デバイスを“DIY”していた時代もいまは昔――ホロライブ・獅白ぼたんが思う「ゲーミングデバイス選びを楽しむために大切なコト」

獅白ぼたんが語る"デバイス選びの極意"

 VTuberグループ“ホロライブ”の5期生として、2020年にデビューを果たした、獅白ぼたん。

 ファンから“ししろん”の愛称で親しまれる彼女は、自身のYouTubeチャンネル上で多種多様な洋ゲー(海外製ゲーム)の実況プレイを披露したり、また自作PCのレビュー配信を行ったりと、筋金入りのPCゲーマーであることでも知られている。

 PCゲーマーたちがこぞってマウスの底に家具用の“すべり材”を貼り付けるという奇怪な風習が存在したころから、“ゲーム用途のPCデバイス”の存在が広く認知されるようになった現在にいたるまで――ゲーミングデバイスの発展と進化を見続けてきた獅白ぼたんに、ギア選びの極意をメールインタビューにて語ってもらった。

「私だけ動きがカクカク……」、つまづきから学んだゲーミングデバイスの重要性

――はじめに、獅白ぼたんさんの現在の活動内容を教えてください。

獅白ぼたん(以下、獅白):ららーいおん! はじめまして、獅白ぼたんと申します。VTuberグループ「ホロライブ」に所属しているぐうたらホワイトライオンです。

 現在はYouTubeでゲーム配信をしたり、アイドルとしてステージで歌ったり、そうかと思えばいきなり(YouTubeで)ラーメンを作りだしたり……と、いろんな活動をしていて、とにかく「面白いことは、なんでもやる!」の精神で日々過ごしております。

――PCゲームにおいて、よくプレイするジャンルや、好きな作品を教えてください。

獅白:よくプレイするジャンルは、FPS(ファーストパーソン・シューティング)や、ハクスラ(ハックアンドスラッシュ)、それとオープンワールド系のアクションアドベンチャーゲームが多いですね!

 とくに好きなジャンルはFPSでして、じつは『Call of Duty 4: Modern Warfare(コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア)』のマルチ対戦が楽しすぎてハマってしまい、それをきっかけにいろんなFPSを遊ぶようになったんです。

 最近は同じくFPSの『VALORANT(ヴァロラント)』を練習中です。このゲームのリコイル(※1)システムは特徴的なので、慣れるまで時間がかかって「難しいな」と感じる部分もありますが、やりがいがあるのでとっても楽しいです!

 これまでに、めちゃくちゃプレイしたタイトルを挙げると、『Call of Duty:Black Ops II(コール オブ デューティ ブラックオプス2)』と『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』ですね! どちらも2000時間以上プレイしていたみたいです(クライアントの情報を見て自分でも「わぁ……」ってなった)。

 ちなみに『Rainbow Six Siege』はYear4(シーズン4)までプレイしていたのですが、当時の最高ランク(ダイヤ)を本気で目指して、実際に達成しちゃったほどハマっていましたね。『Rainbow Six Siege』での“爆弾”モード(※2)のプレイ経験は、いま練習中の『VALORANT』でも役立っている気が……します。たぶん(笑)。

 また、最近だと『GUNDAM EVOLUTION(ガンダムエボリューション)』も楽しんでいました。どのゲームも、一度ハマったらめちゃくちゃのめり込むタイプなので、配信もせず(こら!)ランク戦をがんばって、最高ランクの“ニュータイプ”まで到達しました。やったね!

