春日一番役・中谷一博も「感無量」と涙 『龍が如く8』完成披露会レポート

 1月17日・神奈川県横浜市・大さん橋ホールにて、『龍が如く8』完成披露会が行われた。本稿では当日の模様をレポート形式でお届けする。

 『龍が如く8』は、2005年にセガより発売されたアクションアドベンチャー「龍が如く」シリーズの最新作だ。本作では極道社会で“堂島の龍”と呼ばれた伝説の男「桐生一馬」にくわえ、前作『龍が如く7 光と闇の行方』(龍が如く7)で桐生に代わり主役を務めた「春日一番」らが登場。自身の母親が生きていると知り日本を飛び出した春日と、大道寺一派の命によって海を越えた桐生。遠い南国で邂逅した2人の主人公をはじめ、さまざまな人間ドラマが臨場感たっぷりに描かれる。

『龍が如く8』ストーリートレーラー

 そんな『龍が如く8』の完成披露会は、当日の出演者らが会場内を練り歩くレッドカーペットセレモニーからスタート。「龍が如くスタジオ」代表で本作の製作総指揮をとった横山昌義氏をはじめ、桐生一馬役の黒田崇矢や春日一番役の中谷一博ら出演者が通路を通るたび、来場者たちも大きな歓声で迎えた。また単に通路を通るだけではなく、写真撮影や色紙へのサインに応じたりと、各出演者が限られた時間の中で最大限ファンとの交流を楽しもうと振る舞っていたのが印象深かった。

レッドカーペットセレモニーにてファンと交流する長谷川博己(海老名正孝役)

●出演者(敬称略)
横山昌義(スタジオ代表・制作総指揮)
黒田崇矢(桐生一馬役)
中谷一博(春日一番役)
長谷川博己(海老名正孝役)
安田顕(難波悠役)
成田凌(三田村英二役)

『龍が如く8』はシリーズ集大成となる? 春日一番役・中谷も感涙

 レッドカーペットセレモニーが終わると、出演陣によるトークショーへと移行。「発売を目前に控えたいまの心境は?」「ゲーム内で自分のキャラクターを見た感想は?」など、司会を務めたフリーアナウンサーの内田敦子から各出演者へ質問が投げ掛けられた。

 約1週間後にリリースが迫った『龍が如く8』に対し、製作総指揮の横山氏は「平日の昼間にこれだけお集まりいただけたのも、みなさんの期待を背負っている証明なのかもしれない。その期待を余裕で越える自信があります」とコメント。続いて春日一番を演じた中谷も、「待ち続けてくださったファンのみなさん。横山さんをはじめ開発スタッフに役者陣、モーションアクターの方々まで、たくさんの仲間たちに力をもらった。完成披露会をできて感無量です」と感極まった様子を見せた。

レッドカーペットを歩く中谷一博(春日一番役)

 昨年11月に発売された『龍が如く7外伝 名を消した男』(龍が如く7外伝)を含め、これまで「龍が如く」シリーズで桐生一馬を演じ続けてきた黒田も質問に回答。「龍が如く7外伝は評判が良かったので何よりうれしかった。20年近く演じてきたなかで、桐生が数少ない弱い部分を見せたのも反響を得たポイントだと思う」と述べ、『龍が如く8』については「それでも桐生は漢として戦い続けるし、納得していただける出来栄えになっていると思います」と返した。

 『龍が如く7』にて春日一番を支えた戦友「難波悠」を引き続き演じることになった安田、『龍が如く8』から登場する「海老名正孝」役の長谷川、「三田村英二」役の成田さんの3名は、それぞれ本作の出演に際した心境を語った。

レッドカーペットセレモニーにてサインに応じる成田凌(三田村英二役)

 「レッドカーペットを歩かせていただいたが、みなさんの反応を見てこれが答えなんだと感じた。安田ではなく難波を求めているんだと(笑)。今日も難波のコスプレをして出演すればよかったです」と発言した安田。『龍が如く7』からの続投に際して収録期間が空いたからか、「春日に話しかけるシーンを収録したが、最初に横山さんから『声が違う』と言われた」という収録初期のエピソードを披露し、会場を和ませていた。

 続く成田は「2005年ごろに兄がプレイしている『龍が如く』をそばで見ていた」と話し、「オファーをいただいたときは不思議だったけど、『出たいです』と即答しました」と返答。アフレコ時にキャラクターとの距離感について悩みながらも、かねてから心惹かれていた「龍が如く」シリーズに出られたことの喜びを壇上で表明した。

 朝から夜にかけて丸一日をボイス収録に費やしたと語る長谷川は、自身そっくりに造形された海老名正孝を見て「とにかくうれしかった」と回答。「あんなにマッチョに作っていただいて。自分も筋トレしたらこんな風になるんだってわかって良かったです」と笑みを浮かべながら感想を話した。

トークショーでは出演者が演じたキャラクターのトレーラーが上映された

 各出演者が演じた『龍が如く8』キャラクターのイベントシーン上映が終わると、トークショーもいよいよ終盤に差し掛かる。「龍が如く」シリーズの顔と言っても過言ではない桐生役の黒田は、「今回もまた一番面白いと思えるようなストーリーに仕上がっている。ゲーム部分も遊びどころ満載なので楽しんでいただけるとうれしいです」と感慨深げにコメント。『龍が如く7』で圧倒的な存在感を放った春日役の中谷は、「物語をすべて見届けた暁には、きっと上を見上げながら希望にあふれる作品になっているはず。期待して待っていてほしいです」と感涙混じりに心情を語った。

 これまでに体験会やイベント等で『龍が如く8』の情報発信にまい進してきた横山氏は、「龍が如くスタジオが3年をかけて作ったシリーズの集大成で、みなさんの期待に応える自信作になっています。ぜひ発売日を楽しみに待っていてください」とまとめ、会場内のファンへ感謝の意を伝えた。

 桐生一馬と春日一番のダブル主人公で描かれる「龍が如く」シリーズ最新作『龍が如く8』は、PS/Xbox/PCプラットフォーム向けに2024年1月26日リリース予定だ。

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