REALITYイベントランキング一位・猫と針鼠の炭酸水が、バーチャルアーティスト・HIMEHINAと語り合う「信念」と「夢」

 バーチャルYouTuberやメタバースなど、「アバター」を用いて活動、あるいはソーシャルな交流をする者が増えている。アーティストからゲーム実況者、ライブ配信者まで、さまざまな領域で活躍する「バーチャルな在り方」は、今やライフスタイルとして浸透しつつある。

 こうした世相のなかで、人気を集めるアプリがある。それがライブ配信アプリ『REALITY』だ。自分の好きなアバターを作成して手軽かつ気軽にライブ配信をおこなえる同アプリは、昨今のVTuberブームも相まって人気のプラットフォームとして親しまれている。アプリ内ではさまざまなイベントが定期的に開催されており、みごと入賞するとリアル広告に出演ができたり、楽曲提供を受けられたりといった豪華な特典を受け取ることができる。

 今回、REALITYが開催したイベントでみごと入賞を果たしたライバー・猫と針鼠の炭酸水と、バーチャルアーティストとして絶大な人気を誇るHIMEHINAによる対談が実現した。ともに「音楽」を主軸に活動する二組が語り合った「活動の信念」と「これからの夢」とは(たまごまご)。

■プロフィール

〈猫と針鼠の炭酸水〉

猫と針鼠の炭酸水

公式X:https://x.com/bDj9OPKLkQ6dlqi
REALITY:https://reality.app/profile/1fc3d147?adj_t=8ogcewh_z9yhix5

〈HIMEHINA 田中ヒメ&鈴木ヒナ〉

HIMEHINA 田中ヒメ&鈴木ヒナ

田中ヒメ X:https://x.com/HimeTanaka_HH
鈴木ヒナ X:https://x.com/HinaSuzuki_HH 
HIMEHINA公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCFv2z4iM5vHrS8bZPq4fHQQ

■さらに一歩踏み出すための「区切り」に 猫と針鼠の炭酸水がイベントにかけた思い

――まずはそれぞれ、自己紹介をお願いします。

猫と針鼠(ハリネズミ)の炭酸水(以下、炭酸水):猫と針鼠の炭酸水と申します! REALITYでは4年ほど配信をしています。性別不詳でやっていて……(ガラッと男性的な声に変えて)こうやって低い声も出しながら、両方の声で活動をさせていただいています。

田中ヒメ(以下、ヒメ):わ、すごい!

炭酸水:ありがとうございます!

ヒメ:じゃあ次はヒメたちかな! HIMEHINAの赤い方、田中ヒメです! 24時間365日、いつでもどこでも、トイレでも歌っちゃうほど、歌うことと笑うことが大好きです。よろしくお願いします!

鈴木ヒナ(以下、ヒナ):HIMEHINAのオタクの方、鈴木ヒナです! 趣味はソシャゲで、特技は寝ないでソシャゲのイベントを走れることです。よろしくお願いします!

炭酸水:本物のHIMEHINAさんだ……! はじめまして、よろしくお願いします!

ヒメ:どんどん声が高くなっていってる(笑)。

――炭酸水さん、初めて直接お話してみていかがですか?

炭酸水:とにかく、めちゃくちゃうれしいです。というのも、HIMEHINAさんは自分がVTuberやバーチャルアーティスト、Vライバーの存在を知ったきっかけのおふたりなんです。

ヒメ&ヒナ:えー! そうなんだ。うれしい!

炭酸水:これまでさまざまなVTuberさん、Vライバーさんを見てきましたけれど、なかでも、おふたりは“レジェンドオブレジェンド”のひとりだと思っています。なので、今日はめちゃくちゃ緊張しています(笑)。

ヒメ:恐れ多いですねえ。

ヒナ:照れますなあ(笑)。

――猫と針鼠の炭酸水さんのこれまでの活動についてお聞かせください。REALITYは配信を始めようと思って触れたんですか?

