原音に忠実な音楽に魅了されて スキマスイッチに聞く名門オーディオブランド「AKG」の魅力

スキマスイッチに聞く「AKG」の魅力

共に「原音に忠実」がコンセプト。スキマスイッチと『AKG N9 Hybrid』の良い関係。

──ちなみに、最近のおすすめは?

大橋:最近、シンタくんにも勧めたんですが、ナタリー・レーンという女性ゴスペルシンガーの「Grateful For」がすごく気に入っています。彼女のバンドバージョンも良いですし、ピアノの弾き語りアルバムも出していて、ピアノがすごく上手なんですよ。この曲をかなりヘビーローテーションしていますね。

──ひとつの曲を繰り返し聴くこともあるのですね。

大橋:いいなと思った曲は繰り返し聴きますね。ナタリー・レーンは、このAKGの最新ヘッドホン『AKG N9 Hybrid』でも聴いてみましたが、とても良かったです。ストレスが全くなくバランスが良い、というのがこのヘッドフホンのファーストインプレッションでした。ノイズキャンセリング機能も素晴らしいですが、音のバランス自体が良くて、耳が疲れにくいのも特徴だと思います。

 僕はシャリッとした高音が好きで、逆に低音がぼわっと膨れるのはあまり得意ではなくて。このヘッドホンはレンジの幅が良く、どの曲でも快適に聴けました。バランスが良くてクリアですし、こもってないのが特に良かったです。音にフィルターがかかったような感覚が全くなかったので、非常に好感触でしたね。

──装着感についてはどうでしたか?

AKG

大橋:良かったです。耳へのフィット感も良く、重さも感じないので、ずっとつけていても負担になりませんね。アンビエントモードに切り替わった時も、かなりクリアに聴こえます。『AKG N9 Hybrid』があれば、日常の中でずっと音楽を聴きながら生活できるなと感じました。

AKG

常田:僕が一番驚いたのは、EQが非常にフレキシブルな点です。ソフトを使えば各EQバンドを自由に調整できるため、音をかなり細かくカスタマイズできるんですよ。一般的にはバンドが決まっていて、上下の動きしかできないことが多いのですが、このアプリはかなり自由度が高く、新しい体験でした。プリセットが最初から5つ用意されていましたが、もっとおすすめのプリセットがあればさらに良いと思います。全体的に、自分の好みに合わせて音を調整できる点が素晴らしいです。

AKG

 耳に当たるイヤーフィット部分も非常に快適ですね。柔らかく軽量で、長時間の使用でも疲れにくい。アナログのボタン操作も可能で、押した回数など物理的に確認しやすく、ボリューム調整もダイヤル式でおこなえるのが画期的。ノイズキャンセルのボタンもすぐに押せるので、使いやすさを感じました。さらに、ワイヤレスと有線の両方が選べるのも大きなポイントですね。音質チェックの際、Bluetoothでは少し音が曇ることがあるのですが、このヘッドホンはほぼ劣化なしで音を再生できるので、その点がとても嬉しいです。

──ちなみにこの製品で自分たちの今回のアルバム収録曲を聴いてもらうなら、それぞれどの曲をおすすめしますか?

大橋:僕は「ゼログラ」を聴いてみたんですが、すごく良かったです。2番からリズムが入ってくるんですけど、その時の臨場感や迫力があって、「良いな」と思って少し安心しました。「おお来たぞ!」という感じで、すごく面白かったですね。「あれ?」って感じにならなくてホッとしました。

常田:「クライマル」を先に聴いたんですけど、あの曲は歌詞に「オーロラ」って出てくるだけあって、壮大さと奥行きのある曲なんです。それを意識して作った音の配置やシンセパッドの雰囲気がヘッドホンですごく綺麗に聴こえたので、安心しました。本当に素晴らしいと思いました。特に奥行き感というのは、イヤホンやヘッドホンにとって非常に重要な要素だと思います。音がペラペラにならないのが嬉しいです。

──お二人はキャリア初期から音質にはこだわってきたと思いますが、現在のヘッドホンや音質についてはどうお考えですか?

