藤原ヒロシが語る“ガジェット論” 「テクノロジーの進化とともになくなっていくもの」
いつでも持ち歩くMacとの出会い 「仕事も遊びも、全部Macの中に集約されていった」
ーーMacはいつ頃から使われていますか?
藤原:最初に買ったのは『Macintosh IIFX』で、その後『PowerBook 170』を買いました。『漢字Talk』のフロッピーの量にびっくりしましたね(笑)。ハードディスク容量が40MBの時代でした。それまではAtariでしか使えなかった『Cubase』って音楽ソフトのMac版が出たのがそのころで、あとはアドビのソフトも使っていました。音楽とDTPに使っていて、そのころから今に至るまであまり用途は変わっていません。90年代以降は仕事も遊びも、全部Macの中に集約されていったといってもいいかもしれない。
振り返ると、さっきも言ったようにどうしても必要なガジェットって本当になくなってきていますよね。もう全てがiPhoneに集約されちゃって。最近だと『Meta Quest 2』とかも買ってみたんですけど、もともとそんなにゲームをするタイプでもないし、結局使わなくなっちゃうんです。『Vision Pro』もすごいとは思うけど、何に使って、どうなっていくのかなということのイメージがまだ沸かなくて、気になっています。
ーー画面の中で起こることと、実際に起こることの違いについて、藤原さんはどのように思われますか? たとえばDJをするとして、フロアのお客さんと対面して生のアクションが帰ってくるような体験と、画面の中で起こることの体験というのは、繋がっているところはありますか。
藤原:やってることは同じだけれど、中身は結構違いますよね。やっぱりパソコンの中のものは空気感がなくて、外のものは空気感がある。それは未だに変わらない。DJでもそうだと思うし、人との繋がりもそう。でもどっちが悪いとか、もうこっちだけでいいとか、そういう話でもないですね。両方が必要なものだと思います。
ーー今回のコラボ製品は「急速充電器・ケーブル・ケーブルバンド・ポーチ」のセットですね。なかでもポーチがユニークだと感じました。
藤原:これはRAMIDUSというブランドの僕がいつも小物入れとして使っているやつで、サイズもちょうど良かったので合わせてみたんです。僕は小物入れがカバンの中にいくつかあるのは結構好きで。これは充電、これは薬、これは歯ブラシ、とかって分けて入れる、そういうのが好き。
ーーベルクロ(ケーブルバンド)の形に課題があるとお聞きしました。
藤原:引っ張ったら取れちゃうんですよ。自分がベルクロを作るなら、こうはやらないぞってことです。
ーーなるほど。ヘッドフォンしかり、ベルクロしかり。
藤原:あと、世の中の「これもっと何とかなるだろう」と思うのは、飛行機に乗るときのセキュリティチェック。あれって、場所によってカバンからパソコンを出さなきゃいけないところと、最近はもう入れたままのところとあるんですけど、それだったらもう、そのまま通るだけで全部チェックしてよっていう。
昔『トータル・リコール』だったかな、近未来を描いた映画で、3mぐらい通路を歩くと全部スキャンされるっていう仕組みがあったんですけど、そろそろそうなってもいいのにと思うんですよね。無駄な時間を何とかしてほしい。そっちにイーロン・マスクが執着してくれればいいんですけど(笑)。
■製品情報
『Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) FRAGMENT Edition』
サイズ:約60 x 42 x 39mm
重さ:約178g
入力:100V-240V 50/60Hz 2.1A
パッケージ内容:Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) FRAGMENT Edition、USB-C & USB-C ケーブル (1.8m 限定デザイン) 、オリジナルケーブルバンド、オリジナルポーチ、取扱説明書
※好評につき現在は販売終了
Anker×藤原ヒロシ(fragment design)のコラボモデルが販売開始 1月28日より数量限定で
Ankerから、藤原ヒロシ氏主宰の「fragment design」とコラボしたモデル『Anker Prime Wall Cha…