高校生100名が100万円をかけ「生き残りゲーム」 日本で賞金企画のフォーマットは流行る?

 1ヶ月間活動休止をしていたスカイピースが、2023年11月1日に活動再開のお知らせと休止していた理由を発表した。活動一発目の動画は高校生100名を集めた大規模な企画となっている。この記事では、企画ができるまでの経緯や内容について解説する。

1ヶ月間の活動休止期間中に準備を進めていた「大型企画」

 2023年11月1日の動画で突然の活動休止を謝罪し、視聴者にその経緯を話したスカイピース。動画の投稿がないあいだは、新たな企画の撮影、編集を進めていたのだという。その企画は、高校生を対象に賞金100万円をかけた生き残りゲームだ。

 「高校生が“1歩踏み出す勇気”と、“行動に移す資金”を得られるような機会をつくりたい」と考えていたという2人は、たまたま海外の人気YouTuber・Mr.Beastを見て感化されたと話した。「いままでのスカイピースとは異なるテイストになっているが、自信のある動画になっているのでぜひ楽しんでほしい」と視聴者に伝えた。

 賞金がからむ企画ということで弁護士と企画内容を相談したり、怪我などがないよう現場の安全に配慮したりと、たくさんの準備を重ね撮影を実行した。高校生限定の第2回、成人も対象となる第3回が投稿される予定で、シリーズ化していくことも明かした。

 今回スカイピースが参考にしたのが、アメリカの人気YouTuber・Mr.Beastのチャンネルだ。定番企画として、大人数の参加者が一攫千金を目指して戦うというフォーマットがあり、今回もそのアイデアを採用しているようだ。

高校生限定の100万円獲得企画「スカイミリオン」

 高校生に夢を叶えてほしいという思いから立ち上げた新企画「スカイミリオン」。制限時間はなく、100人分用意された小さな箱の上に最後まで立っていた人に賞金100万円をプレゼントするという内容になっている。本家と同様、途中に参加者を減らすためのミッションや10万円獲得できるボーナスゲームがあり、あっという間に最後の2人に。この企画を見た視聴者からは「活動者とファンが一緒に企画できる世界線ってほんとにすごいよね、それだけで夢がある」、「コストもかかって簡単にできる撮影じゃないのに一本の動画を1ヶ月でつくり上げて私たちに届けてくれて嬉しいです」とコメントが寄せられた。

 参加者に大きな夢を与えることができるのはもちろん、高校生のファンにとって好きなYouTuberと過ごすこと自体が、夢のようなできごとなのかもしれない。スカイピースが今回のような大型企画を定期的に出していくことにより、日本で賞金企画のフォーマットが流行る可能性は大いにある。テレビ番組ではよく目にしていた賞金番組だが、今回のような“誰かを支援する”という賞金企画が今後YouTubeの世界でも生み出されていくかもしれない。

関連記事