『火の鳥』の「ロビタ」が現実に? 言葉で命令可能なAIロボット『Menteebot』

 ロボットと、自然な言葉で会話し、お手伝いをしてもらう……手塚治虫の漫画『火の鳥』に登場した「ロビタ」を連想させるような人型ロボット『Menteebot』が、海外にて発表された。

Menteebot is agile (I)

 イスラエルを拠点とするMentee Roboticsが開発した『Menteebot』は、ほぼ人と同じサイズの人型ロボットだ。基本的な動作としては、バランスを取りながら歩いたり、横を向いたり、向きを変えることができる。メーカーによれば、重い荷物を持ち上げて歩くことも可能だとしている。

 Menteebotの特徴的な点は、AI(人工知能)を搭載していること。これはAIアルゴリズムや自然言語処理モデル、および高度なトレーニング技術により成り立っている。そして、ユーザーは自然な言葉でロボットに命令をすることが可能となっている。

Menteebot by Mentee Robotics performing a complex end-to-end task

 Mentee Roboticsが公開したデモ動画を見ると、「キッチンのテーブルまで歩いていって」「フルーツを箱に入れてカウンターにおいて」といった指示を、言葉で理解している様子がわかる。スピーカーを通じてのユーザーへの返答も、スムーズだ。

Fully capable hands

 ロボットアームには複数のバリエーションがあり、指を備えた手のパーツを取り付ければ、お皿やキッチンペーパー、筒のような形状のものも握ることができる。

 Menteebotは2025年のリリースを予定しており、住宅用のロボットと肉体労働用の2種類が用意される。人型ロボットといえば、Boston Dynamicsの『Atlas』や、Teslaの『Optimus』が話題になっているが、AIを搭載し、会話が可能な“お手伝いロボット”が我々の生活に入り込んでくる日は近いのかもしれない。

〈Source〉
Mentee Robotics:https://www.menteebot.com/

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