デバイスがFPSの実力を左右する? 話題の「ラピッドトリガー」の実力を『REALFORCE GX1 KEYBOARD』でチェックしてみた

東プレ『REALFORCE GX1 KEYBOARD』で「ラピッドトリガー」の実力を試す

『REALFORCE GX1 KEYBOARD』

 今回、東プレから『REALFORCE GX1 KEYBOARD(以下、『GX1』)』を借用できたので、筆者も実際に試してみることに。ちなみに、筆者は『サドンアタック』で初めてFPSに触れ、さまざまなタイトルに触れながら現在は『VALORANT』を楽しむFPSプレイヤーである。

 『GX1』はすべてのキーに対してアクチュエーションポイントを0.1mm単位で設定することができるのだが、今回はFPSでの用途をメインに考えているので、WASDの4つのみを変更した。

各キーごとに設定を変更可能

 はじめはアクチュエーションポイントを0.1mm、リリースポイントを-0.1mmに設定してみた。キーを0.1mm押し込んだらONになり、そこから-0.1mmされたらOFFになるといった具合だ。しかし、これは少々筆者にはピーキー過ぎた。触れただけでもキーが反応してしまうので、逆にキー操作に気を遣うハメになってしまった。少し遊びを持たせてアクチュエーションポイントを0.4mmまで上げてみると、ちょうどよく感じた。

「ストロークが〜」の項目をONにするとどのポイントからでも0.1mm指を離せば入力がオフになる

 軽いキーの押し込みで入力がONになり、少し離せば即座に入力がOFFになってくれる。「キーを離す」というよりも「力を抜くとOFFになる」というのが近いイメージだ。

 早速利点を実感したのは、設定を終えて『VALORANT』の「デスマッチ」をプレイし始めてすぐのこと。じつは筆者は「逆キーストッピング」派なので、じつは「もしかしたら効果が薄いかもしれないなあ」などと考えていたのだが、これは大きな間違いだった。

余談だが、筆者は「CAPS LOCK」と「CTRL」を入れ替える派

 実際にプレイしてみると、やけにキビキビとストッピングできていることに自分でも驚いた。とくに、前後のストッピングにめちゃくちゃ効果が出ているのを感じた。筆者は左右移動のストッピングには逆キーを入力するが、前後移動では逆方向のキーを入力せず、単にキーを離して止めることがほとんど。そこでラピッドトリガーが威力を発揮してくれているというわけだ。

 また、マップの曲がり角などで突然敵と遭遇したときも効果を実感することができた。敵を視認した際に、無意識レベルで指の力を抜いていて、その時点でストッピングがかかるので、とっさの撃ち合いでも初弾がきちんとまっすぐ飛んでいってくれる。逆キーストッピング時の入力自体も、アクチュエーションポイントが細かく設定できることで遅延が少なく、そこにラピッドトリガーが合わさるとこうも差が出るのかと実感できた。

 余談だが、もともと「REALFORCE」シリーズといえば、品質はもちろん、「静電容量無接点方式」というキースイッチの押し心地や耐久性も相まって、非常に愛好家の多いキーボードだ。ゲーミングの世界においても、「Counter-Strike」や『サドンアタック』のレジェンドであるKeNNy氏(現・REJECTコーチ)が「REALFORCE」を愛用していたことで“憧れのキーボード”としてファンが多かった。しかし、近年はゲーミングに特化したデバイスが数多く世に登場し、第一線から遠ざかっていたように思う。

 しかし、長年の歴史がもたらす実直な開発力と「発売後のラピッドトリガー機能追加」という時流をうまく読んだアップデートによって一気に“憧れのキーボード”として復権したのは、なかなかに痛快なエピソードだ。

『GX1』と少し雰囲気が異なり、ポコッとした形状が可愛い『R3 KEYBOARD』

 クセになる「スコスコ」という打鍵感、高い耐久性、そして魔法のように一段階ゲームプレイのレベルを引き上げてくれるラピッドトリガー機能を搭載した『REALFORCE GX1 KEYBOARD』は、自信をもっておすすめできる。

『東京ゲームショウ』で展示されていた『GX1』の『ウマ娘 プリティーダービー』コラボモデル

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