にじさんじ・先斗寧が人を惹きつける魅力の源泉とは 喜怒哀楽から生まれる“人間臭さ”
Ranunculus(ラナンキュラス)の青担当・先斗寧は、ときたまクールビューティを自称することがある。実際の彼女は関西人らしいアップテンポな受け答えでリスナーと会話し、多くのファンを生み出してきた。
Ranunculusとしてデビューした同期・天ヶ瀬と海妹と同様、長時間の会話を苦にしないタイプの先斗であるが、2人が小ボケを挟みがちなのをみて、ツッコミ役・整え役として3人の会話で存在感を放つことが多い。これは先輩・後輩との絡みでもおなじで、ボケ役を買ってでるメンバーや天然キャラが多く在籍している環境におかれてオチがないとムズムズしてしまうのか、キレッキレのツッコミを度々みせてくれる。
デビュー当初は腰が低く、自分よりも先輩や他の人を優先したり、優しく一言だけ添えるようなツッコミが多かったが、甲斐田晴、長尾景、花畑チャイカなど、勢いよく自身をイジってくる先輩と関係を良き築けたこともあり、かなり鋭く・手早いツッコミを見せるようになったのだ。
それだけでなく、いわゆるプロレス芸と呼ばれるような茶番・コントに対しての感度が元から高く、乗っかって色々とイジっていくスタンスを早くからみせている。デビューから2年近く経過した今では、むしろ“乗っかりたがり”なタイプにすらなっている。
「最近どの配信にいっても、ツッコミをやってる気がする」
「自分のことをツッコミだと思ったことはないけど、『わたしが居なければこの場はどうなってしまうんだ?』と思うタイミングがある。ボケが押し寄せてくる」
つい最近の配信ではこのように話しており、徐々に自分の立ち位置・ポジションが確立しつつあることを自覚し始めているようだ。デビュー配信時に「芸人さんのネタを見るのが好き」「賞レースをよく見ている」と語っており、こういった点はお笑い好きだからこそというべきだろう。
そんな彼女の姿をみたリスナーやファンからは、ボケたコメントやツッコミ待ちのコメントが送られることも多く、雑談中・ゲーム中でもタイミングが合えばピシャリとツッコんでくれることが多い。
逆に先斗からリスナーにむけてオーダーし、こういうコメントをしてほしいと要求した挙げ句、「ちょっとやっぱやめてもらっていい? やっぱキモかったわ」「みんなめっちゃ訓練されてるやん。バーチャル・コメント・アカデミーに行ってたやろ、絶対」と切り返したり、コメントそのものの粗を指摘しつつ「よいしょ! 一本釣り!」と揚げ足をとってみせるなど、かなり愉快にリスナーと対話している。
ちなみに、そんな彼女もたまには異なる一面を見せることがある。記念すべき1周年に合わせて、彼女にとって初めての飲酒配信をしたところ、序盤はいつものようにキリッとしていたのだが、VTA時代の思い出や1年間の活動を振り返っていくにつれ、フニャフニャと力なく笑いながらすこしダラけた表情で会話していくことに。
「えぇ?酔ってないよぉ。お酒全部飲んでから配信終わりまぁーす」
リスナーに向けて無邪気な笑顔をみせるその姿はビシバシとツッコミを入れていく普段の姿ではなく、先斗寧とは思えず、多くのリスナーがギャップに身悶えたことだろう。“クールビューティ”ではなく“ラブリーキュート”といっても過言ではなかった。
なんですかこれは(昨日のアーカイブ見た)
— 先斗寧🫐 (@ponto_nei) March 17, 2023