演に至らず、今回、満を持しての初出演となった。牧は、 『GFEST.』のGには、群馬、グルメ、グッズという意味合いが込められていることを説明しつつ、「そこにgo!go!vanillasのGも入れてもらっていい?」と問いかけ、観客が大歓声で応える。そして、「音楽の街・群馬にひとつお題を出します。俺の後に続いて歌えるか?」と問いかけ、新たな代表曲「SHAKE」へ。「さぁ、俺たちとまだまだ混ざり合っていこう、群馬!」「歌えー!」と呼びかけ、牧の歌とバンドのサウンドに観客の歌声が重なり、お互いのフィーリングが混ざり合った濃厚なグルーヴが会場を満たしていく。

 この曲をはじめ、この日ライブ初披露となった最新曲「Persona」や「来来来」などの最新モードを象徴する楽曲たちがどれも最高で、現在バニラズが何度目かの覚醒期に入っていることが伝わってきた。本編ラストの「アメイジングレース」では、〈『GFEST.』の未来に  群馬の未来に 僕らの未来に賭けてみよう〉と歌詞を替えて歌い、そしてアンコールで披露した爆裂ロックンロールチューン「平成ペイン」で痛快な幕締め。牧は最後に、「来年も『GFEST.』が素晴らしいフェスでありますように!」と叫びステージを去っていった。

前田和花(『17LIVE × GFEST.2024 出演オーディション』入賞者)

写真:HIROKI ASANO

 「どうぞよろしく!」と力強く挨拶をした後、1曲目「呼吸」へ。懸命にアコースティックギターをかき鳴らしながら、がなり声を交えたパワフルな声を通して切実な想いを歌い上げていく。2曲目「DREss」あたりから、少しずつ人が増え始め、なかには、会場を通り過ぎようとしていたところ、ふと足を止めてそのまま見入っている人もいた。MCパートでは、「いろいろな方の協力で(FRONTIER STAGEに)立てることが決定しました。本当にありがとうございます!」と、このステージへと導いてくれた全ての人へ丁寧に感謝の想いを伝え、その溢れ出そうな想いを胸に3曲目「今夜逃行」へ。パワフルな歌声で圧倒するだけではなく、繊細な歌声や透徹なフェイクを駆使した緩急豊かな展開をもって観客を自らの世界に深く引き込んでいく。ラストは、「NO」。まるで魂の叫びのような鮮烈なロングトーンがとても圧巻だった。

ALLIE(『17LIVE × GFEST.2024 出演オーディション』入賞者)

写真:HIROKI ASANO

 「皆さん、よかったら聴いてってくださーい。」と挨拶をした後、1曲目の「The Way」からライブをスタート。壮大なスケールを誇るトラックに乗せて、凛とした歌声を高らかに響かせていく。ALLIEの歌声は神秘的とも形容すべき眩い輝きを放っていて、その歌声は、ここではないどこかへと導かれていくような不思議な感覚を抱いた。「今日は名前だけでも覚えて帰って頂けたら嬉しいです」という謙虚な一言を挟み、2曲目「Natural Wink Killer」へ。透徹なファルセット&パワフルなロングトーンを駆使しながら、胸の内のエモーションを際限なく解き放っていく。そして、観客から温かな拍手が送られるなか、ラストの曲「Hello New Dawn」へ。ロックテイスト全開のトラックに観客の手拍子が重なり、それを推進力にするようにして熱きロックバイブスが迸る渾身の歌を送り届けていく。ステージを去る際、「ありがとうございます、最高です!」と叫んだ彼女の充実感に満ちた表情が忘れられなかった。

17LIVE、『GFEST.2024』出演アーティストのバックステージ特別インタビューを独占生配信

10月12日と13日に群馬で開催される音楽フェス「GFEST.2024」のバックステージ配信が、17LIVEにて独占配信で実施さ…

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