新生活スタートのPC初心者に勧めたい 手頃な2in1PC『Surface Pro 9』と「Copilot」のマリアージュ
・「Copilot」でもっと便利に
さて、最新のWindowsはChat AI機能「Copilot in Windows」を搭載している。Microsoft EdgeでおなじみのチャットAI「Copilot」がWindowsでも使えるということだ。この機能も実際に使ってみると、OSの新たな「導線」として機能しているように感じる。というのもWindowsはとても大きなシステムのため、ハードウェアの設定項目がさまざまなアプリケーションに点在しており、「この設定を変えたい」という目的に対して、それを達成する方法がまわからないことがままあるが、「Copilot in Windows」はそうした設定に対して導いてくれる。私は普段あまりWindowsを使わないため、こうした導線がOS内部にあるのはありがたい。たとえば「スクリーンショットの撮り方を教えて」と書くと、スクリーンショットの撮影手順をすぐに教えてくれるし、USキーボードの認識方法、デスクトップピクチャの変更など内部設定の変更方法はいずれもCopilotに聞くことで即座に理解できた。「Copilot in Windows」はスタートメニュー付近に常駐している。
余談だが、歴史を振り返ってもGUIを持ったOSのヘルプ機能には優秀なものが本当に少ない。検索は大体重いし、目当ての情報には辿り着けないものばかりだった。その中でこの「Copilot in Windows」の動作というのはかなり理想的なヘルプであると感じる。操作についてのヘルプを表示してくれるのはもちろん、「音量を下げて」といった命令にも対応する。先ほど例に出した「スクリーンショットの撮り方を教えて」というのも、実は「スクリーンショットを撮って」と命令すると即座にアプリケーションが立ち上がるのだ。
どうにも古くからコンピュータを使っているユーザーとしては”操作”したくなるのだが、今後のビギナーに向けたトレンドとしては音量なんてものはCopilotに下げてもらう方がスタンダードになるのかもしれない。巨大なOSの「入り口」をどのように整備するのかというのは業界全体の課題で、この十数年だけでも様々なアプローチが試みられてきた。その中で「Copilot」というアプローチは今のところ「悪くなさそう」だと感じている。
ちなみに、このようにWindowsの使い方をCopilotに聞きながら使うスタイルはSurface Pro 9の「手頃さ」とも相性がいいと感じる。「Surface Pro 9 + Windows in Copilot」はビジネスのパートナーとしても、初学者の「はじめの一台」としてもおすすめだ。新年度を見据えて購入を検討するのもいいだろう。
●参考情報
https://www.microsoft.com/ja-jp
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