AKG

常田:僕たちは単に高音質を追求するのではなく、「原音にいかに忠実か」を重視しています。録音時のコントロールルームでの音を、そのまま再現することが大切だと考えていますね。そのため、ハイレゾや96kHzの音質にこだわるのではなく、48kHzでも十分良い音が出るならそれを選ぶというスタンスです。このヘッドホンは、有線と無線の両方で音質を選べるので気に入っています。

──AKGは、元々オーストリアで生まれた際、放送局やサウンドエンジニア向けに「原音に忠実な再生」をコンセプトにしていたんです。Bluetooth技術を加えたこの製品も、その原点に立ち返りながら現代のテクノロジーを融合させた結果が反映されています。リファレンスモニターとしての役割を持ちつつ、一般のユーザーにも適したハイグレードなモデル。誰でも高品質な音楽体験を楽しめる製品となっています。

大橋:すごいですよね。今では、みんな普通に3万~5万円のヘッドホンを使っているのが当たり前になっていますが、僕らの頃は考えづらかったです。それが今やファッションにもなりつつあって、しかも「音楽がある」という安心感がある。たくさんの人に広がっているのも嬉しいです。

──スピーカーで音楽を聴く機会が減った分、こういったヘッドホンが役立っているのは確かですね。昔の人たちはプレイヤーやイヤホンを買っていましたが、今ではプレイヤーを買わなくてもいい時代になりました。

大橋:スマートフォンとこのヘッドホンやワイヤレススピーカーがあれば、もう他のデバイスは必要ないという感じですよね。やはり作り手としては「スピーカーで音楽を聴いてほしい」という気持ちもありますが、今の人たちは「一対一で音楽と向き合う」みたいな時間が少なくなっていると思うので、こういう優れたデバイスがあれば、僕らも安心できますよね。

──では最後に、武道館公演『スキマスイッチ“POPMAN'S Year-end Party! 2024”』とアルバムツアー『A museMentally』の意気込みをお聞かせください。

大橋:僕たちはライブやコンサートが大好きなんですよ。レコーディングはあくまでもその時の各々が「正解」を示すものですが、コンサートでは曲がさらに成長していく。演奏を重ねることで楽曲が成熟し、観客の反応によって新しい側面が見えてきます。このアルバムも、レコーディングで一つの形を作り上げましたが、ライブを通じてさらに成長させていくのが楽しみです。観客と一緒に作り上げていくプロセスが待ち遠しいですね。

常田:ライブやツアーでは「ポップスの親しみやすさ」を大事にしつつ「マニアックな部分」も残したいと考えています。特に22日の『スキマスイッチ“POPMAN'S Year-end Party! 2024”』では、忘年会のように誰でも楽しめる展開を考えています。だけど、マニアックな要素も大事にしつつそのバランスをしっかり保ちたい。機材へのこだわりも続けつつ、広く親しみやすい音楽を提供するスタイルを貫いていくつもりです。今回のツアーと武道館公演では、そのバランスが特に良い形になると思っていますので、楽しみにしていて欲しいです。

■製品情報
『AKG N9 Hybrid』
https://jp.akg.com/AKG-N9-HYBRID.html

■告知情報
New Album『A museMentally』発売中
https://SUKIMASWITCH.lnk.to/AmuseMentally

11月8日(金)より全国ホールツアー
『スキマスイッチ TOUR 2024-2025 “A museMentally”』開催
https://www.office-augusta.com/sukimaswitch/live/?page_no=1&id=373

12月22日(日)日本武道館にて
『スキマスイッチ“POPMAN'S Year-end Party! 2024”』開催
https://www.office-augusta.com/sukimaswitch/live/?page_no=1&id=369

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