TikTokで話題『〇〇探しています』投稿から、セルフ発見できる手段を探してみた

TikTokで話題『〇〇探しています』投稿

 誰にでも、昔に見たエンタメ作品のタイトルや音楽の曲名が思い出せないという経験があると思う。

 そういった作品を「〇〇探しています」というタイトルでTikTokに投稿している人たちを見かける。〇〇に入るのは、アニメだったり漫画だったり、時にキャラクターだったりする。そうして、投稿主たちは動画のコメント欄で情報提供を求めている。

TikTokで実際に探しもの投稿をしているユーザーたち

 こういった趣旨の動画が流れてくると、何となく気になってスクロールを止めてしまう。探している作品に自分は思い当たりがあるか興味が湧くし、探し物をしている人がいたら見つかるまで見届けたくなる。

 さらに、TikTokのアルゴリズムとしても、コメントが集まった動画はおすすめにも載りやすく、自然と動画自体の再生数も伸びる傾向にあるのだという。

 少し前まで、「探しています」系の質問はYahoo!知恵袋が主流だっただろう。だが、現在ではTikTokも探し物のあてになるプラットフォームのひとつとなっている。なんといってもユーザーの母数が多く、かつ利用者の年齢層も広い。それだけ集まる情報の量も多いからだ。

 こういった系統の動画で面白いのは、その少ない情報量で見つかるのか!というパターンだ。自分でサムネイルやアニメのワンシーンを絵で描いて探している投稿者も多いのだが、なかには記憶がおぼろげな中、曖昧な情報で探しているものもある。それでも届くところに届けば正解が出ているのだからすごい。

 実際の投稿

見つかったアニメ作品 → 『ビビッドレッド・オペレーション』

<参考>
https://vt.tiktok.com/ZSYeo2aJP/

見つかったアニメ作品 → 『ケメコデラックス!』

<参考>
https://vt.tiktok.com/ZSYeodMMp/

 たまに流れてきて驚くのは、実際の人間を探している例だ。

 テーマパークなどで、X日に来園した際にすれ違った人に一目惚れしたから探して欲しい、写真を撮ってくれた集団を見つけて繋がりたい、などSNSらしいと言えばらしい投稿が上がっていることがある。

 「〇〇探しています」の中でも、人を探すのはリスクが高いと言える。成りすましなどトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、TikTokなどで大々的に探すのは避けるべきだ。

 「探しています」系の投稿は、SNSのリスクについて慎重になった上でやってみていただきたい。

 自分で探してみる手段

 先ほど、こういった「〇〇探してください」系の動画はコメントのつきやすさから伸びやすいと述べたが、すべての動画がそういうわけではない。もちろん、コメント欄だけでは見つかっていない投稿もある。

 そういった場合に頼れそうな、作品を探す専門のサービスを3つほど見つけたので紹介していきたい。

1.あやふや文庫

<あやふや文庫 HP>
 https://ayafuya.work/

 「あやふや文庫」は、主にXのポストから、DMで依頼のあった「あやふや本」の身元を探すという活動をしている。ポストに対するリプライに探していたタイトルの正解があれば、解決となる。

 2024年5月現在、依頼のあった8,710冊中、5,670冊の「あやふや本」のタイトルが判明しているそうだ。「あやふや文庫」では小説から漫画まで、ジャンルを広く取り扱っている。

 もしも思い出せない本があったら、月に1回程度、「あやふや本」を募集している期間中に「あやふや文庫」のXのDMに依頼文を送ってみるといいかもしれない。
 終了時間または予定数のどちらかに達した時点で締め切られるので、「あやふや文庫」のXの投稿をこまめに確認するのがおすすめだ。

2.類似アニメ検索・類似漫画検索

<類似アニメ検索>
http://ruijianime.com/main/keyword.php

<類似漫画検索>
http://ruijianime.com/comic/

 類似アニメ・漫画検索では、概要は覚えているけどタイトルは思い出せない…という場合や、あの作品と似たものを探したい!という場合に便利なサイトだ。

 サイト内では、ジャンル、作品に対する感想(感動・懐かしいなど)、世界観、キャラクターの特徴などのキーワードからも検索ができるため、記憶がおぼろげだったとしてもタイトルが見つけられる可能性は十分あるはず。サクッと検索ができるため、気軽に利用できて便
利なサイトだ。

3.マンバ

<マンバ HP>
https://manba.co.jp/

 マンバは、国内最大級の漫画総合サイトを謳っているWebサイトだ。そのカテゴリの1つに、「思い出せない漫画」がある。

 簡単に言えば、自分でスレッドを立てて、情報を募ることができる。少し使ってみて良いと感じたのは、漫画探し用のテンプレート設問が用意されていることだ。

 

 いつごろ読んだか、何で読んだか、絵柄を他のマンガ(著者)で例えると何に似ているか、など。解決しやすくなるような情報を抽出したスレッドを立てられる。イチから自分で発信する必要があるのかと気後れしている人にも嬉しい機能だろう。

 思い出せない作品の全スレッドが1万件ある中で、解決済みは2,500件とのこと。自分でスレッドを立てやすい気軽さはこのサイトを利用するひとつのメリットに感じた。

 このように「作品のタイトルが思い出せない!」というモヤモヤを抱えている人は意外と多いことと、自然検索以外でそれを解決できる手段がインターネットにあることが今回分かった。

 以前、筆者はタイトルが思い出せない漫画を探すために、何時間もネットサーフィンをしたことがあるので、こういった手段をもっと早く知っていたらと思う限りだ。

 現在、似たようにモヤモヤしている方がいれば、ぜひ今回ご紹介した手段を使ってみて欲しい。
 
 探している作品以外にも、似た系統の作品や、新しく興味を惹かれる作品などとも出会えるかもしれない。

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