結成16年以上のコンビが競う『THE SECOND』優勝本命芸人は? 注目の4組のYouTubeから分析
タモンズ
3組目に紹介するのは、結成19年目のコンビ、タモンズ。マヂカルラブリー、囲碁将棋、ジェラードン、GAG、すゑひろがりずが所属する吉本興業のお笑いユニット『大宮セブン』に所属しており、これでメンバー全員が賞レースファイナリスト経験者となった。ボケ・安部浩章のハイトーンボイスから繰り出されるテンションが高いボケと、その手綱をしっかりと握りながら漫才を組み立てていく大波康平のツッコミが特徴のしゃべくり漫才が魅力のコンビで、ここ数年の劇場での場数は全組の中でもトップクラスだ。
YouTubeチャンネル『タモンズの漫才旅チャンネル〜47都道府県への道〜』ではそのタイトル通り、47都道府県を回る漫才ライブツアー『詩芸』のドキュメンタリー撮影しており、その土地土地での旅の様子を余すことなくファンに伝えてくれるのだが、中でも必見なのは大宮セブンの冠番組『それゆけ!大宮セブン』内で誕生したオリジナルのロケ車「大宮セブン号」に乗って盟友・囲碁将棋と共に横浜へと向かう回だ。苦楽を共にした2組だからこそできるトークは、ゆるい雰囲気ながら息ぴったりで決して短くない20分の動画時間が一瞬と感じられるほどの充実感だった。今大会、囲碁将棋は惜しくも「ノックアウトステージ16→8」でタイムマシーン3号に敗れてしまったが、彼らの闘志も乗せて最高の漫才を見せてほしい。
ザ・パンチ
最後に紹介するのは、今大会最長芸歴を誇る結成26年目のザ・パンチ。『M-1グランプリ2008』のファイナリストやフジテレビ系列のショートネタ番組『爆笑レッドカーペット』でブレイクを果たしたコンビだ。「チャッチャチャース」の挨拶でお馴染みのパンチ浜崎と、「死んで〜」と嘆くノーパンチ松尾のツッコミはキャッチーかつ破壊力抜群。近年はキャッチーさはそのままに、正統派しゃべくり漫才師としてその実力を着実につけてきた。彼らのYouTubeチャンネルは2年前から更新が止まっているのだが、新しいザ・パンチの片鱗を垣間見ることができる。
また昨年、千原ジュニアや陣内智則のYouTubeチャンネルに出演した際は、ブレイク後に受けた数多くの苦情や、闇営業事件での謹慎など、その波乱万丈な芸人人生を語っており、世間ではネタのイメージが強いザ・パンチのトークの上手さを存分に知ることができる。
今大会の「ノックアウトステージ16→8」では、キングオブコントチャンピオンのかもめんたるを相手に「292点」という高得点を叩き出し見事勝利。「今年はザ・パンチの年になる」との呼び声も高い。かつてと全く違う進化したザ・パンチの漫才に度肝を抜かれることだろう。
冒頭でも述べた通り、いっさい予測不可能。全員が優勝候補と言っても過言ではない。漫才を極めし猛者たちの死闘を覚悟して見届けたい。
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