“真島の兄さん”が分身でかき乱し、二刀流で斬りまくる! 『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』試遊レポート
2024年9月26日~9月29日の計4日間にわたって開催された『東京ゲームショウ2024』(TGS2024)。同イベントのセガ/アトラスブースにて、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(龍が如く8外伝)の世界最速プレイアブル体験会が行われた。
本稿では、約20分間の試遊を通して分かった『龍が如く8外伝』のプレイフィールについて、レポート形式でお届けする。
極道から海賊へ。記憶喪失の真島吾朗が大海原を往く
『龍が如く8外伝』は、2005年にPlayStation2用ソフトとして誕生した「龍が如く」シリーズのスピンオフ作品。具体的には、2024年1月に発売された『龍が如く8』の本編に登場した「真島吾朗」が主役のアクションアドベンチャーだ。
本作の発売予定日は2025年2月28日。対応機種はPlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Windows/Steamが予定されている。なお、今回の試遊ではPlayStation 5版を遊ぶことができた。
『龍が如く8外伝』の主役・真島吾朗と言えば、「龍が如く」シリーズの顔である桐生一馬のライバル的なキャラクターだ。波乱万丈という一言では済まされないほど壮絶な極道の世界に生き、『龍が如く8』にて桐生と再び共闘を果たした真島。しかし『龍が如く8外伝』において、なんと彼は記憶喪失の状態で絶海の孤島に流れ着いてしまった。本作では始まりの地「リッチ島」に漂着した真島が、日本から遠く離れた地で”海賊”になるという仰天ストーリーが繰り広げられる。
試遊版では『龍が如く8』にも登場した「ホノルルシティ」をはじめ、本作からの舞台「マッドランティス」の一部を体験することができた。ここからは主に戦闘システムにフォーカスしつつ、本作の魅力についてご紹介したい。
「狂犬」と「パイレーツ」 2種類のスタイルで深みが増した戦闘システム
『龍が如く8』がRPGだったのに対し、本作は『龍が如く7外伝 名を消した男』と同様にアクション主体のゲームシステムが特徴的。試遊版を開始して数分、真島がノアと一緒に降り立ったのは、大勢の人々で賑わうホノルルシティのビーチ。海岸沿いを練り歩くチンピラを撃退するべく、チュートリアル込みの戦闘がスタートした。
『龍が如く8外伝』では、真島のバトルスタイルが大きく2種類に分けられる。一つはドス(短刀)を用いて戦う「狂犬」。もう一つは、カトラス(湾刀)の二刀流が目を引く「パイレーツ」で、戦闘中は好きなタイミングで両スタイルを切り替えられる。
狂犬スタイルは従来のシリーズ作品の真島がそうであったように、スピーディーな連撃で相手を翻弄する戦法が印象的。ボタン連打で空中コンボやドスによる刺突を簡単に繰り出せるので、戦闘中の爽快感はかなり高い。
くわえて、狂犬スタイル時は時間経過やヒートアクションの発動に応じて「狂犬ゲージ」が蓄積される。このゲージを消費して発動できるのが、文字通り何人もの真島が出現する「分身」攻撃だ。分身中は周囲の敵を一掃できる回転技が便利なほか、分身がそれぞれ自立して敵を攻撃するという優秀さに驚かされた。
また、細かいアクションとして「ジャンプ」ができるようになった点も触れておきたい。意外かもしれないが、「龍が如く」シリーズを通して自由にジャンプできるようになったのは、『龍が如く8外伝』が初だと言う。龍が如くスタジオ(龍が如くシリーズの開発元)が手掛けた『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』にも「舞空」と呼ばれるジャンプアクションこそ存在したが、本作で移動中の跳躍が可能になった点を踏まえると、やはり『龍が如く8外伝』のジャンプは大きな意義があるように思う。回避や攻撃など、戦闘バリエーションがさらに広がったと見て良いだろう。
一方のパイレーツは、二刀流から繰り出される剣戟アクションが気持ち良いバトルスタイルだ。このスタイルは分身こそ出せないものの、代わりに3種類のツールを戦闘中に使うことができる。
両手に持った湾刀をブーメランのように投擲する「カトラス投げ」。構えたピストルから強力な弾丸を撃ち出す「チャージガン」。離れた敵との距離を素早く詰めるのに便利な「ワイヤーフック」……等々、距離やシチュエーションに合わせてさまざまな攻撃手段が用意されており、パイレーツはそれらを使いこなしたときに真価を発揮するバトルスタイルだと言える。これまでのシリーズ作品では見られない、海賊の生き様を体現するかのような戦いぶりが実に見事だ。
海賊の巣窟「マッドランティス」登場。充実したアクティビティにも注目
上述のとおり、本作は『龍が如く8』にて実装されたホノルルシティだけでなく、治安が悪く海賊たちの巣窟として知られるマッドランティスも舞台に加わっている。
廃棄されたタンカー船を中心に作られた歓楽街・マッドランティスは、大海賊時代を彷彿とさせる海の荒くれ者が勢揃い。一度足を踏み入れるやいなや、「龍が如く」シリーズの中でも異質な雰囲気に包まれ、まるでテーマパークを訪れたかのような感覚に陥るかもしれない。
また「龍が如く」シリーズと言えば、ミニゲーム形式の「プレイスポット」が醍醐味。『龍が如く8外伝』では「カラオケ」や「ポーカー」にはじまり、「クレイジーデリバリー」に「ドラゴンカート」、さらに真島の装いを彩る「コーディネート」等々、さまざまなお楽しみ要素が用意されている。ほかには試遊版で解放されていなかったものの、マッドランティスには海賊たちが戦いに明け暮れる闘技施設「パイレーツ・コロシアム」が存在する。いずれにしても、こうしたプレイスポットの数々が本作のボリュームに大きく寄与しているのは間違いないだろう。
記憶喪失の真島吾朗が大海原を揺るがす『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』は、マルチプラットフォーム向けに2025年2月28日に発売予定だ。
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