『Weekly Virtual News』(2024年2月13日号)
『Fortnite』の世界にディズニーがやってくる IPとメタバースの接近が活発だった一週間
相変わらず『VRChat』コミュニティと積極的にコラボするサンリオ
2月19日よりスタートする『SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland』にも続報があった。1ヶ月近くオープンする「テーマパーク」となった本イベントだが、新たにゲームワールドが発表された。観客用アバターとして活躍する「Mochipoly(モチポリ)」の“製造過程”を体験できるリズムゲームや、銃をアイスクリームに置き換え、相手に「アイスを食べさせてあげる」というサンリオライクな対戦型シューターなど、今回は音楽パフォーマンスやパレード以外にも楽しめるコンテンツがそろっているようだ。
また、『VRChat』向けアバターとして人気の高い3Dモデル『桔梗』『水瀬』『まめひなた』『あのん』の、サンリオキャラクターコラボ仕様モデルを試着できるコーナーもオープンする。コミュニティコラボも昨年に続きの開催となり、サンリオと『VRChat』ネイティブとの協働姿勢はさらにパワーアップしている。
ビッグネームによるイベントだけでなく、一個人たちによるイベントも変わらず盛んだ。その最たる一例として、2月10日と11日に開催された『Cinderella Fes. 2ndLIVE』を紹介したい。2度目の開催となるアイドルフェスだ。
『VRChat』を中心に活躍するアイドルが数多く出演するイベントだが、出演者・演出の質は共にハイレベルで、非営利イベントで実現できる中では最高峰に近い。そのうえで、ファンの声援を受けてステージに立ち、その声援にアイドルがステージ上から応える、アイドルの原点ともいえる姿を作り出す熱気がある。
チーム制作に半年もの期間を費やしたというイベントながら、開催も配信も無償で行われているのだからすさまじい。コミュニティの熱量が成し得る到達点のひとつとして、こちらも多くの人にチェックしてほしいところだ。
MyDearestの新作VRゲーム『Brazen Blaze』では“賞金稼ぎ”イベントが開催
先週はMyDearest新作VRゲーム『Brazen Blaze』のオープンベータが開催された。「撃って殴って破壊する」がコンセプトの、言うなればVRで体感できる『スマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)』のようなアクションバトルゲームだ。単に殴り合うだけでなく、ビルなどのオブジェクトも破壊でき、場合によっては対戦相手を“大気圏外へ殴り飛ばす”こともできるという、スケール感の大きさも特徴的だ。
◤ ”無料で殴り合い”ができる!
ブレイゼンブレイズ
オープンβテスト開催中👊 ◢殴って、撃って、壊しまくって。
超人的な腕でド派手に戦え‼️2月13日まで無料でプレイ可能🔥
▽ダウンロード▽
Meta Quest版https://t.co/0h9hiZLpS0
Steam版https://t.co/B5mcCotWWp#ブレイゼン pic.twitter.com/QAt3jJKQNa— ブレイゼンブレイズ(Brazen Blaze)公式 (@BrazenBlazeVRJP) February 6, 2024
アルファテスト時点でかなりの盛況だったようだが、ゲームキャスターも参加する企画も仕掛けるなど、さらに多くの人への訴求を図っている印象だ。また、「運営が用意した特定のアカウント」を撃破することで、1キルごとに1000円プレゼントされるという変則的なギフトキャンペーンも開催された。いわば“賞金首”をオフィシャルに用意し、プレイヤーに追わせるというバウンティハンターのような企画だ。これは素直におもしろい。
◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢
求ム!剛腕賞金稼ぎ
◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢
ブレイゼンブレイズのゲーム内に
「WANTED_JP」という調子にのった
アカウントが出現🚨4日連続で20:00-23:00のどこかに現れる⚡️
賞金は1キル1000円👊🔥
あなたの腕っぷしで稼ごう💰#ブレイゼン #vr pic.twitter.com/TGhT1ad3AO— ブレイゼンブレイズ(Brazen Blaze)公式 (@BrazenBlazeVRJP) February 9, 2024
また、円谷プロと東映アニメーションによるMRゲーム『KAIJU DECODE 怪獣デコード』も発表された。同作は2019年に発表された同名のプロジェクトおよび2021年に発表された短編映画・VRアニメーションの続編となる作品だ。内容としては円谷プロと東映アニメーションの作品に登場するキャラクターや怪獣が、マルチバース的にMR(複合現実)によって現実世界に現れるというもののようだ。
ゲーム内容は両手を使うシンプルなリズムゲームのようだが、なにぶん関わっているコンテンツの豪勢さが目を見張るところだ。なお、本作が発表されたのは東映アニメーション初のVRイベント『Virtual Anime Fes』。こちらもなかなかに興味深いイベントだったのだが、その内容については後日、別の記事にてお伝えしよう。
ファッションのフロンティアは“バーチャル”で花開く――『Virtual Fashion Collection “Voyage” 2023 Winter.』レポート
『VRChat』などのソーシャルVR/メタバースを中心に、「バーチャルファッション」というカルチャーが隆盛を見せている。リアルの…