 そして、ハクスラだったら、有名どころの『Diablo(ディアブロ)』シリーズはやっぱり好きですし、『Grim Dawn(グリム ドーン)』も外せません! どうやら私は、「これ無限に遊べちゃうんじゃないか!?」とワクワクさせてくれるようなゲームが好きみたいです。

 あとはオープンワールド系だとBethesda(ベセスダ)作品がとくに好きで、『Fallout(フォールアウト)』シリーズが大好物です。『Fallout 3』では、探索とサブクエストが楽しすぎてメインクエストのクリアに1年かかりました(寄り道のし過ぎで)。

【※1:リコイル】……銃の射撃時の反動(ブレ)表現のこと。他のFPS作品と比べて、『VALORANT』では高反動の武器が多く存在するため、反動の制御が比較的難しいとされる。

【※2:“爆弾”モード】……攻撃側・防衛側の2チームにわかれて遊ぶモード。攻撃側はマップ内の特定の地点に爆弾を設置&起爆する、あるいは防衛側を殲滅すれば勝利。防衛側は爆弾の起爆を阻止すれば勝利となる。

(C) 2016 COVER Corp.

――“ゲーミングデバイス”の存在(言葉)を知ったきっかけは何でしたか?

獅白:はるか昔、フレンドに誘われて『サドンアタック』というFPSを遊んでいたときでした。当時、自分のキャラクターが歩く際にどうもカクカクした動きになっていることに気が付いたんです。このゲームの仕様なのかな、と思いきや、フレンドの動きを見るとスムーズに歩行できていたので、なおさら自分のカクカク具合が気になってしまって。

 それで、「なんでカクカクなんだろう~?」と原因を調べてみた結果、当時の私が使っていたキーボードが、3つ以上のキーの“同時押しを認識してくれないキーボード”(※3)だったことがわかったんです。あのころはPCゲーマーとしては駆け出しの時期だったので、知識も乏しく「ゲーミングPCさえ買えば、何不自由なくPCゲームが遊べる!」とばかり思っていました。

 実際、PCさえあれば遊べるには遊べるのですが……“快適に遊ぶ”ためには、(PC本体だけではなく)デバイス選びも重要なんだなと、そこで初めて学んで。そうして私は、“ゲーミングデバイス”の存在を知ることになったんです。

【※3:同時押しを認識してくれないキーボード】……キーボードによっては、一定数以上のキーを同時に押し続けている状態だと、それ以降に入力したキーが認識されなくなる仕様がある(ゴーストキー現象)。「Nキーロールオーバー」や「アンチゴースト機能」を搭載している製品であれば、この現象は発生しない。

――初めて購入したゲーミングデバイスは、どのような製品でしたか?

獅白:デバイスの重要性を知った後、私はすぐさまRazer(レイザー)社の『DeathAdder(デスアダー)』というゲーミングマウスと、Microsoft(マイクロソフト)社の『SideWinder X4(サイドワインダー)』というゲーミングキーボードを買いました。『DeathAdder』は、PCゲーマーの口コミやネット記事のレビューなどで、よくオススメに挙がっていたことも購入の決め手でしたね。

 そんな『DeathAdder』を実際に使ってみて、いいマウスだとは思いました……が! 比較的、サイズが大きめの製品だったので、手が小さい自分には少し持ちにくさも感じていたんです。

 それからというもの、「みんながオススメしてるから使い続けたいけど、うーんうーん……」と悩み、自分に合うマウスがどこかにないものかと模索し続けて数年。気付けば、ゲーミングデバイス集めが趣味のホワイトライオンとなっていたわけです(ありがちなやつだ)!

 それこそゲーム三昧だったあのころは、「このマウスこんな感じだったよ!」とフレンドと盛り上がりたいがために、1ヵ月に何種類もデバイスを購入したり、海外でしか売っていないデバイスを輸入代行してもらったりもしましたね。

 あと、これは余談ですが「ゲームのパフォーマンスが向上する!」と評判のサプリメントを試してみる、なんてことも。……いま書いていて思ったんですが、こういうサプリって、わりと昔からあったんですね。

自身のYouTube配信でも、さまざまなゲーミングデバイスを紹介するほどギア集めが趣味という、獅白ぼたん。
【自作PC】すっごいPC作ったから見て / sugoi custom PC【獅白ぼたん/ホロライブ】

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる