ゴシップ記者・福原遥、ピエロ姿の“無差別殺傷事件”犯人を追う『透明なわたしたち』2話

『透明なわたしたち』2話

 高校時代、新聞記者になりたかった碧はいま、著名人の不倫を抑えるゴシップライターとして仕事をしている。本当はいまでも事件を追いたい、そんなときに起きた事件が、渋谷での無差別殺傷事件だった。

 テレビ画面に映し出された犯人は白塗りのピエロのような姿のメイクをしていた。そのメイク、碧には見覚えがある。高校時代、文化祭で喜多野雄太(伊藤健太郎)と高木洋介(倉悠貴)らダンス部がステージ発表した際にしていたメイクにそっくりだったのだ。

 それに気づき碧は急いで、その当時の情報収集を開始。不倫の記事を提出するのと同じタイミングで、上司に「この事件を追わせてほしい」と真剣な眼差しで頼み込んだ。

 情報を集めるなかで、碧は高校時代の親友・梨沙(武田玲奈)と再会する。梨沙は女優としての理想の日々をSNSで更新している。しかし、現実はその夢をなかなか叶えることができずホステスとして生計を立てる日々だ。それを碧には知られたくない。その気持ちの表れなのか、梨沙は碧の姿を見た途端に走り出してしまった。

 しかし、会ってしまえば、不思議なもので当時の空気感に一瞬で戻ることができた2人。

 そして梨沙は「うちのInstagramね、あれ全部嘘。ちょっと見え張ったら戻れなくなったん」と素直に打ち明けた。それに対して碧は「私も同じ」といまいる週刊誌編集部の名刺を見せる。2人は高校時代に思い描いていた自分になれなかったことを「どうしようもないことばっかやね」と話し、空を見上げた。大人になると、少なからず見栄を張ることはある。でも、考えてみれば、いったいなんのためにそんなことをしなくてはいけないのか。誰のための行為なのか、そんなことを改めて考えさせるシーンだった。

 そこから渋谷の事件について話し出した2人。碧は「犯人が喜多野くんやないかなって思っている」と話した。それを聞いて、梨沙は「碧は変わっとらんね。高校時代、あの事件がなかったらどうなってたんやろう」と意味深な一言。ダンス部の部室が燃え、それを校内新聞で取り上げた碧の過去が明らかになった。

 梨沙と会い、少しだけ事件に近づいたような気がした物語の終盤、碧の身にある事件が起こる。

 それはSNS上で同じくダンス部だった高木が、文化祭のメイクゆえに犯人なのではないかと拡散され始めたということだ。現在、スタートアップ企業のCEOを務めている高木。それゆえ、その拡散スピードも速い。果たして、彼は犯人なのか。そして、拡散されていった末にどうなってしまうのか。次回以降の見どころとなりそうだ。

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