炭酸水:いえ、最初の2年くらいはリスナーとして使っていて、自分で配信するつもりはなかったんです。でも、応援している方がいて、その方がきっかけで自分でも配信を始めてみたんです。

 いざ配信する立場になってみると、バーチャルアーティストやVライバー、VTuberの方々の動画の見方が変わりますね。本当にこの人たちはすごいんだなって。

 その中でも、HIMEHINAさんの『愛包ダンスホール』は楽曲もダンスもかわいくて、今もずっと人気だし、いろんな人が歌っているしで、私にとって憧れの存在です。

――今回のイベントに参加されたのは、やはりHIMEHINAさんが?

炭酸水:もちろん、HIMEHINAさんと対談できるというのは、やっぱり大きな大きな理由ですね。ただ、イベントに参加しようと決めたのはそれだけが理由ではなくて。自分の中で今回のイベントはひとつの区切りとしてとらえていて、もっと上に行くためのキッカケにしようと思って参加しました。

――そうした思いを胸に参加し、イベントでみごと一位に輝いたわけですが、現在の心境はいかがですか?

炭酸水:光栄の一言に尽きます。はじめはスマホで人のライブを見ていただけのいちリスナーがここまで来られたのは奇跡みたいなことだと思いますし、何よりもこれからもっと上を目指すための励みになっています。

■最初はひとりだった HIMEHINAの始まり

――元々はいちリスナーとして見る側だったという猫と針鼠の炭酸水さんですが、HIMEHINAのお二人はどのような道のりをたどってこられましたか?

ヒメ:HIMEHINAチャンネルができる前までは、ヒメがソロで活動していたんです。途中でヒナに合流してもらって、HIMEHINAチャンネルが出来上がりました。

 でも、初期の頃は歌や音楽で活動していくなんてあまり思っていなくって。ヒナと一緒に面白い動画を撮ってみようとか、ゲーム実況をしようとか、そんなことを考えていました。というのも、VTuberが増え始めた最初の時期は、動画やゲームを使った企画が主流だったので、ヒメたちもそういうことをしてみようか! くらいの感覚で始めたんです。

 でも、そもそも二人とも歌うことが大好きだったので、「歌ってみた」を出すようになって、MVにも力を入れて、何時間もかけて「面白いものを撮ろう」と頑張るようにいつのまにかなっていて。その甲斐もあって、想像していたよりも沢山の方に「歌、いいですね」と言ってもらえたので、そこから「じゃあ、オリジナルソングにも挑戦してみるか!」と生まれたのが「ヒトガタ」です。なので、この曲をきっかけに本格的に音楽活動が増えていきました。

HIMEHINA『 ヒトガタ 』MV

ヒナ:ヒナの場合は、最初はYouTubeのいろんな動画や配信をヒメと一緒に見ていて「自分たちでもこんなことがやりたい!」と話していたのを覚えてます。そこからバラエティ動画だけじゃなく歌動画も投稿して、ヒメが言ったようにみんなからの評判も良くて。それでみるみる音楽活動にはまっていって、ライブとか、アルバムとか出したり、そんな風に続けていくうちに、最近はすっかり音楽活動が中心になってます(笑)。

ヒメ:ほんともうね、最初はずっとバカ騒ぎしてたから(笑)。

――バーチャルアーティストとして、音楽活動が軸になり始めたのはいつ頃の時期ですか?

ヒナ:「劣等上等」かな?

HIMEHINA『劣等上等(Cover)』MV

ヒメ:そうだね。あのころの曲で一番反響があったもんね。

ヒナ:動画を一緒に作ってくれているStudio LaRaのメンバー「ララメン」がみんなある意味オタクで、だからMVはこだわって作ってるんだよね。

ヒメ:やったこともないカメラアングルとか技法とかを自分たちで探し出すから、もうすっごい時間かかったね。朝6時まで撮影が続く……みたいなこともあったよね(笑)。

ヒナ:ヒナたちも含めて、物作りが好きなメンバーが揃ったからこそ、現在のバーチャルアーティストという活動形態にたどり着けたのかなって思います。

――炭酸水さんはHIMEHINAさんのMVでお好きなもの、あるいは印象深く記憶に残った作品というと何を想像しますか?

