有名VTuberのVRChat進出を手助け? メタバース時代に多様化する3Dモデル活用例

アニメやゲームなど既存IPキャラクターの3Dモデルを手掛ける新ブランド「キャラモ」

 新たな顔ぶれとして、デジタルギア株式会社という企業が3Dモデル販売ブランド「キャラモ」を立ち上げた。その第1弾として発表したのは、TVアニメ・ゲームシリーズ『レヱル・ロマネスク』のキャラクター・ハチロクの3Dモデル。美少女ゲーム派生のコンテンツとしてある程度有名なIPコンテンツ発の3Dモデルだ。

 販売形式はVRMだが、要望に応えて『VRChat』向けセットアップを施したものも製作中らしく、ユーザーが人型3Dモデルに求めるものとはなにかを感じるところだ。ちなみに、この手のIPコンテンツとしては、利用規約が緩めなのも興味深い(基本的には非営利利用の範囲で使えるようだ)。

 「キャラモ」というブランド名には、「メタバース上でこれから活動していく多くの人の歩みの第一歩を支援し、異日常を支援するモデルを構築したい」「メタバースの生活者の日常に少しでも多くの選択肢と実現を」という想いが込められているとのことで、そのきっかけとして人気キャラクターの3Dモデルを手掛けていく、というコンセプトのようだ。

 安心して手を出せる既存キャラクターの3Dモデルは、「あのキャラクターになってみたい」という根強い需要にリーチできるだろう。こうした想いの実現にあたっては、コンスタントに新作を展開できることが重要と思われるので、まずはここから半年ほどの動向をウォッチしていきたい。

 著名人から一個人まで、アバターはメタバースを歩む上で必要不可欠なものだ。そして、それぞれに必要なアバターは、「誰からも識別できるユニークなもの」であることも、「ある程度は匿名的なもの」であることもある。全てはケースバイケースだ。それぞれの需要を満たすものが、バランスよく世に生まれることが肝要だろう。

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