「妻だけで継続」のわたなべ夫婦が新チャンネル開設 夫婦YouTuberの“その後”を考える

 2023年10月から、妻だけでメインチャンネルを継続していた夫婦YouTuber・わたなべ夫婦に、最近さまざまな変化が起こっている。一時は動画に出演していなかった夫・だいきはサブチャンネルで復活。妻・ゆみは新チャンネルを立ち上げるなど、新たな一歩を踏み出しているようだ。今回は、わたなべ夫婦のその後から、夫婦YouTuberの活動の選択肢について考えてみたい。

 2018年11月にチャンネルを開設し、旅動画で人気を集めたわたなべ夫婦は昨年10月20日、突如ゆみだけでチャンネルを運営することを発表した。ゆみはこの動画で、夫婦仲やYouTubeでの「ちょっとアホな子と、それを支える頭のいい夫」という動画上でのイメージに苦しんでいたことを告白。本当の自分とYouTubeでのイメージとの乖離に疲れてしまったことなどを明かしていた。

今までことと今後について、お話します

 それから約4か月後の2024年2月10日、メインチャンネルに投稿された動画にだいきとゆみが揃って登場。ゆみが新チャンネル「ゆっくり日常チャンネル」を開設したことを発表した。メインチャンネルをひとりで運営したことについては、「自分のなかでずっとしっくりけえへんくて」とし、動画を公開しては消すという流れを繰り返し、動画の内容に悩んでいたことを明かしている。

今後は新チャンネルを運営します!今までありがとう~(#^^#)

 そんな葛藤を乗り越えゆみがたどり着いたのは、「私がしたいことをひたすら動画にしていく」という答え。新チャンネルは数字が伸びそうな企画にとらわれず、ゆみがやりたいことをやるというコンセプトだという。さらにこのチャンネルは話すよりも書くことが得意というゆみのスキルを活かし、ゆみの“ベストなかたち”で運営していると説明している。一方、だいきはメインチャンネルの運営から離れた以降も、サブチャンネルで音声配信を継続。これまでは画像と声だけで動画を届けてきたが、2024年2月5日に投稿した動画からはだいきがカメラの前で話す形式に移行し、再びファンにだいきの姿が届けられている。

ちょっと試してみたいことがあります

 さまざまな変化が起きているわたなべ夫婦だが、2024年2月25日にだいきがサブチャンネルに投稿した動画で、これまでの経緯やゆみの新チャンネルの裏側に言及。メインチャンネルの撮影では、意見や気分の違いから、夫婦で足並みを揃えることが難しいことがあったことを明かした。ゆみがひとりでメインチャンネルを運営していた際には、これまでとまったくテイストの異なる動画が投稿されることで、「これまでのわたなべ夫婦を求めている人には期待に添えない」こともあったと発言している。

YouTube新チャンネル始動!ちょっと裏話も

 開設6年、登録者数18万人というメインチャンネルでは、過去の数字との差も明確に表れてしまうこともゆみの悩みの種だったよう。「過去に動画をだしたときは何再生されてたとか、なんとなく自分のなかで数字がある」とし、新チャンネルの開設は既存ファンへの配慮や、数字の呪縛から逃れ、いちから歩み出すという気持ちの現れだったことが読み取れる。

独創的な手作りちゃんこ鍋を食べた

 気になる新チャンネルには、映像にゆみが自ら書いたセリフをゆっくり実況であてるという、斬新なコンテンツが投稿されている。一部の動画ではだいきの姿も見られ、何よりもほのぼのとした雰囲気が漂っている点が印象的だ。なお、ふたりによると、メインチャンネルの投稿は一旦ストップし、お知らせなどがある際は動画を投稿する可能性もあるとのことだ。

 「夫婦YouTuber=つねに一緒」というイメージが強いなか、昨年のゆみのひとり運営への切り替えは、夫婦チャンネルでも珍しい、かなり思い切った選択だったと思われる。そのようななか、今回の新チャンネルの開設は、お互い無理をせず、各々の得意なことで発信していくという理想的な選択になった模様。わたなべ夫婦の選択は今後、夫婦YouTuberの活動における新たな道として、貴重な事例となりそうだ。

夫婦YouTuberの“幸せな結末”とは? 「妻だけが動画投稿継続」の事例から考える

「わたなべ夫婦」は夫婦チャンネルを終了し、以降は妻が自身でYouTubeを運営することを明らかにした。今後は楽しんで続けることを…

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