炭酸水:特に衝撃を受けたのは、やっぱり「愛包ダンスホール」です。まさかMVの中にいろんなVTuberさんたちが出てくるとは思わなかったので、「うわー! HIMEHINAさんたちはすごい!」と思いながら興奮気味にリピートしてました。

HIMEHINA『愛包ダンスホール』MV

ヒメ:えへへ、ありがとうございます。

ヒナ:うふふ、嬉しいですねえ。

■バーチャルアーティストとして、道を切り開き続けるHIMEHINA

――HIMEHINAのおふたりは先日『涙の薫りがする』のライブを終えたばかりですね。現在の心境はいかがですか?

ヒメ:これまでもライブはやっていたんですが、今年は久しぶりに2Daysライブに挑戦しました。初日を終えて「明日もこの最高な日が続くの!?」みたいな気持ちになりながらやっていました! 来てくれたみんなに「最高だった」と言ってもらえるような夏にできたんじゃないかと思ってます。来てくれている全員で歌って、笑って、泣いたりもしてね。色々な感情を共有して一緒に作ることを大切にしてきたライブが、あの場所が、ヒメはやっぱり大好きだなって思いました。

ヒナ:そうだね。本当に一体感があって、“ライブ会場がひとつになる”っていう言葉がぴったりのライブだったね。みんなで歌ったときも、すごい綺麗に揃ってたよね。

ヒメ:みんなの声がとにかく大きかったね!

ヒナ:ね! まさに、みんなの存在を肌で感じられるライブでした!

――HIMEHINAさんのライブは毎回凝った構成をしていますが、企画はどのように立てていらっしゃるんですか?

ヒメ:HIMEHINAの全楽曲を作詞、一部作曲しているGohgoというララメンがいるんですが、そのGohgoを中心に、みんなで話し合って作っています。さっきヒナが言ったように、ララメンは凝り性集団なので、今回のライブは一回目よりもさらに工程が増えています(笑)。舞台セットもすごいことになってるし。

ヒナ:『涙の薫りがする』を終えてから、1stライブの『心を叫べ』を振り返ると、初々しさを感じるね! こんな頃、あったな~みたいな。

ヒメ:頑張った思い出がいっぱいあるからね、懐かしいね。

(参考:『心を叫べ』を含む過去のライブや音楽コンテンツが高画質で見れるYouTubeメンバーシップ・JOJIVIP

――ライブ音楽活動を続けてきて、今現在はどのような心境で取り組んでいらっしゃいますか?

ヒメ:去年の夏に音楽全振りで行こうって決めたのが大きいですね。それまでも音楽は真剣にやってきたけど、音楽に集中して全力になれたからこその今回のライブだったかなって思います。「これからは音楽全振りでいこう」と決めたのが去年8月に開催したライブ『提灯暗航、夏をゆく』で、あの場所で発表してからだから、1年前くらいからかな? 音楽に全振りできたおかげもあってなのか「愛包ダンスホール」が沢山の人に届いたから、集中できるように変えてよかったなと思っています!

(参考:【メンバー限定】HIMEHINA LIVE 2023「提灯暗航、夏をゆく」【4K Remaster版】

――炭酸水さんが「愛包ダンスホール」を知ったのは、いつ頃でしたか?

炭酸水:おすすめ欄に自然に上がってきた形ですね。YouTubeを観ていたら「愛包ダンスホール」が出てきて、再生数がすごくて驚きました。どのSNSでも流れてくるから「えっ、すごい!」って。本当にいろんなメディアに流れていたので、びっくりしました。

ヒメ:やっぱり、みんなが踊ってくれたりしたから広がったのかな。

ヒナ:ね~! 「踊ってみた」動画なんか、自分たちでもかなり見たよね!

ヒメ:見たねー! 普通にネットサーフィンしていると、急に自分の声が聞こえてくるので「ビクッ!」て驚く……みたいな感じのことがしょっちゅうあります(笑)。

ヒナ:かれこれ1年くらい経つけど、沢山の人が今もヒナたちの曲を使ってくれていて、びっくりしちゃうくらいです。

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