“継続メンバー制度”に“カリスマ的な卒業生”…番組開始8年目『今日好き』はなぜ人気を保っているか?

『今日好き』はなぜ人気を保っているか?

 現役高校生に、圧倒的な人気を誇る恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。同番組より、今年夏に放送された『夏休み編2024』が、番組史上で歴代最高視聴を記録した。

 筆者が確認した限りだが、『夏休み編2024』全7話のうち、ほとんどがABEMAのアーカイブ視聴にて150万回再生を突破。1話に至っては、388万回再生の記録を叩き出しており、平均値で208万回、中央値でも181万回と、驚異的な数字を残しているのは間違いない(2024年10月21日時点)。

 そんな『今日好き』も2017年の誕生以来、今年で8年目に。“長寿番組”と称して文句ない歴史の長さを備えたわけだが、その勢いはいまだ右肩上がり。同局内に複数のライバル番組こそ生まれながらも、ティーンを中心に不動の人気を保っている……が、その理由は一体なぜ? 今回は、番組の特徴を“6つのキーワード”に絞りながら、具体例として筆者の個人的な“推しシーズン”に触れつつ解説していきたい。

① 海外リゾートの“非日常感”が恋を加速?ーー大人すら魅了する圧倒的な“ロケーション”

 『今日好き』の修学旅行は、ただの修学旅行にあらず。恋の舞台にはほぼ必ず、夢のような海外リゾートが選ばれているのだ。欧米圏ならハワイ、グアム。アジア圏でも韓国ならソウルやチェジュ島、タイならプーケットで、フィリピンならセブ島。このご時世とは思えぬ、自力でバブル状態である。各地の絶景ビーチなど、本当に目を見張るものがあるのだが、それを月替わりで次々に楽しめるなんて。とんでもない番組でしかない。

 もちろん、恋愛なんてどんな場所でもできるもの。という指摘も嘘ではないし、コロナ禍では北海道、沖縄、ときには長崎・ハウステンボスなどに旅先を移す時期もあった(それでも、どれも魅力的な場所ばかりだが)。ただ、夢のようなロケーションは非日常感を掻き立て、メンバーの恋に特別感を与えると同時に、そのスピードを加速させてくれるだけに、数日間の制限時間付きな恋には欠かせない要素といえる。なにより、幸せに結ばれたふたりがいつか“思い出の場所”を振り返ったとして、もしそれが海外リゾートだったら……。そんなカップル、『今日好き』以外のどこで生まれるというのだろう?

<筆者が選んだ推しシーズン>

 『グアム編』(2019年11〜12月)。2日目に登場した、ビキニアイランドが忘れられない。潮の満ち引きだけで毎日、数時間だけ現れる特別な島。360度、見渡す限りのクリスタルクリアな海に、この世界の誰からも忘れ去られたような白いブランコがぽつんと立つ光景。本当に神秘的で、そんな場所で同じ時間を過ごしたら、相手との出会いを運命だと確信してしまうはず。『今日好き』屈指の恋愛ロケーションを確認せよ。

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