ことしは何を観て過ごす? 年始年末恒例、VTuberたちによる注目の大型企画をピックアップ
にじさんじでは、12月31日20時から『にじ3→4 年越し特番 ~喋ろう!歌おう!ゲームしよう!~』が開催される予定だ。約7時間に渡って配信される大型のイベントで、にじさんじ公式YouTubeチャンネルにて全編無料で配信される。
トークパート・ライブパート・ゲームパートの3部構成となっており、MC役や出演者は順次公開される。
20時からスタートするトークパート。MCはジョー・力一に任され、ゲスト役には卯月コウ/夢追翔/リゼ・ヘルエスタ/葉加瀬冬雪/山神カルタ/渡会雲雀らが登場。
公式番組のMC役を担っていたり、ふだんの配信からおしゃべり好きとしてファンに知られていたりするメンバーが顔を合わせ、2023年最後の日を盛り上げてくれる。さらに、ゲストとしてにじさんじの音楽面でも縁深く、自身もかなりのにじさんじファンである作曲家・じんが出演予定ということで、この場ででしか聞けないあんな話こんな話もありそうだ。
23時から年越しにかけてはライブパートとなっており、月ノ美兎/笹木咲/椎名唯華/社築/星川サラ/弦月藤士郎/レオス・ヴィンセント/三枝明那/甲斐田晴/先斗寧らが出演する予定だ(執筆段階での出演予定)。
ライブパートのMC役は剣持刀也と竜胆尊2人が担当するということで、2020年からつづいてきた年末企画『にじさんじユニット歌謡祭』の流れを継ぐパートとして、にじさんじファンの中では認知されるだろう。わずか1時間と少しの時間であるが、力の入ったパフォーマンス・演出がなされるはずだ。
ちなみにどの楽曲が歌われるかについてだが、特別サイトの記載から察するに、2023年8月15日ににじさんじ公式SNSから投稿された「にじさんじ楽曲アンケート」の内容・回答が反映されるようだ。にじさんじメンバーによるオリジナル楽曲が中心となっており、既存の楽曲をカバーする「歌ってみた」のような形のパフォーマンスはないと予想される。
最後にゲームパート、24時10分から深夜帯となる27時までのパートに、シェリン・バーガンディ/早瀬走/ソフィア・ヴァレンタイン/叢雲カゲツの4人が登場、さまざまなゲームを楽しむ予定である。
このままでいけば、シェリン&早瀬の同期デビューコンビに、ソフィア&カゲツの2023年デビュー組が絡んでいくというかたちになる。にじさんじ公式のバラエティ番組で重宝されるシェリンと早瀬のアッパーなテンションに、ソフィアとカゲツの新人コンビがどのように絡んでいくのか、新鮮な絵が生まれるだろう。
ホロライブやにじさんじといった大手事務所が大々的に年末配信をする流れもありながら、中小規模の事務所や個人VTuberらによる年末企画もさまざまに開催される模様だ。
『Fall Guys』を使ってのリスナーとの対戦企画、リスナーの“頑張り”エピソードを集めてVTuber当人・リスナーとで労ってみたり、事務所内のメンバーを集めての学力テストを開いたりと、その種類はさまざまだ。
先日終えたばかりの企画でいえば、因幡はねるが自身の名物企画であるトークバラエティ企画『Vのから騒ぎ』を集中開催、“スペシャルな面々”が揃った内容に大きな盛り上がりを見せた。
12月11日・14日は自身と同じ所属である、ななしいんくのメンバーをあつめて配信を実施。そこを皮切りに、12月17日には「クリスマスを一緒に過ごしたい男性VTuber編」としてガッチマンV、ベルモンド・バンデラス、レオス・ヴィンセント、夕刻ロベル、MonsterZMATEのコーサカらが登場。
さらに12月20日には『神漫画家だらけ編』として、森川ジョージ(はじめの一歩)、桂正和(電影少女/I"s)、赤坂アカ(かぐや様は告らせたい/推しの子原作)、つくしあきひと(メイドインアビス)など著名漫画家が一気に登場。普通は聞けないアレやコレやな話題を聞き出し、盛り上がった配信となった。
また年始企画として、「新年を一緒に過ごしたい女性VTuber」を配信予定であり、ホロライブから博衣こよりと尾丸ポルカの2名が、にじさんじから鷹宮リオンと周央サンゴの2名がそれぞれ登場し、個人VTuberとして活躍を続けるぽんぽこが加わり、こちらも非常に豪華な面々で配信されるようだ。
ほかに年始の定番企画といえば、ホロライブの常闇トワが主催する毎年恒例のイベント『ホロお正月CUP』が、2024年1月7日と8日の2度にわたって開催される予定だ。単なるリーグ戦ではなく、実力上位者が集まる「つよ杯」と下位者「ざこ杯」へと分かれ、最強と最弱を一気に決めようというのが本大会のユニークなところだ。
『マリオカート 8DX』を使ったいわばエンジョイ企画ではあるものの、年を追うごとに規模が大きくなっており、現在では海外メンバーも参加、総合1位を虎視眈々と狙っている。年々熱量の高い大会になっているので、2024年年始から催される「熱い戦い」も楽しみにしておこう。
こうしてリスナーに向けて多彩な企画を届けてくれるタレントもいれば、年末年始ということでしっかり休息に充てて静かに過ごそうというタレントもまた多い。クリスマスまで大いに盛り上がった『VCR GTA2』の参加者の中には、「実家に帰って年末年始は配信しないようにする」と公言する者もチラホラいる。年がら年中休みなく配信することを求められる、というわけではないのもこのシーンにおける重要な側面であろう。
小規模かつ個人で活動している者から、大規模かつ事務所に所属して活動してる者まで、連続的かつ地続きに広がっているいまのグラデーションからは、数年前には考えられなかった文化としての深みを感じられるところだ。このような年末・年始が今後も送れるよう、それぞれのタレントの活躍を願うばかりだ。
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