ヒカキン、被災した小学校に1000万円寄付 子どもへの“サプライズ”に絶賛「国民栄誉賞もの」

 YouTuberのヒカキンが2024年10月6日に自身のYouTubeチャンネルを更新。動画内で、能登復興支援のために小学校へ1000万円を寄付し、現地の子供たちとサプライズで交流をしている。

 ヒカキンは、2024年1月3日の動画でも1000万円の募金を行っており、同年6月9日には石川県の魅力を伝える応援旅で100万円を使い切るという企画も実施している。今回は、被災した小学校に新たに1000万円を寄付し、現地で子供達と交流をしていた。

 動画前半では、現状を確かめるために飛行機で能登へ向かうヒカキン。ボコボコした道路や倒壊した家など、復興が追いついていない状況を見たヒカキンは、思わず涙ぐみながら「リアルで、現地で見るとちょっと、結構これニュースとかで見るのとちょっと違いますね」と感想を話している。

 その後、今回寄付を行う輪島市立河井小学校へ。地震の影響で校舎が半壊しているが、校庭に仮設校舎が建てられており、今後は輪島区にある6校の生徒が通うことになる。ヒカキンは、仮設校舎の教室やまだ未完成の給食室などを見学していた。

 ヒカキン自身、特に給食を楽しみにしていた経験があるため、1000万円の支援は給食を作るための調理器具へと使われるようだ。また、子供たちにはヒカキンが考案した給食が振舞われることになっている。

 1ヶ月後に小学校を訪れてみると、仮設校舎は完成しており翌日には始業式が行われる。ヒカキンは完成した調理室を確認してから、始業式にサプライズで出るためリハーサルも実施。式本番でヒカキンが突然登場すると、子供たちから大きな歓声が上がっていた。

 始業式後は、すぐに調理室に向かい作業を開始。今回用意するのは能登牛や輪島ふぐなどを使ったカレーライス、珠洲塩田の塩ドレッシングサラダ、加賀しずく入り梨ゼリー、牛乳で、通常の給食の3〜4日分の費用がかかっているとのこと。ヒカキンはカレーを混ぜる過程を手伝っているが、予想を上回る重労働に驚いており「リスペクトです! もうこんなに大変だとは全く知らず」と改めて調理員に尊敬の念を抱いていた。

 給食が完成した後は、ヒカキン自ら各クラスへと運んで子供達と食べている。ビッグゲストとの食事に、子供たちからは「緊張する!」という声も上がっていた。最後には、もう一度体育館に集合し「ヒカキンをあたたく出迎えてくれてありがとう! 僕も笑顔になったしみんなも笑顔で本当に嬉しかったです。思い出になりました」と子供たちに感謝を示している。

 コメント欄では「涙が出ました。この様な行動力。誰かのためにこうしたお金の使い方ができる人は心から尊敬します。」「口ではなんとでも言えるから行動力ある人は尊敬でしかないです。」「クリエイターの強みをフルで使ってる。まじで神だよこの人」「ここまで国に貢献してくれてるYouTuberはいないんじゃないか? 国民栄誉賞ものだろこれは」など、賞賛する声が多数寄せられていた。

 たびたび人柄に注目が集まるヒカキンだが、今回の動画では被災地を訪れた際に思わず涙を流す姿や、子供たちのために全力で行動する姿に改めて胸を打たれる人が多かったようだ。他のコメントを見ると、なかには動画を見て募金をするなど行動を起こした人もいる。動画内では「この動画がみなさんに今一度、能登半島地震について考えてもらうきっかけになったら幸いです」というメッセージも含まれていたので、現状が少しでも気になる方は内容をチェックしてみてはいかがだろうか。

関連記事